丸山茂樹プロのスイング、ドライバーのヘッド使い方が上手い

最終更新日:2017/07/09

小柄な丸山茂樹プロがアメリカツアーで戦う為に、ドライバーの飛距離アップは必須でした。
そんな丸山茂樹プロが肉体改造とスイングの改良に取り組み、アメリカで勝てるゴルフができる様に努力したのですね。

ドライバースイング時のヘッドの使い方はその表れと言えます。
小柄な選手が飛距離を伸ばすための動作がそこにあります。

では、丸山茂樹プロの華麗なスイングを見ていきましょう。

丸山茂樹プロ、ドライバーのスイングリズムは素晴らしい

丸山茂樹プロのドライバースイングですが、リズムが素晴らしいですね。

学生時代は毎日のように股割りをして体の柔軟性を出す為に努力していたと聞きます。

そんな丸山茂樹プロですので、タイミングの取り方やリズムに素晴らしい物があります。全体的にスイングにしなやかさがあり、力みも感じられないスイングと言え、インパクトでのボールを弾く動作も自然です。

この丸山茂樹プロのスイングリズムの良さは下半身が作り出しているとも言えます。
比較的両足の体重移動を大きく取り、その幅の中でスイングを行っています。
年齢的な事と現役を引退した事により、最近のスイングは無理に捻転差を作ろうとせず、自然な体重移動の中でスイングを行っている事が見て取れます。

でもアメリカツアーを戦っている時は、もっと体を絞って捻転差が大きいスイングでした。
その頃と比べると、現在は落ち着いたスイングとなっています。

しかし、その分スイングリズムは流れる様な感じとなっており、プロが年齢的に合ったプロレベルで自然なスイングを行っていると見れます。

丸山茂樹プロのスイングは軸の安定感がありドライバーも真っ直ぐ飛ぶ

丸山茂樹プロのスイングは軸が安定しており、ドライバーショットも真っ直ぐ飛びます。元々飛距離は出る方ではないですが、左右の曲がり幅が少ない、軸の安定したスイングと言えます。

現在の丸山茂樹プロのスイングは無理に飛ばそうとしていない分、安定感があります。
プロでも飛ばそうとすると曲がりますので、現在の丸山茂樹プロのスイングは円熟のスイングと呼ぶことができるでしょう。

ですからアマチュアゴルファーも非常に参考になる点が多く、特に体重移動の行い方を動画で繰り返し見る事によって、イメージを付けられるのではないでしょうか。

丸山茂樹プロのドライバースイングは、バックスイングで右足に大きく体重移動し、ダウンスイングで左足に戻しています。
インパクト以降、フォロースルーにかけて自然に体重が左足に全て掛かっています。
それを表すのが、右足のスライドですね。

これは、フォロースルーで右足が左足の方へ寄っていく動作なのですが、フォロースルーで無理してヘッドスピードを上げないスイングの為、自然に両足が近づいています。
非常に参考となる動きです。

丸山茂樹プロ、ドライバーに限らずスイングテクニックが凄い

丸山茂樹プロのスイングテクニックが凄い事、実は結構知られています。

特に長いクラブで低い弾道を打つノックダウンショットや、インテンショナルな左右に曲げるボールなどを得意とします。
ドライバーでは使わないショットです。

スイングが自然な為、こうした特殊なボールを打つ事に対応し易いと言えるのでしょうが、世界を相手にメジャーツアーを戦ってきた事のある選手だからこその方が大きいのではないでしょうか。

丸山茂樹プロのノックダウンショットは風の強い全英オープンの時にも見られましたが、ウッドで風の下を通す様な低い弾道でショットを放っていました。
こうしたショット、日本のツアーで使用する事はまずないでしょうが、過酷な自然との戦いを強いられるメジャーツアーでのショットならではと言えます。

