是非とも覚えておきたい残り40ヤード以内からのアプローチ

最終更新日:2018/03/02

アマチュアゴルファーの場合、グリーンオンの大半は40ヤード以内というデータがあります。

そのためショートアプローチを磨けばスコアップは間違いなしです。

そこで今回は、40ヤード以内で覚えておきたいアプローチショットについて紹介します。

40ヤード以内のアプローチは多彩なショットがある

一般的にはピンまで100ヤード以内のショットをアプローチと言います。

でもアマチュアゴルファーの場合には、ピンまで40ヤード以内がその大半だと言われています。

ですから今よりも40ヤード以内のアプローチが上手くなれば、必ずスコアアップが期待できます。

そんな40ヤード以内の距離では、いくつかのアプローチの方法があります。

フワッと上げてツツっと止めるピッチショットのアプローチ、ポンっと高く上げてピタっと止めるロブショットのアプローチ、またピッチショットでカップを狙うことができるピッチエンドランなどもあります。

どんなアプローチ法が良いかは、ボールの置かれた状況やボールを落とすポイントによって違いがあります。

一番安全なのはパッティング方式のアプローチです。

ミスショットになるリスクが少なく、しかも「寄せる」という本来の役割からすれば、多少経験を積むだけで、練習もせずにピンそばに付けることが可能です。

一方でグリーンが下り斜面で、ボールを止めなければならない状況であればロブショットが必要です。

またアンジュレーションの強いグリーンであれば、飛球距離を長くして接地後の転がりの少ないチップショットが便利になってきます。

自分が得意とする40ヤード以内のアプローチを見つける

たくさんのアプローチを打ち分けることができれば、リカバリーの幅は広がりますし、結果的にスコアアップも期待できます。

でも、ゴルフが「そんなに簡単なものではない」ということは、ゴルファーであれば誰もが知っていることなはずです。

そこで自分の得意な40ヤード以内のショートアプローチを1つだけでも持っていると、リカバリーの場面でそのショットを主体にすれば、攻めのゴルフに転じることができるはずです。

元々グリーンの規定パター数は2打です。

ボールの置かれたライやピンの立っている位置が難しい場面では、無理にピンそばに拘らなくても、上りのラインにつけられればアプローチとしては合格なのです。

しかし状況を考慮せずにOKパットの範囲やカップインを狙うアプローチをしようとすると、かえってミスを誘発してしまいます。

まずは「乗せる」こと、次に「近づける」こと、運が良ければ「カップインもあり」と考えれば、肩の力を抜いたアプローチができるはずです。

40ヤード以内のマルチアプローチはチップショット

では自分にとって「得意なアプローチ」は、どんなショットが良いのでしょう。

グリーン手前の花道やグリーンエッジからであれば、パッティングタイプのアプローチがオススメです。

パターをアイアンに持ち替えて、パッティングと同じようにストロークするだけです。

練習で距離感さえ掴めれば、トップやダフリはなく安定した結果を得ることができます。

ただし40ヤード以内であっても、使える場所が限定されます。

グリーン手前がきついラフでしかも距離がある場合には、芝草の抵抗を受けて届かない可能性があります。

ですからある程度飛球距離があり、しかもミスショットの少ないピッチショットのアプローチがオススメです。

ピッチショットとは、フェースの傾斜角であるロフト角の通りにインパクトして、その打ち出し角に合わせたバックススピンの球筋で、ピンそばを狙うアプローチです。

ピッチショットにボールの転がりを入れると、もっとも有名なアプローチのピッチエンドランになります。

とても簡単でミスが少なく、短く刈り込んだ芝から深いラフまで、対応範囲の広いのが特徴です。

40ヤード以内を確実に寄せるアプローチの打ち方とは?

まずはチップショットが使えるライの状況などを確認しましょう。

ピッチショットは高い球筋で打ち出して、ボールがグリーン面に落ちるとわずかに転がります。

深いラフやバンカーなどを越える時に使えるアプローチで、実際に40ヤード以内の場面で多く使うことになります。

その40ヤード以内の状況をみると、グリーンエッジからピンまでの距離が短いために、高い球筋でボールを止めたいときに有効なアプローチ法です。

そんなピッチショットは両足の加重を均等にして、身体の中央にボールを置きます。

ボールを高く上げるために、フェースは開き気味にセットします。

この開き具合は、ボールの高さ=スピン量になり、結果的に飛球距離のコントロールに繋がりますので、毎回同じではありません。

ただし、ロブショットのように極端に開く必要はありません。

またフェースが開いているためにリーディングエッジは右側を向いていますが、気にせずに飛球線の通りにヘッドを走らせるようにします。

40ヤードのショートアプローチがミスショットになる原因

ピッチショットに限らず、フワッとボールを上げようとすると、右肩が下がった姿勢でインパクトする、すくい打ちになる危険性があります。

ウェッジのソールは地面に潜ることができないので、実際にはダフるか跳ね上がってトップすることになります。

特に40ヤード以内のアプローチショットでトップすると、大きなトラブルを招くことになります。

この右肩が下がるショットの原因は、捻転不足からくるものです。

捻転不足によって手打ちでスイングしているために、右肘を脇腹につけて腕を振ってしまうのです。

本来は右腰を引いて腰を回して、左肩を外転させた身体を使うスイングをしなければいけません。

ですから40ヤード以下のショートアプローチでもフルショットのコンパクト版として、身体の中心軸を意識したスイングをすれば、右肩が下がることはありません。

チップショットで40ヤード以内のアプローチは完璧!

ピッチショットとロブショットの球筋は、基本的に同じものです。

ピッチショットはロフト角に合わせたコンパクトなショットなので、40ヤード以内のピンに向かった線(ライン)のアプローチに向いています。

一方でロブショットは、高いボールでピンポイントに落とす点(ピンポイント)のアプローチに向いています。

そんなロブショットは極端にフェースを開き、フェース面が真上を向くように構えますが、ピッチショットはバックスピンが掛かりやすいように開くので、極端にフェースを寝かせることはありません。

この違いはスイングスピードにも影響を与えていて、ロブショットは強いスイングでヘッドを抜くことでボールを擦り上げる感じですが、チップショットは前方に打ち出すイメージになります。

このスイングの速さがスピン量に結びつくので、基本的にはピッチショットが打てるようになれば、いずれロブショットも打てるようになるはずです。

数々のアプローチ法はありますが、どんな場面でも使えるチップショットが得意になれば、ほぼすべての場面で攻めのアプローチができるようになるでしょう。

40ヤード以内を打ち分けるアプローチの練習が大事

ボールを高く上げるアプローチは難しいイメージはありますが、身体の中央にボールを置き、身体のバランスを均等にして、フェースを軽く開けばミスショットなく、ピンを狙っていけるはずです。

後は40ヤード以内を打ち分ける練習を繰り返せば、距離感を養うことができるはずです。