プロで活躍している選手の多くはジュニア時代からゴルフをやっています。
高校や大学のゴルフ部に入ったり、また、通信制の高校へ行ってアマチュア時代に成績を残している人も多いですね。
ゴルフはお金のかかるスポーツと言われますが、実際のところどれぐらいの費用が掛かるものなのでしょうか。
女子プロの多くは大学へ行かずにプロに転向しているのは費用の問題もあるの?
日本ツアーで活躍している女子プロゴルファー達の経歴を見てみると、高校を卒業する年度にクオリファイングトーナメント(QT)に挑戦したり、プロテストを受けたりしている人が多いように思います。
ゴルフ中継に出てくる女子プロも若い選手が多いですよね。
最近は、高校生や中学生のアマチュアがプロに交じってトーナメントに出場し、予選通過のみならず上位争いに加わっている試合がいくつもあります。
日本女子オープンでは高校生のアマチュアが優勝したのですから本当にすごいです。
それだけの実力があるのであれば、何も費用をかけて大学ゴルフ部で4年間費やさなくても、すぐにプロに転向して賞金を稼いだ方が良いでしょう。
では、まだプロになる実力が伴っていない人達はどうなのでしょうか。
ある程度高校で成績を残した選手の場合は、ゴルフの有名校などから推薦の声がかかるでしょう。
その中でも特に期待されている選手の場合は、費用面でも優遇されているでしょうから、一般の生徒と比べると年間にかかる費用は少なくて済みそうです。
とはいえ、プロの世界で戦える実力があるのであれば、わざわざ大学に行く必要はないとも言えますね。
男子プロは大学のゴルフ部に行ってからプロに転向する人が多いようです
女子プロに比べると、男子プロの場合は大学を卒業してからプロになる人の方が多いように感じます。
トーナメントに出場しているジュニアの成績を見てみると、女子トーナメントのアマチュアの成績に比べて、男子トーナメントで高校生が活躍しているケースは少ないと思います。
トップレベルの高校生は実力があるのでしょうが、男子ツアーのフィールドでは、そのままプロに転向してもなかなか大成するケースは少ないのかもしれません。
とはいえ、石川遼プロのように高校生で優勝してプロに転向するケースもありますので、必ずしも皆がゴルフ部のある大学に進学するというわけでもないと思います。
女子の場合と男子の場合ではなぜこのような差があるのでしょうか。
1つには、男子の場合はまだ体が出来上がっていないというのも言えるのではないでしょうか。
また別の見方をすると、女子ツアーと比べると男子ツアーの方がレベルが高いということも言えると思います。
ツアーで活躍している選手の平均年齢を見てみても、男子ツアーの方が年齢層が高いのに比べ、女子ツアーは若い世代の方が活躍しています。
実力があれば活躍できるフィールドですが、男子と女子では少し差があるようですね。
大学のゴルフ部でも、学校によってかかる費用はまちまちです
大学でゴルフをやろう。と思えば結構費用が掛かる印象がありますよね。
ゴルフ部の部費はどれぐらいか大学のホームページをいくつか見てみると、早稲田大学の場合は部費が年間6万円、別途合宿費が春夏それぞれ10万円となっていました。
慶應義塾の場合だと部費が年間6万円+α。
日本体育大学の場合は、入部金4万円、前期6万円、後期6万円となっていました。
ホームページに掲載されていた金額だけを見るとそれほど高額ではないですが、練習場にかかる費用やラウンドにかかる費用、ゴルフクラブ、ボール、手袋など道具にかかる費用も発生します。
ゴルフの強豪校だと練習する施設があったり、道具なども使えたりするケースもあると思いますので、大学によってかかってくる費用はかなり変わってくるのではないでしょうか。
また、ゴルフは個人競技のため、学校のコーチ以外に個人的にレッスンを受けている人もいるでしょう。
その場合は当然のように別途費用が掛かってきますね。
年間いくら掛かるかですが、大学ごとでも違いますし、出場する試合数によっても変わってくると思いますので、実際のところ分かりにくいですね。
