ゴルフの上手な人は知っている股関節の切り上げとは?

最終更新日:2016/11/12

ゴルフでは股関節を切り上げて使うようにすれば良い。というアドバイスや記事を聞いたり見たりしたことはないですか?

上手な人は股関節の使い方が上手らしいですが、具体的にどのような股関節を使い方をしているのでしょうか。

ゴルフのバックスイングで股関節はどう使う?

アドレスから始動する時は、肩や背中で上体を右に動かす意識の人もいるでしょうし、腕や手やクラブヘッドを意識している人もいるでしょう。

では、下半身を意識しながらバックスイングをしている人はいるでしょうか。

プロゴルファーのスイングを動画で見てみると、上半身を右へ捻りながら、クラブを上げて行くと右へ体重が移動していきます。

ですので、アドレスから体重の移動をきっかけにしてクラブを上げ始める人もいるかもしれません。

その体重移動ですが、右足のどの辺りに体重が乗っているでしょうか。

右足の外側や右足の上と思っている人は、スエーしてしまう恐れがありそうです。

体重のシフトは右足の内側で受け止める感じになります。

右足の内側で体重を受け止めると、右の股関節で上半身の捻りを受け止めるようになります。

あなたは、バックスイングをした時に右足の股関節で体重を受け止めている感覚はありますか。

今まで1度も気にしたことが無い。という人は、試しに股関節を気にしながらバックスイングをしてみてはいかがでしょうか。

ゴルフのダウンスイングで股関節はどう使う?

先ほど、バックスイングでは、右の股関節で体重を受け止めている。と説明しましたが、ダウンスイングでは如何でしょうか。

トップから、下半身始動でダウンスイングに入っていきますよね。

その時、左足のどの辺りに体重を乗せていますか。

スイングは流れの中で行われているので、コンマ何秒の間に右足に体重が乗ってくる割合は変わってくると思いますが、感覚としては同じ言葉で表現出来るのでは無いでしょうか。

その言葉とは、バックスイングと同様で、足の内側で受け止めている。ということです。

そして、上体に近い箇所では左の股関節で体重を受け止めている感じになります。

バックスイングと同様に体重が左足の外側や左足の上に乗ってくると、左へスエーしてしまう恐れがあります。

ですが、左へスエーしないように注意するあまり、左腰が引けてしまうゴルファーもいます。

そこで、意識して欲しいことが股関節の役割です。

バックスイングもダウンスイングも股関節で体重を受け止めていきます。

股関節の役割のついては、もう少し掘り下げて説明したいと思います。

股関節の切り上げと似た動きを間違えないで下さい

バックスイングもダウンスイングも股関節で体重を受け止めているという説明をしました。

その股関節ですが、どのように体重を受け止めているかというと、股関節の切り上げという形で体重を受け止めます。

股関節の切り上げ?と、初めて聞いたゴルファーもいると思います。

股関節の切り上げとは、足の付け根に上体を乗せた動きで、上半身と下半身の捩れの境目でもあります。

バックスイングでは肩を入れて上半身を捻る。と言われますが、股関節の説明を入れた別の表現ですと、右足の内側で体重を受け止め、右の股関節を切り上げながら、左肩を右へ捻る。という言い方ができると思います。

この動きで間違ってはいけないのは、腰が引けた状態になることです。

体重が足の外側に逃げないようにし、股関節を切り上げていくと、お尻が少し後ろ側に下がるような感じになります。

その形だけを見ると、なんとなく腰が引けているような動きにも見えてきますが、腰が引けるのはよくない動きです。

特にダウンスイングで膝が早く伸びてしまい腰が引けてしまって、スライスになっているゴルファーやボールが全然飛ばないゴルファーを見受けられる時がありますので注意して下さい。

股関節を切り上げる動きは体が柔らかくないといけない?

あなたは体が柔らかいゴルファーですか。

それとも体が硬いゴルファーですか。

様々なスポーツでは、運動を始める前と運動し終わった後にストレッチをしますよね。

ゴルフも同じようにストレッチをします。

時々、ゴルフ場にプレーをしに行ってもストレッチをせずにそのままゴルフをしているゴルファーもいますが、出来るだけストレッチをした方が良いですよ。

そのストレッチですが、股関節周りの柔軟性を高めるのも1つです。

股関節の柔軟性はある程度あった方が良いです。

では、どれぐらい柔らかくする必要が有るのでしょうか。

ツアーで活躍しているプロゴルファーはみんな体が柔らかいのでしょうか。

プロゴルファーの中でも体が硬い人は何人もいるようです。

また、シニアツアーに出場しているプロゴルファーは年齢とともに柔軟性が低下している人もいるでしょう。

また、ローハンディのアマチュアの中にも体が硬い人が多くいそうですね。

柔軟体操をして股関節周りの可動をしやすくした方が良いですが、体が固くても股関節を切り上げる動きは出来ると思いますよ。

股関節の切り上げは意識するものか?

スイング中に股関節を切り上げる動きは意識するものでしょうか。

意識してスイングするとショットに集中出来なくなりそうですがどうなのでしょうか。

シャドースイングや体の動きを確認する時には股関節の切り上げがスムーズに出来ているか意識して良いと思います。

ですが、コースでプレーする際は、あまり意識しない方が良さそうです。

ただ、股関節の切り上げがスムーズに出来るようにするには準備が必要です。

どのような準備かと言うと、アドレスの姿勢です。

プロゴルファーのアドレスはみんな綺麗だと思いませんか。

綺麗に見えるのは、股関節から前傾姿勢を作っているからです。

1本のクラブの両端を両手で持ち、真っ直ぐ立った状態から両脚の付け根にシャフトを当ててお尻が少し下がるように押してみて下さい。

綺麗な前傾姿勢が取りやすくなりませんか。

アドレスを見ればゴルフが上手いかどうか分かるぐらいアドレスは重要です。

股関節を使いやすいアドレスを作って、自然と股関節の切り上げが出来るようにしていきましょう。

ゴルフのスタンス幅は関係してくる?

アドレスした時のスタンス幅は、肩幅ぐらいが良いと言われています。

人によっては、やや広めの足幅の人や、逆にやや狭めの足幅の人もいると思います。

人それぞれ振りやすいスタンス幅があると思いますので、意図的にスタンス幅を狭くしたり広くしたりしているのであれば問題ありません。

ですが、股関節の切り上げのイメージが上手く出来ない。とか、どうしても股関節を使う意識が出来ない。という人は、スタンス幅を見直してみても良いと思います。

ドリル練習として次のことを試してみて下さい。

膝を深めに曲げてスタンスを肩幅より少し広くして構えます。

そして、しっかり体重移動すれば、股関節で体重を受け止めている、ということが分かりやすいと思います。

また、その逆でスタンス幅を狭くした状態で股関節を使うイメージをしてみて下さい。

さっきと比べると分かりにくいと思います。

ドリル練習などで股関節を切り上げるイメージを作りながら、あなたに適したアドレス、そしてスタンスを再確認してみて下さい。

多くのスポーツでも股関節は重要です

ゴルフのみならず、他のスポーツでも股関節を上手く使える方が良い結果につながっているのではないでしょうか。

投げる時や蹴る時など色々あると思います。

TVなどでゴルフを含めスポーツを見る時、股関節をどのように使っているかを気にしながら見てみると、新しい発見があるかもしれませんね。