自宅でも練習場でもパターの練習をするときに、たくさんボールを使っている人が多いでしょう。
打ったボールを取りに行くのも面倒くさいししょうがないですよね。
なんて言わないでください!
ボール2個だけを使って練習することで、面白いくらいにパターが入るようになるのですから。
パターはスコアアップの鍵
スコアに一番直結するのはパターです。
ショットが良くてもパッティングがダメだとスコアは確実に落ちます。
パッティングが苦手な人はスコアを縮めることがなかなかできないはずです。
スコアアップしたいのであればパターの練習は必須といえるでしょう。
練習場へ行くとアイアンやドライバーなどショット練習ばかりして、パターの練習を全くしないと言う人もいます。
しかしスコアアップをしたいのであれば、パターの練習は最も大事なのです。
リオオリンピックで金メダルを取ったパク・インビ選手のパターは神業だと言われていますが、彼女はその技術を手に入れるために毎日4時間パターの練習をしたと言われています。
パッティングは1ラウンドで約4割を占めるのです。
100を切りたいあなた。
3パットをしていては絶対に100は切れないでしょう。
ショットの精度を高めることも大切ですが、スコアアップの一番の近道は、パッティングの技術を磨くことです。
ボール2個を使った練習でパッティングの技術を磨きましょう!
ボール2個の間を上手に通すパター練習
自宅でできるボール2個を使った簡単で場所を取らない練習を紹介します。
自宅でパターの練習をしようにも、ゴロゴロとゴルフボールが転がる音は、アパートやマンションだと結構響きます。
またパターマットを敷くのも意外と場所を取ってしまうものです。
そこでボール2個をパターヘッドがギリギリ通るくらいに置いてください。
その間をボールに触れないように通す練習をするのです。
プロゴルファーは練習グリーンでピンを刺して同じ練習をします。
真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出す練習になります。
人は意識していても、無意識に右へ引いたり、左へ押し出したりしてしまいます。
実際パッティングするときに、真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出すことを意識してしまうと、逆にリズムが崩れてしまうでしょう。
ですから、意識しなくても身体が覚えるように、自宅でこの練習をすると良いでしょう。
これが身に付けば、自ずとボールは芯を捉えるようになります。
ただこの練習の欠点は、実際にボールを打たないので距離感は掴めないということです。
パターのストローク練習にはボール2個打ち
芹澤プロのキャディのもと今シーズン早くも優勝を飾った西山ゆかり選手は、ボール2個を同時に打つ練習をすることでパターは上達すると話しています。
ボールを2個並べて同時に打つのをやったことありますか?
同じ方向に2個のボールが打ち出されて、同じスピードで転がることができたら、ストロークが上手くいっているというのが分かります。
インパクトで少しでもフェースが開いたり、逆にフェースが閉じてしまったらボールは真っ直ぐに転がりません。
この場合、2個のボールは左右バラバラに散らばるように転がるでしょう。
そしてもちろん距離もバラバラになってしまいます。
3mくらいの短い距離でこの練習を繰り返ししてください。
この際に、打ち出しが非常に大切なのできちんと確認するようにしましょう。
長い距離では傾斜など様々な状態が影響するのであまり練習になりません。
ボールをスクエアにヒットできないと、50cmくらい前後左右に散らばります。
練習のコツは、2個のボールのラインを目標に合わせることです。
そうすることでフェースをスクエアに合わせやすくなります。
ボール2個を狙い打ちするパター練習
ボール2個を使って、それぞれを狙い打ちしてパター練習をします。
1個のボールでもう1個のボールを狙ってパターするのです。
狙ったボールも同じ打ち出し方向に転がらなければ、真っ直ぐ転がせていないと言うことになります。
転がりが悪いと狙ったボールは左右へ転がっていくでしょう。
ビリヤードをイメージすると分かりやすいはずです。
難しい練習ですが、芯を捉えられる、真っ直ぐ打ち出す、狙い通りに転がすとたくさんのことを同時に練習できます。
また短い距離での練習になるので広い場所も必要ありません。
打つボールと狙うボールを交互にすれば効率良く練習することもできます。
ただ、練習グリーンやパターマットを必要とします。
たくさんのボールを無心に打ちまくるよりも集中して身になる練習なので、空いた時間やラウンド前などに短時間でも行うと、ぐんとパターが上達します。
狙ったボールが同じように転がるようになったら、間違いなくラウンドでのパット数は驚くほど減るでしょう!
練習グリーンではボール2個?3個?
みなさんは、練習グリーンではボールを何個使ってパター練習しますか?
朝の練習グリーンでは「とりあえずボールは1スリーブ持っていけばいいか」なんて理由でボール3個で練習する人、意外と多いのではないでしょうか。
またゴルフ場によっては練習グリーンで使用できるボールの数を指定しているところもあります。
女子ツアーではボール3個が上限となっています。
練習グリーンでそれ以上使うとペナルティが課せられるようです。
男子ツアーはボールの数は関係ないので、たくさんのボール並べて次々と打っていく選手もいます。
宮里藍プロは、練習グリーンではボール2個派なのですがその理由は何なのでしょうか。
もちろん本番はボール1個での一発勝負です。
彼女はボール3個で練習することで気持ちが緩む気がするのでボール2個にしているようです。
また大山志保選手は、練習グリーンではボールを1個しか使いません。
ボールひとつで1パットで入ったらバーディ、2パットでパーというゲーム感覚で練習をしているそうです。
なんとなくではなく、目的を持ち何個のボールを使うか決めると、気持ちが引き締まるかもしれませんね。
パターの練習は毎日がベスト
「継続は力なり」です。
数週間に1度、何時間もパターの練習をするよりも、5分でも10分でも毎日練習する方がよっぽど身になります。
もちろん毎日何時間も練習できるのであればより上達は早いでしょう。
しかしみなさんはプロゴルファーではないので、仕事や家族など自分のことにも時間を使わなければなりません。
その合間をぬって、少しの時間でも良いので、毎日パタークラブに触れるようにしましょう。
上記した様々な練習を日替わりで行っても問題ありません。
ボール2個を使う練習だけでも、練習グリーンやパターマット、ちょっとしたスペースなどいろいろな状況に対応できる練習のパターンがあります。
もちろん練習グリーンでのパッティング練習が一番良いのは間違いありません。
しかし練習グリーンを毎日使えるわけではないのでしょうがないですね。
残念ながら、ゴルフとは練習を初めてすぐに上達を感じることはありません。
しかし努力を続ければ必ず結果はついてくるのもゴルフなので、自分の練習を信じて地道にがんばってください。
身近にあるものや、練習グッズを上手く使って
パターの練習は、アイアンやドライバーの練習と違い、あまり場所を選びません。
また、工夫次第では自分の身の回りのものを使っての練習もできますし、最近は便利な練習グッズも増えています。
今の自分のパッティングにはどんな練習が必要なのかを考えて、毎日続けられる練習を見つけると良いでしょう。