庭にゴルフ場を作ろう!本格的グリーンを作って毎日練習!

最終更新日:2016/11/17

ゴルフのスコアアップに欠かせないのがパッティング技術の向上。

ただパット練習を本気でやっているアマチュアゴルファーはどれだけいるのでしょうか?

コースに行ったときだけの練習だけだと本当の技術は身に付きません。

自宅でパターマットでひたすら飽きずに練習するのもいいですが、もし庭にスペースがあるなら本格的なグリーン作ってみませんか?

そうしたら、実践さながらのパッティング練習出来ますから。ただお手入れが大変ですけどね。

ゴルフ場のグリーンはどう作られている?

パットの上達には、グリーンを知ることが大切です。

グリーンの構造や芝の特徴を知ることで攻略も容易になります。

それでは、一般的に日本のゴルフ場のグリーンの内容を見てみましょう。

先ず芝の種類ですが、現在ほとんど(約9割)のゴルフ場で洋芝の一種『ベントグラス』を採用しています。

和芝の一種の『姫高麗』を使っているところもありますが、2グリーンのコースのもうひとつのグリーン用で、あくまでもサブグリーン的な位置づけです。

このコーナーでは、ほとんどのゴルフ場で採用のベントグリーンについて、一般的な構造と施工内容を説明します。

グリーンの深さは約40センチ、下から砂利10センチ→混合土壌(砂+ピートモス)30センチ→芝(ベントグラス)の順。

下の砂利は直径5~10ミリ程度、混合土壌の砂は0.3~1ミリの細かい砂で構成。

施工方法は、先ず30~40センチ掘り起こし砂利(10センチ)を敷き詰めます。

このとき透水管(φ10センチ)も一緒に埋設します。

それから混合土壌を30センチ被せ、芝を隙間なく張って踏み固めます。

最後に砂と水を撒いて完成です。

庭にゴルフ場のようなグリーンを作る最低限の条件

庭に本格的なグリーンを作成したいとすれば、長年のゴルフ経験から、最低でも5~6m程度のパット距離は欲しいですし、多少のアンジュレーションも取りたいものです。

とすれば、7~8m×4m=約30㎡ぐらいの広さのグリーンが欲しいものです。

そして、芝生はほとんどのゴルフ場で採用しているベントグラスの施工に限定したほうが良いでしょう。

姫高麗、その他の芝では芝目の特質が違い練習にならないので作る意味がないと思います。

また、設置の環境も重要です。

芝生には日当たり、水はけ、風通しのよい環境が必要です。

芝生は特に日光を好みますから、日当たりが悪いと生育が悪くなります。

水はけの悪い場所では、長雨が続くと過剰な水のため根が枯れてしまいますので、粘土質の土壌では砂質への土壌の入れ替えが必要になります。

日当たり、水はけともによい庭であれば、生育条件の80%は整っているといえます。

このような設置環境が確保できることが条件となります。

専門業者にグリーン作成を頼むといくらかかる?

前述の広さ(8m×4m=32㎡)、構造(地上部分20センチ程度の盛り上げ、土壌改良は地下30センチ程度)、苗ではなく種での施工を前提に地元の業者に見積もりを依頼しました。

ホームセンターでは芝の販売はしているが、施工はやっていません。

また、小規模の造園屋ではゴルフ場のグリーンの施工経験がないので、十分な工事はできません。

特にベント芝は専門業者でも難しい工事のようですので、経験を確認する必要があります。

専門業者(ゴルフ場の施工経験あり)の見積もり結果は

①基盤造成・残土処分4万円

②排水工事6万円

③下部砕石6万円

④土壌工事(砂・ピートモス)30万円

⑤ベント芝種植付2万円

合計48万円。

グリーンの直接部分に限定したもので、グリーン以外の排水桝、グリーン周りの周辺芝(エッジ)は含んでいません。

これらの施工も考えますとさらに10万円は多めに見積もった方が良いかもしれません。

苗ではなく種を選んだのは、価格差(苗代:約20万円)もありますが、ベント芝は環境に敏感で、苗での成功率が低いとの専門業者の意見によるものです。

上記の見積額は参考ですので、近くの専門業者に一度確認ください。

庭に作ったグリーンのお手入れ続けられますか?

