神奈川県座間市の米軍基地内にあるキャンプ座間ゴルフクラブ

最終更新日:2017/09/15

米陸軍第一軍団新司令部の基地がある神奈川県座間市。
驚きなことにその基地内にゴルフ場があります。

そこは米軍基地内なので普通のゴルフ場とはちょっと訳が違います。

今後行くかもしれない方のためにキャンプ座間ゴルフクラブの”い・ろ・は”をお教えします!

米軍基地内にあるキャンプ座間ゴルフクラブ

キャンプ座間ゴルフクラブは、神奈川県座間市と相模原市南区にまたがっているアメリカ陸軍基地の敷地内にあるゴルフ場です。

一般的なゴルフ場は回りに何もないような所にあるのですが、このゴルフ場はすぐ街中にあります。
海外のツアートーナメントを見ているとゴルフ場のすぐ横に家が映っていたりするので、海外では良くある光景なのかもしれません。

しかしここでは基地周辺の宅地開発が進むにつれて、ゴルフボールの飛び出しが問題視され、コースレイアウトの変更が行われました。

まずキャンプ座間ゴルフ場は誰でも自由にプレーできるわけではありません。
一般の人がプレーする際は、基地関係者の紹介が必要になります。
そして事前に名前を登録し、当日はゲートで身分証明書の提示が求められます。
日本であってもアメリカの基地に入るのですから当然と言えば当然のことですよね。

中へ入ると素敵なテラス席付きのクラブハウスがあり、食事のメニューもTHE アメリカです。
コースは18ホール・6464ヤードで高低差があり難易度が非常に高く、特にグリーンが急傾斜で難しいと言われています。
コースも世界レベルになっているのかもしれませんね。

実際に利用した人は、日本にいながら海外ゴルフの気分を味わえたと言う人が多いです。

基地内にあるキャンプ座間ゴルフクラブでレッスン!?

「一般の人がプレーする際は、基地関係者の紹介が必要」と話しました。
しかしそんな厳しいセキュリティーのあるキャンプ座間ゴルフクラブでラウンドレッスンを行っています。

あのクォーター理論で有名な桑田泉さんが経営している「ゴルフアカデミーEAGLA18」のラウンドレッスンです。

アクセスが良いので納得ですが、紹介がないとプレーできないゴルフ場でのラウンドレッスンとはさすが有名なレッスンプロだけあります。
もちろん毎日や毎週といったコンスタントに行われるラウンドレッスンではなく、イベントとして行うものだけです。
そういったイベントでは、グアムやタイなど海外へ行くものもあります。

今年は4月にキャンプ座間ゴルフクラブで行われており、参加費40,000円(プレー代別途12,000円)、飲食代別途の定員2名と内容と場所も贅沢ですが、お値段も結構張ります。
しかし紹介をもらえない人は絶対にプレーできない場所で、みっちりレッスンまで受けられるので、払う価値はあるのかもしれませんね。

初めて行く人のためのキャンプ座間ゴルフクラブガイド①

座間基地内にあるゴルフ場でプレーをする機会なんてなかなか来ないですが、もし運良くプレーできるチャンスが訪れた時のために、デビューマニュアル的に中でのことを紹介します。

まず米軍基地内にありますが、スタッフはほとんど日本語が話せるので安心してください。
車で行く人は運転免許証を持っているので忘れることはないでしょうが、他の人も運転しなくても身分証明書を忘れずに持って行くようにしましょう。
基地のゲートでチェックされ、持っていないと基地内へ入ることができないからです。

駐車場は軍関係者用とビジター用と分かれているので間違わないようにしましょう。

日本のゴルフ場ではクラブハウス前でスタッフがゴルフバッグを運んでくれますが、ここでは駐車場で下ろし、自分で中央入り口を入って奥の仮置き場に置いてください。
ロッカーは100円で鍵が刺さっているところを自由に使えます。

基本的に売店等全て現金払いなので、お金はロッカーに入れずに持ち歩くようにしましょう。

練習場はコースから少し離れた場所にあり、車で行かなければなりません。
ここでのボール代も現金払いになります。

初めて行く人のためのキャンプ座間ゴルフクラブガイド②

まだまだあります。
キャンプ座間ゴルフクラブコースデビューガイド!

