ゴルフに夢中になっている大人が子供達にその面白さを伝えるためには、何から教えていったらいいと思いますか?
子供は大人になってから始めるよりも格段に上達が早いと思います。
子供が夢中になってゴルフを始めたら、皆さんはどうしますか?
正しいスイング作りのためにレッスンに通わせますか?
ある程度、懐に余裕のある方なら可能だと思いますが、すべての家庭がそうはいかないと思います。
そこで今回は誰でもできる子供達へのゴルフの教え方についてお話ししたいと思います。
ゴルフの教え方①遊びの中にゴルフを混ぜると子供は楽しい
自分の子供のときを思い出しましょう。
ガツガツ練習させらたりすると面白くないし、投げ出したくなったりしませんでしたか?
ゴルフに限らず何でも子供だったら『おもしろい!』『楽しい!』と思ったら練習も続きますし、向上心も出てきます。
ですから子供へのゴルフの教え方は、子供心をくすぐる方法で教えるのが効果的です。
まずは子供が大好きなボール遊びを使って教えます。
これはもちろん大人にも効果的ですし、ツアープロも練習に入れています。
ボールを両手に持ち横向きに投げます。
スイングと全く同じリズムと形になります。
キャッチボールをする感覚で子供と投げ合いましょう。
遊びながらスイングの基本を身体が覚えます。
それが慣れてきたら、スイングの形を意識しながらボール投げをしてみましょう。
このとき子供にゴルフの基本動作だということを伝えて下さい。
これがきちんとできるようになったらクラブを触らせて見ましょう。
最初に変な癖が付いてしまうとなかなか直らないないので、チップショットにするといいです。
ここでもただひたすら打たせるのではなく、練習しながら的を狙うといったゲーム感覚で教えるといいでしょう。
ゴルフの雰囲気を子供に味わせるため打ち放題練習場へ行く
打ち放題練習場には実は子供の楽しいがいっぱい潜んでいます。
家ではなかなかぶんぶんクラブを振り回すのは難しいですが、練習場ならみんながぶんぶん振り回しているので問題ありません。
これでクラブを振る楽しさを覚えてもらいましょう。
そして大人も子供も同じなのですが、『遠くへ飛ばすのが楽しい』はずです。
この楽しいの教え方としては、親子で目標を作ってどこまで目標に近づけるかを競いながら飛ばす練習を楽しむのはどうでしょうか。
また子供はやはりゲーム感覚で何かをすることが一番楽しめます。
練習場のあるアプローチ用のヤード表示を狙ってどれだけ寄せられるかを交互に打ったりしてゲーム感覚でやってみましょう。
楽しい上に『狙う』ということが身につきます。
打ち放題へ行けば、球数を気にすることなく思い切り楽しめるので子供との練習にはもってこいです。
子供は楽しいとまたやりたいという気持ちに必ずなるので、一緒に楽しみ、上手く出来たらたくさん褒めてあげましょう。
打ち放題だからと強制してたくさん打たせる!ということは避けましょう。
子供への教え方に迷ったらショートコースへ行く
少し基本的なゴルフが身についてきたらショートコースへ連れて行きましょう。
大人だって打ちっ放し練習場よりもショートコースやコースをまわる方が断然楽しいし、勉強にもなりますよね。
基本がきちんと出来てからコースへと思っている方が多いでしょうが、コースに出る楽しみを教えてあげると子供のモチベーションもより上がります。
間違った教え方として、小さいうちはミスショットをしても「何してる!」など怒るようなことがないように気をつけましょう。
ミスを責めるのではなく、何故ミスショットになったかを一緒に考えることで子供自身がミスの原因を考えたり、ミスしない工夫を考えたりするようになります。
自発的になるための準備期間と思うといいですね。
ショートコースでは打ち放題にはないグリーン周りの練習にもなります。
一番大事でありながら、一番子供が楽しめるポイントになります。
ピンを狙うというのが子供の楽しみになるようにするとショートコースに行くために打ち放題をがんばるという良いサイクルができてきます。
一緒にプロゴルフのツアー番組を見るのも教え方の参考に
子供にとって「憧れの人」が出来るのは大きなモチベーションになります。
「あの人みたいになりたい」という気持ちにさせることが大事です。
そのためには一緒にゴルフのツアー番組を見ることです。
現在日本で活躍しているイ・ボミ選手や申ジエ選手はパク・セリ選手を憧れとしてがんばってきました。
また世界で活躍しているジョーダン・スピースやローリー・マキロイ選手はタイガー・ウッズ選手を憧れとしてがんばってきました。
子供のときの憧れは大事ですし、今後ゴルフをがんばって欲しいのならなおさらです。
一緒にツアー番組を見て、ゴルフの凄さ、かっこよさ、楽しさというのを教えていきましょう。
ただツアー番組を見るだけではおもしろさやかっこよさなんて感じません。
子供が興味を持てるように工夫した教え方を考えましょう。
こうだからこの選手がすごいんだ!
