知らなかった!ゴルフで手打ちはフックの根本を招いている!

最終更新日:2018/04/18

ゴルフをやっている中で、必ず一度手打ちはダメと注意されたことはありませんか?

「手打ちが良いのは、うどんやそばだけだ」何て言われたのは私だけかもしれませんが。

実は、手打ちはフックの根本を作ってしまっている要因となっているのです。

フックが止まらない人は、ぜひ一読してみてください。

そもそもゴルフでいう手打ちとは

手打ちがどういう現象なのかということをまず理解していただきたいと思います。

簡単に言えば体を使えていないことを手打ちというのですが、手打ちになってしまっている人からすると必ず不思議に思うことがあります。

それは、体を使っていないということに対しての疑問です。

体重はフィニッシュで左に体重乗っているし、体だってちゃんと最後回って目標方向を向いているのにも関わらず、手打ちと言われると不思議に思うことがあるかもしれません。

しかし、そもそもゴルフでは、体と腕を同調してスイングすることを推奨されており、同調されていないと、いくら体が動いていても手打ちと呼ばれてしまうことがあるのです。

手打ちと言われてしまうのは、特にアプローチ、ドライバーが多いです。

アプローチの場合は、加減をして距離をコントロールしようとして、手のみで打ってしまうことにより、手打ちになりやすいこと。

ドライバーでは、クラブが長いために、どうしてもクラブヘッドを動かそうとして、手を大きく使いやすいために、手打ちになりやすいためです。

体と手のタイミングがズレてしまうと、フックやスライスが出やすくなってしまいます。

手打ちと言われた際には、ハーフスイングで一度、手元の位置、胸の向きを合わせながら振ってみると、どれくらいズレていたかが分かります。

ゴルフ場でフックが出ると大体手打ち?

ゴルフ場では、大抵ティーショットでドライバーを使いますよね?

特に朝一のティーショットなんかは、なかなか緊張もしますし、ナイスショットが出にくいのではないでしょうか。

朝一は特にまだ体がほぐれていなかったりして、手打ちになってしまいやすいので、ボールが曲がりやすいものです。

特にドライバーは一番長くシャフトがしなりやすいために、手打ちになるとクラブヘッドが返りすぎてしまい、フックやさらにきついチーピンが出てしまいやすいのです。

もちろん、手元ばかりに力が入るとシャフトの性能を生かせず、クラブヘッドが走らず、スライスが出てしまうこともありますが、手打ちの場合、手はしっかり動いているのでクラブローテーションが強く出る傾向が多いです。

そのため、ハンドレイトでのインパクトを迎えやすくなり、フェースがかぶってボールに当たり、さら左回転をかけてしまうのです。

体がほぐれるまで充分にストレッチをしたり、素振りをしたり、もしくは時簡に余裕があれば1かご分くらいボールを打っておくのも良いでしょう。

手打ちとフックの関係性

どういう手打ちになると、フックが出てしまうのかということをここでは説明していきます。

まずは、ローテーション比が強すぎる場合です。

体をしっかり回していたとしても、それよりも強く手を返してしまい、ローテーション比が強いとフェースが閉じすぎてしまうことでフックの要因となります。

続いては、ローテーションのタイミングです。

インパクトよりも前に手を返しすぎてしまうと、インパクトで既にフェースが閉じた状態で当たったり、ハンドレイトでインパクトを迎えてしまうことでフックが出てしまうのです。

さらには体の伸び上がりです。

体が横回転をしっかりできずスイングしようとすると、前傾を保つことができず、起き上がったり伸び上がったりしてしまいます。

そのため、インパクト時にフェースのスイートスポットよりも先側でボールを捉えてしまい、フック回転をかけてしまうのです。

この時先端に行き過ぎると、トゥシャンクになる場合もあります。

ドライバーの場合は、起き上がると面とボールがこすれるため、ボールに急激な横回転を加えてしまいます。

そのため、スライダーやカーブのような球筋になってしまうのです。

これをゴルフでは、チーピンやドフックとも言います。

ゴルフ場でフックが止まらなかったら?

ゴルフ場でラウンド中、どうしてもフックが止まらなかったら、下記の方法を試してみてください。

・素振りでマン振りをする。
・オープンスタンスで構える
・右手の小指を立てる

こちらの3つを試してみるとフックが止まる可能性が高いです。

まずは、素振りでマン振りということですが、コースでボールを打つ時はどうしても当てようとしたりして、体の動きを制限させてしまうことがあります。

体をしっかりと動かすことを思い出させるために、素振りで敢えて思いっ切りスイングするのです。

そうすることで、使えていなかった体を使う感覚を思い出し、いざ打つとそれまで以上にしっかり体を使ってスイングしやすくなります。

続いてオープンスタンスに構えるということですが、こちらは通常スライスやフェードを打つ時に用います。

フックが出すぎているということで、帳尻を合わせるためにややオープンスタンスにして、曲がり幅を抑えるという手法になります。

最後は、右手の小指を立てるということですが、こちらは手の動きを制限するため、即ち手打ち防止のために行います。

小指を立てながらグリップすることで、右手の余分な力が抜けますので、手打ちを防ぎやすくなるのです。

小指を立てるだけで力が入らなくできるので、右手脱力の感覚をすぐに味わえます。

根本的に手打ちを直すには?

ゴルフスイングの根本を改革するには、ハーフスイングが一番修正しやすいです。

フルスイングで練習していても、中々細かい癖が抜けません。

そのためアプローチの練習をするというのも適しています。

アプローチでピッチショットをする際に、手元と体が常に一緒に動くことが分かります。

さらに、アプローチなので体が起き上がることも基本的には無く、ヘッドアップしてしまえば起き上がります。

前傾を保ったまま体を横回転させる感覚を掴めます。

体と腕が同調してきたら、徐々にスリークォータースイング、フルスイングとスイング幅を大きくしていきましょう。

そして注意点としては、フルスイングになれば上半身と下半身で捻転差が生まれます。

捻転差が生まれた際には、下半身は先行してダウンスイングしなければなりません。

ここが一番難しいところです。

捻転差があるのに、インパクトで上半身と下半身が同じになってしまうと、下半身の方が動いていないということになり、上半身打ちや手打ちになるのです。

しっかり切り返しから腰を先行させることを意識しましょう。

小手先で直してもフックは直らないので注意してください。

フック系の回転を完全に無くすためには

左に引っ掛けるのがとにかく嫌で、そもそもフック回転のボールを辞めたいという場合には、軌道を修正する必要があります。

フック回転のボールが出ている場合の多くは、オンプレーン~インサイドアウト軌道になっているのですが、これをオンプレーン~アウトサイドインのスイング軌道にする必要があります。

アウトサイドイン軌道にすることで、カットにボールを捉えられるようになり、右回転がかかるようになります。

ローテーションもいらないので、素直に体と一体に振るスイングとなり、手打ち防止にも繋がります。

ただし極度にやりすぎると単なるスライスになってしまうので注意してください。

トップの位置をアップライトにするなどの微調整でまずは試してみてください。

上級者になると、ゴルフ場でフック、スライスを打ち分けられるようになったりもします。

手打ちをしないためにも

手打ちにならないためにも、日頃からストレッチなどを行い、体を動かしやすい状態を作っておきましょう。

体が硬ければ硬いほど動きが鈍くなり、手打ちになりやすいので注意してください。

ラウンド前にも入念なウォーミングアップを欠かさず行うのが得策です。