ゴルフで必須な傾斜対策!つま先下がりとつま先上がりの違い

最終更新日:2017/11/27

練習場ではナイスショットが打てるのに、本番のゴルフ場になるとトップやダフリなどミスショットばかり。

その理由として、練習場は平らなマットの上からのショットですが、ラウンドではつま先下がりやつま先上がり、左足下がりなど平らな所でのショットよりも傾斜があるところからのショットの方が多いからです。

ラウンドでも上手くショットができるよう傾斜からの打ち方を攻略しましょう。

ゴルフ場の傾斜でのショットはなぜ難しいのか

ゴルフ場の立地状況やコースの難易度によって様々ですが、左足下がりや左足上がり、つま先下がりやつま先上がりなど練習場のように平らではないところからのショットの割合はかなり高いです。
そしてそうしたライからのショットに対する知識を知らずに、ラウンドに挑んでいるゴルファーも多いのです。
それらの打ち方を良く理解しておかなければ、ミスショットをしてしまうのは当然のことです。

では平らな所と違って傾斜があるところからのショットが難しいのは、なぜなのでしょうか。

1つは、体とボールとの相対的な位置関係が変わってくることです。
もう1つは平らな所と違い足場が悪くなるので、安定した体の回転運動が難しくなることです。

このように難しくはなるのですが、基本的な対処法さえしっかりと理解しておけば問題ありません。

その基本は、どのような傾斜のライでも斜面に対してなるべく垂直に立ち、ボールを中央か少し右よりに置いてコンパクトスイングで打つと言うことです。
もちろん全てがそれだけではないので、各ライによって応用していかなければなりません。

つま先下がりの傾斜での打ち方

実は様々な傾斜でのショットの中でも一番難しいのがつま先下がりです。
と言うのもつま先下がりになるとボールの位置が遠くなり、バランスを取るのが非常に難しいからです。

このライでまず気をつけるのは「スタンス」です。
傾斜の程度に合わせて広くスタンスを取ってください。
またボールの位置まで遠い分、より近くなるように膝を曲げ、前傾姿勢を大きくします。
通常のスイングの様に下半身をしっかりと使うスイングは厳禁です。
バランスを崩さないように大きめの番手を選択し、ハーフからスリークォーターショットくらいで打ちましょう。

ほとんどのゴルフ場では傾斜がきついところはラフになります。
ですから傾斜がきつい場合は、距離を出すことよりも確実にフェアウェイに運べる、戻すことを重要視してください。
ライが悪くてもに果敢にピンを狙うゴルファーがいますが、大叩きする可能性はなるべく避けた方がスコアは確実にまとまります。

そしてこのライでのショットはスライスが出やすいのでボールは右へ行きます。
そこを考えてエイミングすると良いでしょう。

つま先上がりの傾斜での打ち方

つま先上がりの傾斜は、つま先下がりに比べると若干ですが打ちやすいです。
つま先下がりはボールの位置が遠くなるのですが、つま先上がりは逆に近くなるからです。

もちろんこの傾斜が大きくなるとバランスを保つのは難しいです。
しかし傾斜がさほどない場合は、正直全く難しいライとは言えず、ほぼ普通のショットで問題ありません。

ゴルフ場のフェアウェイはいたるところに細々とした傾斜があります。
つま先下がりだと少しのライでも影響があるのですが、つま先上がりなら大丈夫です。

それでも傾斜が大きい場合は、まずはスタンスを狭くします。
そして膝を伸ばし、できるだけ前傾姿勢を小さくしてください。
つまりつま先下がりと真逆のスタンスだと考えるのです。
ボールの位置は真ん中で、短めにグリップを持ちます。

激しいつま先上がりの場合でも距離を出そうと長いクラブを持つゴルファーがいますが、ボールと近くなる上に足場も不安定なので、長いクラブを振ることは非常に難しいです。ですから距離を出すことは諦めて、確実にフェアウェイに出すようにしましょう。

またつま先上がりのライではボールが左に行く傾向があるので、そのことを視野に入れエイミングしましょう。

ゴルフコースの傾斜はつま先方向だけではない

ゴルフコースの傾斜はつま先だけではなく左足上がりや左足下がりもあるので、このライでの打ち方もしっかりと攻略しておきましょう。

まず打ち下ろしのホールで必ず遭遇するのが左足下がりです。
プロゴルファーをも悩ませる最も難易度の高いショットになります。

普通にスイングをするとヘッドがボールの手前に当たりやすくなり、それを避けようとするとトップしてしまいます。

まず傾斜に逆らわないように立ち、オープンスタンスにしてください。
フェードボールを打つときのようにボールを右寄りに置きます。
そしてフェースが閉じないようにアップライトなスイング軌道でショットしてください。
また左に突っ込みやすい状況なので、左にあまり体重移動をしないように右足体重にするよう意識するのは大切です。

平らなところからのショットよりも弾道が低く出るので、距離が通常より出ます。
また右にボールが出るので、その2点を調整してエイミングとクラブ選びをしましょう。

ゴルフコースの左足上がりの打ち上げ傾斜も攻略

つま先の傾斜は大抵ラフですが、左足下がりや左足上がりはフェアウェイになるのでしっかりと攻略しておきたいですね。

折角ナイスショットでフェアウェイにボールを運んだのに、セカンドショットでミスしたらテンションが下がってしまいます。

高いところに位置しているゴルフ場だとフェアウェイでも傾斜がたくさんあります。
左足下がりよりはそこまで難易度はない左足上がり。
打ち上げのホールに多いアップヒルのライです。

このライで普通にスイングすると、ヘッドが地面に突き刺さりやすい状況になります。
ですから少しでもヘッドがボールの手前に入るとひどいダフりになってしまいます。

まずスタンスは傾斜に垂直になるように立ちます。
左足下がりのようにボールを右寄りに置くとダウンブローに入りやすくなります。
逆に左寄りにボールを置くと左肩が下がり、傾斜と垂直に立つのが難しくなります。

ボールは中央もしくは若干右に置いてください。
スイングはドロー系のボールを打つようにクローズドスタンスで、フラットに打ってください。

難易度の高いゴルフ場はつま先と左足ミックス傾斜もある

実はつま先、左足での傾斜の攻略だけではまだ足りません。
難易度の高いゴルフ場では、それらがミックスした複雑な傾斜のところもあるからです。
左足下がりのつま先下がり、左足上がりのつま先上がりといった頭が混乱してしまいそうな難しいライもあります。

こうしたライでは2つの打ち方を組み合わせなければいけません。

例えば、左足下がりでつま先下がりのライであればどうでしょう。
膝を大きめに曲げて前傾姿勢を大きくして、傾斜に対して垂直に立つように構えます。
そしてカット気味のショットを打ちます。
このように上手く2つのショットの攻略を工夫して調整するのです。

もちろん傾斜の程度によっては極めて難易度の高いショットになります。
ですから最初はミスして当たり前!くらいの気持ちで大丈夫です。
経験を積んでいくと、どのように、そしてどのくらい調整すれば良いのか分かってくるはずです。

そうなった頃には、ほぼ間違いなくシングルゴルファーになっていることでしょう。
それくらい難易度の高いショットと言うことです。

基本を押さえておけば怖いものはない!

もちろん基本を押さえていても、なかなか上手くできないような難しいライもあります。しかし極端なライでない限り、傾斜の基本的な知識で上手く対応することができます。

また攻めていけるライなのか、安全にボールを運ぶべきライなのかを判断することも重要です。
正しい見極めこそスコアをまとるために必要な能力だと言えます。