ちなみに、ノックダウンショットはタイガーウッズも多用するショットです。
ただ彼の場合超人的なという枕詞が付くショットになりますが。

こうした特殊なショットが打てる丸山茂樹プロですので、ドロー、フェードの打ち分けもお手の物です。

丸山茂樹プロのスイング、アプローチテクニックは世界レベル

丸山茂樹プロのアプローチテクニックは正に世界レベルと言えます。

過酷なアメリカツアーを主戦場にしてきただけあって、アプローチの引き出しの多さは世界のトッププロに引けを取らないレベルです。

特にピッチ&ランのアプローチで、グリーンに落ちてからボールの転がりに影響する高さをコントロールする事が非常に上手い選手です。
アドレス時に高さをコントロールする為のセットアップを終えておくのですが、丸山茂樹プロのアプローチはその精度が他の選手よりも高いのです。

ご存じの様にフェースは閉じれば低く、開けば高く上がる様に設計されているのですが、丸山茂樹プロは高さをこれぐらいではなく、この高さで出す、所までコントロールしています。
この差は大きく、時に過酷な練習を経ないとできない職人技と言えるでしょう。

ドライバーショットからでは分からないのですが、繰り返し同じ動作を行う事によって身につけたであろう丸山茂樹プロのアプローチテクニックです。

丸山茂樹プロのドライバーショットは正しいスイングプレーンをなぞる

丸山茂樹プロのドライバーショットは正しいスイングプレーンをなぞって下りてきます。後方からのスイング動画を見ると分かるのですが、しっかりとプレーン内をなぞる様にクラブが下りてきています。
決してクラブが寝たり、逆に立ちすぎたりしていません。

いつも真っ直ぐな球筋を打とうと思ったら、丸山茂樹プロの様に正しいスイングプレーンをクラブが動く必要があります。
これには、手や腕で行うのではなく、体全体を使ってスイングする必要があります。

特に、下半身の動きが重要で、下半身へ意識を集中させる事により自然と上半身への意識が薄れる為、ゴルフスイングには好循環となります。
腕や手を使う意識を薄くするだけで、ゴルフクラブはスイングプレーンに乗りやすくなるのですね。

逆に手や腕への意識でスイングプレーンに乗せようとすると、どんどん離れていきます。
体や下半身の大きな筋肉を使ってスイングする方が、結果として安定もします。
皆さんも丸山茂樹プロの様に正しいスイングプレーンにクラブを乗せる為に、特に下半身の動きに注目してみましょう。

丸山茂樹プロの様に小柄な人が飛ばす為のスイングについて

丸山茂樹プロは小柄な選手です。
しかし、長年シードを保ち、日本のメジャートーナメントにも優勝し、アメリカツアーでも優勝しています。

小柄な選手がゴルフで戦っていく為に、ドライバーの飛距離を伸ばす方法が丸山茂樹プロのスイングにはあります。

まず、飛ばす為には体重移動が必要で、これは野球のバッターでもピッチャーでも同じです。
バックスイングで溜めたパワーをインパクトで100%使いきる事により、大きな飛距離を得る事ができます。

ゴルフではスイング軌道が関わってきますが、アウトサイドイン軌道でインパクト時、左肘が抜けてしまう様なスイングでは溜めたパワーを正しく使う事はできません。

インサイドからクラブを下ろしてインパクトでヘッドスピードを最大化させる事により、ドライバーショットは遠くにボールが飛んでいくのです。
丸山茂樹プロのショットもそうなっており、トップからインパクトにかけて効率よくクラブを動かしている様子が分かります。

アマチュアゴルファーの多くは力み過ぎて逆に飛ばない事が多いので、丸山茂樹プロの様に大きな体重移動を使って飛ばしましょう。

丸山茂樹プロのスイングはテクニックに溢れセンスがよい

世界で戦ってきた経験のある丸山茂樹プロですので、スイングにセンスが感じられ、またテクニックも豊富に持つ選手です。

下半身の使い方が上手く、現在のスイングはしっかり飛ぶけど腰に負担の少ないスイングとなっています。

左右への体重移動を積極的に使ってボールを遠くに飛ばすスイングは、年齢を重ねても故障の少ないスイングと言える為、腰痛に悩まされるゴルファーにはぜひとも参考にしてもらいたいですね。