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天才と呼ばれる丸山茂樹プロの神業的なスイングを知る!

2017.10.4

飛ばし屋の多い米国ツアーで飛距離や精度に定評があった丸山茂樹プロですが、故障によって現在は戦線離脱しています。

ただその芸術的なスイングは後輩プロからも羨望の的となっているものです。

そこで丸山茂樹プロの簡単だけど超難しいスイング法を確認していきます。

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丸山茂樹プロの多様なスイング法を検証していく

ゴルフは練習の積み重ねで上達するものなので、同じスイングを繰り返していくことが大切です。
でも、中には何もしなくてもすぐに新しいスイングを身につけられる人がいます。
いわゆる「天才」と言われるタイプですが、その代表格と言えば丸山茂樹プロです。

抜群のミート力で、しかも自分が必要なショットは何でも打てる、そんなマルチタイプのゴルファーです。
瞬時に他人のスイングを真似できるのも、まさに天才がなせる業かもしれません。
そんなマルチなスイングを持つ丸山茂樹プロについて調べていきます。

丸山茂樹プロと言えば、ゴルフの名門、日本大学における学生ゴルファーとして活躍、日本プロゴルフ界での活躍、そして海外ツアーでの活躍とゴルファーとしては3つのターニングポイントがありました。

それぞれの場面でもまったく違うスイングをしていたので、どこを切り取るかは微妙なところですが、ベースとなるスイング理論と、米国ツアーで養われた世界基準のスイングについて確認していきます。

テークバックでヒールアップする丸山茂樹のスイング法

丸山茂樹プロが日本ツアーで9勝してから米国ツアーに参戦したのは、ミレニアム目前の2000年です。

普通なら数年で優勝できれば大成功のところですが、天才と言われる丸山茂樹プロは2年目で早くも勝利を手にし、2002年には全英、2004年全米と優勝争いに絡む大健闘、あのタイガー・ウッズからも自宅に招待されるほど注目される存在になっていました。

まずはこの頃のスイングを確認してみます。

基本的にはクラシックなスイングスタイルです。
子供の頃スチールシャフトにパーシモンのヘッドでスイングしていたことが分かる、体重移動のスイングでした。

テークバックからトップまでに、左足の踵がヒールアップするスイングフォームで、1度体重(中心軸)を右股関節の付け根に移動して、ダウンスイングで下半身を左サイドに移動します。
全体的には若干背伸びをしたように、また右肩が下がった状態でインパクトすることになります。

実はこのスイングの姿勢は今も大きく変わることはなく、その頃の良いところだけは現在も残しています。

丸山茂樹プロの頭を残すスイングで得られるものとは

丸山茂樹プロは男子プロの中では小柄なほうなので、一般的に考えればパワーの面で不安な部分があるでしょう。

ところが頭を残すスイングをすることで、その小柄な体型をカバーするだけのショットができています。
いわゆるビハインド・ザ・ボールと呼ばれるスイング法です。

スイングの原則は、アドレスした時点で中心軸を定め、スイングしているときもその軸を動かさず、身体を捻転することでインパクトまでを行うことです。
ところが丸山茂樹プロのビハインド・ザ・ボールは、テークバックで右足の上に体重を移動して軸を右サイドに移し、トップからのダウンスイングでは腰だけをターゲット方向に移動させて、頭はそのまま残します。

インパクトの姿勢は右肩が下がる「く」の字になっています。
このまま右手とシャフトが1本の線になるようなフォロースルーになると、小柄な選手でも強いボールを放ち飛距離アップができるわけです。

ただし天才と言われる丸山茂樹プロの場合には、ここからが違うスイングをしていきます。

丸山茂樹の複雑なスイングから生まれるスクエアなインパクト

丸山茂樹プロに限らず、だれでもビハインド・ザ・ボールにすれば飛距離アップは確実ですが、実際に試合で使っているプロは極わずかです。
例えば今シーズン世界一になったジャスティン・トーマス、女子では活躍目覚ましい畑岡奈紗、プロで頂点を極めるようなプロばかりがそのスイング法を取り入れているのには理由があります。

