ティーショットでアイアンを使うときの気をつける打ち方とは

最終更新日:2017/08/29

ティーショットでアイアンを使うとき、ティーアップしたボールを打つことになると思います。

普段の練習でもティーアップしたボールを打つ機会は少ないので、ぎこちない打ち方をしている人が多いようです。

そこでティーアップするアイアンの打ち方について確認していきます。

ティーショットでアイアンを使う刻む打ち方をするときの注意点

アイアンと言えばセカンドショットのクラブとしてのイメージが高いと思います。
でも一般的なコースでは18ホール中で4ホールがショートホールなので、アイアンでもティーショットは打っているはずです。
もちろんコースレイアウトによっては、ミドルやロングホールでもアイアンで刻む打ち方を選択することもあります。

そこでアイアンのティーショットの打ち方について確認していきます。

最初にティーを挿す場所を確認します。
ルールでは2つのティーマークを結ぶ線よりも手前で、しかも2クラブレングス以内とされています。
ちなみにティーマークは外周が境界線になるので、打てないとは思いますがマークの真後ろに挿しても問題はありません。
また規定されたティーグランド以外にティーアップして打つと、2罰打を付加して3打目で打ち直しになります。

まずはティーについてです。
ティーはルール上「ティーペグ(ここではティーと呼びます)」と呼ばれています。
ティーの高さには規定があり、長さが4インチ(10センチ16ミリ)以内でなければなりません。

また2つのティーをひもで結び飛散(紛失)防止にしている場合、ひもの角度によってはスイングの助ける役目(ガイドライン)をする可能性があるので競技では使用しない方が良いでしょう。

他にもティーの表面がやわらかい毛のような素材になっているものの中には、「球の動きに不当な影響」があるので違反とされるものもあるので注意が必要です。

アイアンのティーショットは払う打ち方が良い?

ルール上のティーグランドと使用するティーについて確認したところで、次にショートティーについて確認します。

ティーショットのときは、ウッドで使用する通常のティーと、アイアンなどに使用するショートティーがあります。

ショートティーは数ミリ程度ですが芝面によりも浮くことになります。
でもボールの位置を高くするためのティーではなく、スイングのときの抵抗を最小限にするためのものです。
ですから芝の抵抗を感じないようであれば、ティーを使わずに芝面にボールを置いて打っても問題はありません。

ティーの挿し方や高さは自由ですが、一般的には土から少し浮いて芝と同じ高さにします。
ミドルやショートアイアンの場合には、ダウンブロー気味に打ち込んでピンに対してデッドに攻めてバックスピンを望むかもしれませんが、ロングアイアンでは払う打ち方で飛距離と方向性を求めることが多いと思います。

ティーショットでのロングアイアンの打ち方は難しい!

使用するアイアンの種類によって若干ですが打ち方は変わります。

まずティーショットするときのボールは、ティーアップしていても通常通りの位置にします。
基準となる7番アイアンは、身体のセンターにボールを置く打ち方が一般的です。
8番でボール半個、9番でボール1個分右側に置くことになり、逆に6番では半個左側に置きます。

ところが番手が変わるとフェースの面積が変わり、面積が小さくなると打ち難いような気がするはずです。
実際にロングアイアンとショートアイアンでは2回り以上も面積に違いがありますし、シャフトが長くなるのでコントロールも難しくなります。
でもロングアイアンは確実にスイートスポットに当てないと飛ばないクラブです。

そこでロングアイアンのスイートスポットが、どこにあるかを知らなくてはいけません。メーカーや種類によっても違いはありますが、一般的には正面から見てフェース面の右下にあります。
スイートスポットが芯と呼ばれることから、真ん中をイメージすると思いますが、実際にはシャフトに近い箇所で打たなければいけないのです。

ところがロングアイアンのネック側の縦幅はかなり狭くなっているの、上手く当てるのが難しいと感じる人が多いわけです。
さらに多くのゴルファーが難しいと感じる最大の要因があります。

ロングアイアンでも簡単にティーショットできる打ち方

ロングアイアンでティーショットする場合、シャフトが長いのにフェースの面積が狭いために打ち難いと感じることが多いわけですが、実際に打っても5番アイアンのほうが「飛距離がある」と感じているかもしれません。

この原因はスイングプレーンにあります。
アイアンの打ち方ではスイングが縦振りになる傾向が強く、スイングプレーンがアウトサイドインなっていることが多いようです。

振り下ろされるフェースが、飛球線の外側から内側に切り込むように入るのがアウトサイドインです。
いわゆるカット打ちになっているため、スイートスポットであるフェースの右下でボールを捉えることができません。
仮に当てようとすると、ネックにボールがぶつかるシャンクになる可能性があります。

ですからロングアイアンでティーショットする場合には、若干ですが打ち方を変える必要があります。
理想の打ち方はインサイドインですが、この修正は難易度が高いのでインサイドアウト気味に変えるだけで、ボールをしっかり捉えることができます。

アイアンを短く持つ打ち方でティーショットは完璧?

ロングアイアンのティーショットの打ち方はインサイドアウトに修正します。

テークバックでは左肩を回すイメージではなく、右肩を引くだけでインサイド(内側)になります。
ダウンスイングでは左手甲に意識を集中させて、甲でインパクトするイメージで押し出すように打ちます。
フォロースルーでは左脇が空き、イチロー選手が打席に入るときに左腕を伸ばす「あのポーズ」をとればアウト(外側)でフィニッシュできるはずです。

問題はスイートスポットで打てるようになることです。
シャフトの長さに違和感があると、うまくフェースで捉えることができません。
簡単な方法はティーアップしたボールをひたすら打つことですが、最初は短く持って慣らします。

3番アイアンのグリップエンドから指2本分短く握ると6番アイアンの長さになります。
もし6番アイアンの長さでもまだ不安があるようなら、指3本分で9番アイアンの長さにします。
確実にスイートスポットでインパクトできるようになってから、徐々にグリップエンドの空きをなくしていくようにしてください。

たぶん1日練習すれば、ロングアイアンでティーショットすることに何の不安もなくなるはずです。

ティーショットのときアイアンの打ち方で気をつけるポイント

ティーアップしたティーショットではアッパースイングに気をつけなければいけません。
ティーの上にボールがあるため、自然に体が動いてボールを高く打ち上げようとします。ロフト角があるアイアンは普通にボールに当てるだけで、フェースの角度に合わせて上昇していきます。
でもショートホールで、「ピタっと止まる球を打ちたい」という想いが強くなるため、ボールの下から打ちたいと身体が勝手に反応するようです。

アッパースイングの打ち方では、ボールはフックします。
逆に同じピタっと止まるためにダウンブローで打ち込むと、ボールはスライスします。
球筋を見ればスイングプレーンの修正箇所が分かります。

基本的にティーアップしたボールは、ドライバーのような打ち方と同じ「払い打ち」にします。
ボールを捉えるときはスイングの最下点になるようにして、ティーを飛ばすことなくクリーンにヒットすれば、ターゲットに対して真っ直ぐなボールを打てるはずです。

アイアンでティーショットを打つときに選ぶ場所が大事

ティーショットでアイアンを持つとき、気をつけたいのは平らな足場です。

良いスイングをするためには、スタンスを取る場所が平らであることが重要です。
ティーアップするところはティーで調整すれば、多少ガタガタでも問題ありませんが、足場はそうもいきません。

ティーグランドが荒れているようなら、ティーマークの近くは荒れていないことが多いようなのでチェックしてみてください。