皆さんはパターをどのように選んでいますか?
デザイン、値段、ブランド、打ちやすさなど色々な判断で購入されていることでしょう。
パターが入らないとスコアは向上しないので非常に重要なクラブとなるわけですが、パターも実は打ち方が様々あるため、どのパターが自分に合っているのかを判断するのが非常に難しいです。
そんな中、今回はパッティングの軌道について説明します。
皆さんがこの説明を見て、パターが入るようになったと喜ばれる姿が目に浮かびますので、是非読んでください。
パッティング時のストレート軌道
パッティングの軌道には、2種類の正しい軌道があります。
ここでは、まずどちらかというと簡単にストロークしやすい、ストレート軌道について説明します。
ストレート軌道とは、その名前の通り、真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出すという軌道になっており、目標方向に対して一直線に軌道を作ることを言います。
こちらは初心者には強く推奨します。
やはり、極力ゴルフはシンプルな方が理解しやすいので、まずは手始めに皆さんこちらの軌道から練習することをオススメします。
大抵のパターには真っ直ぐ引きやすくするためにヘッドに線が引かれています。
この線を頼りにパッティングをすると、真っ直ぐ打てているかを見極めやすくなります。
また、中にはボールのデザインをした2ボールパターというものもあり、自分のボールに合わせてそのパターを置くと、ボールが3つ真っ直ぐ並んでいるように見えるため、真っ直ぐかどうか確認できるのです。
色々なデザインのパターがありますが、基本的には大抵どのパターにも目印や線がついているので、真っ直ぐの軌道はイメージしやすいはずです。
パッティングのイントゥイン軌道
続いての軌道は、イントゥイン軌道というものになります。
こちらの軌道は目標方向に真っ直ぐとは違い、体に沿ってスイングするという軌道になります。
通常のショットでもクラブは円を描くように軌道が描かれます。
その理由は、体が回転するからです。
しかし、パターでは体を大きく回転させるわけではありませんが、体から離さないように近くで構えるために、体に肘をくっつけたままストロークをした際に、やや扇形のような軌道になるのです。
この扇形の軌道をイントゥイン軌道と言います。
パッティングでは、上記のストレート軌道とこちらのイントゥイン軌道がありますが、もしその他の軌道(アウトサイドイン軌道や、インサイドアウト軌道)になっていたら、それはパッティングの軌道としては宜しくないので必ず修正しましょう。
ひっかけや押し出しの原因になってしまいます。
まずは、自分の軌道がストレートなのかイントゥインなのかを知ることが大切になります。
ストレート軌道のメリット
ストレート軌道のメリットは、分かりやすいということです。
練習方法などもシンプルになりやすいので、上達も早いです。
オススメの練習方法としては、紐を一直線上に引いて、その紐の上をひたすら素振りすることです。
自分の軌道が真っ直ぐかどうか確認できます。
真っ直ぐ振れば、真っ直ぐ転がるというシンプルな理屈なので、もやもやすることもありません。
唯一、もやもやするとしたら、集中力が必要ということです。
真っ直ぐ引くというのは案外難しく、足腰、腹筋に力を入れながらパッティングする必要があるのです。
少しでも体がブレると軌道もブレます。
これはデメリットに聞こえてしまうかもしれませんが、とにかく分かりやすいのでこういうことも全部ひっくるめてメリットと考えてください。
さらには、打ち出す方向も真っ直ぐなので、パターが狙ったところを指せているかがポイントになります。
指せていなければ軌道がズレているのでやはり自分で間違いに気が付きやすいのです。
イントゥイン軌道のメリット
イントゥイン軌道のメリットは、通常のスイングと同じような感覚でスイングできるということです。
どうしても軌道が大きくなればなるほど手元は内側に(体側)引いてきてしまうものなので、気をつけていないとすぐにインサイドに引いてしまいます。
特にロングパットになればなるほど軌道を真っ直ぐ保つのが難しくなるので、その場合はイントゥイン軌道が打ちやすいはずです。
クラブヘッドが扇を作るような軌道で打つため、常に体と腕が同調してスイングしやすいというのも1つのメリットとなります。
ストレート軌道の場合は、肩をパターを縦に使いますが、こちらのイントゥイン軌道では通常のショットと同じく、肩を前傾に対して平行に使います。
パターのみ特別な打ち方という風にならないのも、こちらのスイングのメリットになるでしょう。
確実に真っ直ぐ打つための打ち方をマスターするか、他のクラブ同様の軌道でパッティングをするかでどちらの軌道で打つかを決めれるのも良いことです。
中には、癖が強く、どうしても真っ直ぐクラブを引けないというゴルファーもいるので、そういう人はゴルフ歴が長いか、野球やテニス経験者の確率が高いです。
該当する場合は、一度両方の軌道を試してみてください。
パッティングの軌道が決まったら
自分のパッティングする軌道が決まったら、今度はその軌道に合うパターを購入しなければいけません。
パターにも色々な種類があり、どちらかの軌道に合わせたモデルが発売されているので、自分の打ちたい軌道に合うパターを必ず購入しましょう。
まずは、ストレート軌道の場合ですが、こちらの場合はフェースバランスというものを選択しなければなりません。
フェースランスのものでないと、ヘッドバランスが中心ではないため、重心によって真っ直ぐ引けなくなってしまいます。
必ずフェースバランスのものを選択し、その中から好きなデザインを選んでください。
次に、イントゥイン軌道でパッティングする場合には、必ずノンフェースバランスのパターを購入しましょう。
主にピン型やL字型パターに多いので、ややデザインのチョイスが限られるかもしれませんが、打ち方に合う方が大事なので、必ずノンフェースバランスパターから選びましょう。
購入する時に両方のバランスのものを打ち比べると分かりやすいはずです。
パター購入後の練習
軌道も決まり、パターも購入したら、いよいよ練習です。
ストレート軌道の場合は、真っ直ぐになる目印を置くことで練習できますが、イントゥイン軌道の場合はやや難しいです。
実際どれくらいの扇形になれば良いのかと考えたら難しいでしょう。
イントゥイン軌道の場合は、決して意図的に内側に引かないでください。
正しくアドレスし、正しくバックスイングをすると、ノンフェースバランスのパターが勝手にインサイドに導いてくれます。
2つのパッティング軌道に対してのアドレスはやや違うので、間違ったアドレス法を身につけないように注意しましょう。
鏡を目標方向の後ろ側に置き、バックスイングしたところで鏡を見てもらうと、どれくらいの扇軌道を描いたか良く分かります。
その動きが自然体であれば、今度は鏡を目標方向側に設置し、フォローを出します。
同じ振り幅の位置までヘッドを出したら、鏡を見ましょう。
同じ扇の角度であればバッチリです。
基本的に鏡や動画撮影で練習すると軌道は覚えられますのでやってみてください。
これでスコアアップ間違いなし!
皆さん、パッティングで一番多いミスが真っ直ぐ狙った所に打てていないということです。
ラインや距離感の前に必ず真っ直ぐ打つというのが第一です。
一番細かくて大変なことですが、パッティングが本当に大事なので、まずは基本の軌道から見直してみてください。