スイングの目的はインパクトにあり、理想の形はスクエアなインパクトです。
「スクエアなインパクト」とは、クラブヘッドのフェース面が飛球線に対して直角、もしくはターゲットに対して正対していることを言います。

スクエアなフェースを求めるなら、身体の軸を真っ直ぐにしているアドレスの姿勢であることが確実です。
身体を「く」の字にしてしまうと、インパクトの瞬間の右手首の角度(ヒンジ)によって方向をコントロールするのが難しくなります。

丸山茂樹プロの場合には、インパクトのときに左手首をフラットにして、左肘を抜くようなスイングをしています。

簡単なように思えますが、実際にはヘッドのスピードは時速150kmで移動しているときに、フェースをスクエアに合わせることはかなりの難易度です。
リスクがあっても丸山茂樹プロが、そのスイングによって生み出されるボールを持ち球にしているのにも理由があります。

毒針で狙える?丸山茂樹プロのスイングの絶妙度

米国ツアーに参戦していると強い風や硬いコースは当たり前、選手は風に影響されない低い弾道と、それでも止まるアイアンショットが必要になります。
もちろん無風や追い風では高い弾道も打ち分けられる技術も持ち合わせていることが必須です。

丸山茂樹プロの場合には、もはや代名詞とも言えるスイング法である「スティンガーショット」を武器に戦っていました。

スティンガーとは「毒針」の意味で、米軍兵士が肩に抱えるランチャーの地対空ミサイルのことを言います。
これがゴルフではピンポイントに狙えるショットということになり、スライス回転を与えていながらも低い弾道でグリーンをとらえ、しかもピタッと止まるというものです。

これも難易度が高くリスクがあるので、一般的には必要なときだけ使う武器だったわけですが、丸山茂樹プロの場合には天候などの要件にかかわらず、このスティンガーを持ち球にしていました。
しかも難易度の高いビハインド・ザ・ボールの姿勢で、もっと難易度の高いスティンガーショットを操れるのが天才かもしれません。

「天才」丸山茂樹プロのスイングは練習によるもの

丸山茂樹プロが「天才だから難しいスイングができる」というのでは、他の人はそのスイングができないことになってしまいます。

確かに丸山茂樹プロに憧れる後輩は多いですが、そっくりのスイングをしているプロはいません。
またリオ・オリンピックで監督を務めたときも、出場選手に対するアドバイスをせず、自主的な準備で当日を迎えていたようです。

自分のスイングは自分用、他人のスイングに口を出すと崩れてしまうという考えがあるのかもしれません。

丸山茂樹プロの場合には微妙なタイミングでスイングを作っていますが、根本となるのはフェースをスクエアに合わせることです。
そのためにハーフスイングの練習法を取り入れていますが、そのスイングはインサイドにクラブを引き、インパクト後に左肘を抜きながらインサイドでフォローをとる形です。

このとき大事なことは、スイングの形よりもインパクトのときのフェースの向きとリズムです。
「1・2・3」と口に出してリズムをとり、スイングを3分割してそれぞれの役割をチェックしやすいようにしていて、同時に試合でプレッシャーがかかる場面でも、リズムを刻むことで平常心のプレーができると言うことです。

天才とは言えプレッシャーや緊張を乗り越えるには、やはり練習が一番なのかもしれませんね。

丸山茂樹プロの芸銃的なスイングが見られるよう期待したい

丸山茂樹プロの特徴的なスイングと言えばスティンガーですが、習得すると最大の武器になる半面で距離感が合わないと、まったく意味のないスイングになってしまいます。

距離感は試合数と比例するもので、腰の不調でしばらく戦線から離脱しているので、なるべく早い復帰を期待したいと思います。

 - シングルへの近道