日本のゴルフ場ではプレー代や食事代等全て後払いになりますが、ここではスタートはプレー代を支払ってからスターターにレシートを見せて、カート番号と鍵をもらいます。

そしてキャディバッグはカートに自分で乗せてください。
そのカートの右側にボール洗浄機とクラブ洗浄機が付いています。
これは日本のカートに付いているものよりも便利に感じるでしょう。
またカート左側にはプラボトルの目土があるので、日本のようにスコップを使うよりも手軽に目土を行うことができます。

ブラインドホールは後続組に知らせるための鐘があるので、忘れないように鳴らすようにしましょう。
この鐘に関しては、日本のゴルフ場でも見かけることがありますよね。

それから9番ホール終了時にクラブハウス手前のテラスから入って軽食が買えます。
日本のように食事休憩はなく完全スルーなので、ここで軽食を買っておかないと食いっぱぐれるので気をつけてください。

プレー終了後はカートを戻して、自分でキャディバッグを車まで運びます。
そして帰りは入ってきたゲートで許可証を返して、基地から出ます。

基本的にここまで完全セルフで全て自分で行わなければなりません。
滞在スタッフに日本のゴルフ場でのサービスを期待しないようにしましょう。

座間市以外の基地内にあるゴルフ場

座間市以外にも米軍基地内にあるゴルフ場があります。

それは神奈川県の綾瀬市と大和市をまたいである「厚木ゴルフクラブ」です。

ここは座間市と違い、海軍の基地になっています。
座間同様米軍基地内なので、入国管理のような手続きがあり、ここではパスポートが必要になります。

座間よりも敷地が広く、住宅だけでなく娯楽施設やマクドナルドなど一つの町のようになっています。

そしてゴルフ場は滑走路のすぐ脇に18ホールあります。
ゴルフ場の中での撮影はOKですが、ゴルフ場から見える滑走路や基地施設の撮影はご法度となっています。

週末のプレー料金はカート代込みで1万円、平日であれば7千円です。
ドルでも円でも支払うことができます。
また自衛隊料金と言うのがあり、約半額でラウンドすることができるようです。

コースは、6217ヤードで座間よりも若干短めです。
ベント1グリーンで2人乗りの乗用カートでセルフプレーのみです。

コースの特徴としては、フェアウェイの芝は短く刈られており、ディボット跡の少ない良い状態です。
ラフは脱出に苦労するほど長くはありませんが、フライヤーが出やすいので気をつけましょう。

グリーンは遅めですが、急傾斜でテクニックを要します。

日本のゴルフ場とは全てが違う感じがするので、最初は動揺するかもしれませんね。
また慣れる暇なく終わってしまうかもしれません。

世界の米軍基地内には必ずゴルフ場が

座間や厚木の米軍基地内にゴルフ場があるのは決して珍しいことではありません。

世界の分布で見ると、約200箇所の米軍基地内にゴルフコースがあります。

ドイツには6箇所、韓国には7箇所、そして日本にはなんと10箇所もあるのです。
日本では三沢、多摩、横田、厚木、座間、岩国、そして沖縄には4箇所もあります。
ゴルフ場は米軍基地の数とほぼ一致していると考えて良いでしょう。

また陸・海・空軍それぞれの基地内にあるゴルフ場は、ほとんど18ホールの本コースです。
しかもチャンピオンコースと見違えるほどの立派なものが多いです。

平野の比率が低い韓国では18ホールのコースは2箇所のみで9ホールのみのコースが多いです。
韓国の中には、北朝鮮と韓国を分ける非武装地帯近くにはパー3の1ホールしかない基地まであります。

こうして調べると、米軍にはゴルフ好きが多いのでしょうか。
一番驚くのは、激戦地イラクでもいくつかのホールを備え、地雷に囲まれた場所でもコースを運営しているのです。
ここまでくるとちょっと疑問にすら感じますよね。

勝手が違ってもゴルフはゴルフ

米軍基地内にあるゴルフ場は、完全セルフであったり、スルーであったりと日本のゴルフ場とプレースタイルが全く違います。

しかしゴルフでのルールやマナーは変わらないので勘違いしないようにしてください。

もし回る機会がきたら、日本の敷地ではないので、日本の恥とならないようによりマナーには気を使うようにしましょう。