前述までの努力により憧れのグリーンを作ることができました。

憧れのグリーンが庭に出来たからといって、これから本格的なグリーンで練習できると単純に喜んではいられないのが現実です。

その練習のためには、年間を通じたこまめなグリーンの維持管理が必要となるのです。

ゴルフ場では当たり前のようにやっている、『芝刈り』、『除草』、『施肥』、『水遣り』、『目土入れ』、『穴あけ(エアーレーション)』、『薬剤散布(病害虫、病気)』などです。

特にベント芝は一般に寒地型のため、寒さに強いが夏の暑さは苦手で、高温多湿のの気候の中では病気も発生しやすく、一般的な芝以上の日常管理が必要とされます。

また、維持管理用具も、ゴルフ場のグリーンと同じ芝高5mmに刈り込み可能な芝刈り機の購入が必要です。

専門業者の意見をまとめると、素人で、ベントグリーンを快適な状態で維持管理していくのは困難のようです。

施工するには十分な調査と覚悟が必要です。

お手入れを楽にするならゴルフ用人工芝が◎

ゴルフ場のようなグリーンが自分の庭に欲しいと願うゴルファー達の要望を受けて、維持管理が容易で、自然のベント芝に近いゴルフパター用の人口芝をいろいろなメーカーが開発しています。

屋内用のベント風人口芝は多数ありますが、屋外用で最もベントグリーンに近いと思われる商品は、アメリカで開発された『プログリーン』ではないかと思われます。

施工費は3.5万円/㎡(全国共通:メーカー試算)。

計画していた天然ベントグリーン32㎡で試算すると112万円と少々高価ですが、水まきなどの日常管理のもろもろの用具、特殊な芝刈り機、肥料、殺虫・殺菌材などが不要ですので、維持管理にお金がかかりません。

ランニングコストや手間を考えると自然芝の楽しみはありませんが、結果的に安いものになると思われます。

実際の使用感も天然芝と変わらないボールの転がりや跳ね方をするそうです。

耐久性も高く、子供や犬を遊ばせても大丈夫との噂です。

興味がある方は検索してみてくださいね。

庭に人工芝グリーン。業者と自作を比較。

人口芝グリーンであればなんでもよいと考えるのであれば、アマゾンとか楽天でネット検索すればいくらでも紹介していますので、その中で選択できます。

自分でやる場合、まずは雑草を根こそぎ取りましょう。

そして水はけが悪ければ、砂利をきれいに敷き詰めて、その上にキレイに土を均しましょう。

その上に防草シートを隙間なく敷いてから人工芝を敷きつけます。

アンジュレーションも欲しいとなると、かなりの専門知識が必要となるでしょう。

普段からDIYでいろいろと手作りされているような方でしたら、安上がりで済みますしあまり苦にならず進められるかもしれませんが、相当大変な作業だと思います。

上記のネットで手に入るような人工芝でも天然のベントにより近い上質のものは、素人での施工は難しいと思われます。

仕上がり、使いやすさ、その後のメン手ナンス等を考えれば、専門のメーカーまたは業者に依頼することをオススメします。

本格的天然芝のグリーンでなくても人口芝で十分!

ゴルフのハンディ向上にパターの上達は不可欠の要件で、シングルを目指すプレーヤーにとって、パターの安定は欠かせないものです。

このためになんとか自宅に本格グリーンをと考え検討してきたものですが、結果として、自宅で本格ベント芝の設置は、芝の安定性、維持管理から、かなり無理があるように思います。

特段の経験・知識がある方を除き、天然ベント芝のグリーンはオススメできません。

人工芝でもベントに近い高品位の商品もいくつか開発されているようですので、是非関係商品を検討してはいかがかと思います。

余談ですが、2~3mのパットの成功率は、3パットの減少とあわせ、スコア向上に大きく寄与します。

シングルへの早道です。