ゴルフ部のみならず、ゴルフ遠征はかなりの費用が掛かります
ゴルフをやるからには、試合に出場することになります。
大学関係の試合もそうですが、学生以外も出場するアマチュアの大会がいくつもあります。
アマチュアの大会のみならず、プロの試合にもマンデートーナメントから出場できる試合もありますよね。
この試合出場に伴う費用がかなり高額になってきます。
レベルが高くなればなるほど、日本各地で行われる試合に出場することになります。
エントリー費、移動費・宿泊費・練習ラウンド費・試合ラウンド費などかなりの金額が必要になってきます。
1試合に出場するだけで数万円、時には数十万円という場合もあるのではないでしょうか。
大学側が費用を負担してくれる場合も一部であるのかもしれませんが、個人的に出場する試合であればそうもいかないでしょう。
また、国内のみならず海外で合宿する学校もあるでしょうから、ある程度余裕がないと続けられないかもしれませんね。
とはいえ、プロで活躍すれば費やした費用以上に賞金を稼ぐことも出来るのがプロゴルファーの世界なので、本気でプロを目指している大学ゴルフ部の人にとっては将来を想定して、出場できる試合にはエントリーしていくことになると思います。
研修生からプロのなる人は減少している?
10年20年前であれば、ゴルフ場で研修生になり、練習を積んでプロゴルファーになる、といったケースが多くあったのでしょうが、最近は研修生からプロになるケースはかなり少ないようです。
高校・大学でゴルフ部として活躍し、その後プロテストを受験したりクオリファイングトーナメントに出場する。といったケースが多いようです。
特に女子の場合はそうだと思います。
ゴルフ場も20年前と今を比べると、研修生に練習時間をしっかり取らせるというよりは、キャディやポーターなど業務を色々とこなしてもらい空いた時間は練習しても良いですよ、といったシステムのところが多いのではないでしょうか。
ハングリー精神という意味では良いかもしれませんが、練習に時間を多くとりたいと思っている人にとってはゴルフ場の研修生になるメリットは少なく、練習の良く出来るゴルフ場のメンバーになって時間を有効に使いながらプロを目指す方が良いのでしょう。
以前に比べて低年齢からゴルフを始めている人が多いので、高校・大学とゴルフ部でやってみて実力のある人のみがプロへの道を進むという流れになってきているのでしょうね。
クオリファイングトーナメントが時代を変えたのか?
男子ツアーも女子ツアーも、レギュラーツアーや下部ツアーに年間を通じて出場しようと思えばクオリファイングトーナメントに出場し、好成績を出さなければいけません。
逆に言うと、プロテストに合格していなくても、クオリファイングトーナメントに出場できるので、実力があればいくらでも挑戦する道筋が出来ています。
もちろん、日本人のみならず海外から参加する選手も多数いますのでハードルは高いですが、高校・大学を卒業と同時に一気にツアープロの世界へ行けるようになりました。
女子のプロの中にもクオリファイングトーナメントで上位およそ40位以内に入ってツアーに出場し、単年登録選手として活躍している選手が何人もいます。
また、日本のみならずアメリカやアジアのツアーに出場しようと思えば、その地域で行われているクオリファイングトーナメントに出場し、その権利を獲得することも出来ます。
ジュニアでしっかりゴルフの腕を磨き、卒業してツアーへチャレンジする。
高校・大学でのゴルフへの取り組み方次第で大舞台で活躍するチャンスがありますね。
自分の子供をプロにさせるには投資も必要ですね
一流のプロにさせるには、基礎をしっかり教えさせることが必要ですね。
親が指導できない場合は、子供のレベルを上達させてくれる優秀なコーチに出会えるかどうかが重要だと思います。
子供に投資させる余裕のある親御さんは、早い段階で優秀な指導者に巡り合えるとプロゴルファーへの道が近づいてくるのではないでしょうか。