この選手はこれだけがんばって今この位置にいるんだ!
などわかりやすいように説明しながら見ると「この人みたいになりたい!」と思う選手が見つかるかもしれません。
ゴルフマナーをクイズにして子供と一緒に考える
ゴルフのマナーに大人も子供もありません。
マナーが悪いときに「子供だからしょうがないか」と言う人はいません。
いずれちゃんとコースをまわるのですからしっかりとゴルフの基本であるマナーを覚えてもらいましょう。
これもまたガチガチに詰め込んでしまっては「ゴルフって決まりが多くて面倒くさい!」となってしまいます。
ですから、クイズ形式にして楽しく一緒に考えていきましょう。
○×クイズにすると盛り上がるかもしれません。
マナーだけでなくルールも盛り込んでいくといいかもしれません。
細かいルールは子供にはまだ難しいので、初ラウンドで困らない程度のルールは教えておくといいでしょう。
また練習ラウンドの際の教え方として、クイズ形式にしてラウンドしながらルールやマナーを教えるのもいいです。
実際にその場で目にして覚えていくと更に覚えやすくなります。
マナーやルールとなると子供にとっては『勉強』みたいな感覚になってしまうので、これこそ楽しんで覚えるというのが大事になってきます。
子供への教え方で大切なのは、とにかく褒め続けること
子供にゴルフを教えるんだと考えてしまうと、ついガミガミ言いがちになってしまいます。
「子供はできなくて当たり前!」くらいのスタンスが良いです。
子供のやる気や成長は無限大です。
そこを上手く引き出す教え方としてはとにかく褒めることです。
大人だってあーだこーだと言われるより、1つのポイントでも褒められた方がやる気でますよね。
子供は褒められたところをよりがんばるので、現段階で上手く出来ていることが、更に上達する可能性は大きいです。
わずかなことでも「うまくできた!」という経験を子供自身が意識することでゴルフが楽しいと思えてきたら、褒める作戦は大成功です。
また、できることが増えてくるともっともっとゴルフが上達したいという向上心が芽生えてきます。
そうなると苦手としていることやできないことに積極的に向き合えるようになってきます。
それは技術面だけでなく、ゴルフに必要なメンタル面も育てていきます。
成長してゴルフをきついと思う瞬間は出てくると思いますが、向き合える精神力が身についていれば必ず乗り越えられます。
楽しませるのではなく、一緒に楽しむのが大事
子供は”やらされる”ことが一番苦手です。
自発的にできるようになるまでゴルフへ上手く導いてあげましょう。
ゴルフに夢中な大人にありがちなのですが、自分のゴルフ好きを押し付けてしまうことです。
押し付けるのではなく一緒に楽しむようにしましょう。
子供が、ゴルフを楽しい!と思うことが第一歩です。
やはり子供ですので、ゴルフに興味を持ったとしても途中で飽きてしまったり、他の遊びに気を取られてしまったりすることもあります。
しかし、遊びとしてゴルフを身近に感じるようにしたら自然とゴルフを遊びとして楽しむようになります。
自宅などでパター練習をゲーム形式にしたり、スコアカードを点数ボードみたいに自作して親も一緒に遊ぶと毎日継続して練習する習慣が身につくでしょう。