ゴルフスイングでは左足を上げて左膝を曲げるほど踏み込む?

最終更新日:2021/02/12

最新のゴルフスイングでは、左膝を曲げると飛距離がアップすると言われています。

従来の捻転をしてパワーを溜めるスイング法と、近年の身体を回転させるスイング法の違いや、新しいスイングのメカニズムについてご紹介していきます。

左膝を曲げるとスムーズにゴルフクラブを引ける

テークバックで左膝を曲げると、トップの位置までスムーズにグリップを引くことができます。

肩幅にスタンスを開き下半身を安定させて、腰から上を捻るのがテークバックの基本です。

しかしながらこのテークバックを教科書通りにできるのは、プロゴルファー並みのアスリートな柔軟性がなければなりません。

休日に打ちっぱなし練習場でゴルフスイングをするときに、身体を捻る程度だと、不動の下半身で上半身だけ捻るのは難しいと思います。

仮に捻れたとしても、その中にパワーを溜めてダウンスイングに生かすところまでは行ってないかもしれません。

まずはトップの位置までグリップを引き上げることを最優先にして、次に回転軸である背骨が斜めになったり曲がったりしないようにすること、そして余裕を持ってボールに向けてゴルフクラブを振り下ろしていくようにしましょう。

苦しみながら不完全な捻転をするよりも、シンプルでスムーズなテークバックのほうが、ヘッドスピードの速いゴルフスイングができるはずです。

ゴルフクラブの進歩で左膝を曲げるスイングが飛距離アップに

飛距離を生み出すために、無理な捻転をするのは、もはや時代遅れです。

技術の進歩によって軽く振っても飛距離の出るゴルフクラブはたくさんありますし、少なくとも20年以上前から発売されているチタンヘッドのドライバーであれば、無理な捻転よりも確実なミートのほうが飛ぶはずです。

高性能なのはヘッドだけではなく、日本発のカーボンシャフトもまた進化していて、非力なゴルファーでもひと昔前のプロゴルファーよりも飛ばせることができるようになってきました。

そんな道具の進化によって、今までのゴルフスイングとは少しだけ変わってきたようです。

もっとも変わったのは、スイング軌道です。

逆Cの字で縦に振っていたスイングは、弾性の高いシャフトとスプリング効果のあるヘッドのお陰で、横振りがスタンダードなスイングになっています。

スイング軌道が変わったことで、それまでとは違った動作を加えると、さらに飛ぶことが分かっています。

たとえば左膝を伸ばして曲げる動作をすることで、強烈なインパクトを与えることができるようになります。

無意識で左膝を曲げるゴルフスイングは過去のもの?

アドレスの姿勢をとるとき両膝を軽く曲げることで、クッションの役割があると言われていました。

肩と腰を水平に回転させながらグリップを引き上げると、ゴルフクラブの重みと腕の重さが片方にかかるため、腰骨が右に傾こうとします。

そこで左膝を曲げることで腰骨の水平を保つことができます。

ただ曲げた膝を伸ばさないと、クラブフェースはインパクトの手前でダフルことになります。

そこで元の角度まで戻すことになるわけですが、ダウンスイング中に軽く曲げた左膝の角度に戻すことは不可能です。

そこで伸び上がる過程の中で、インパクトのタイミングを合わせることになるわけです。

文字で書くと超がつくほど難しいようですが、実際のスイングでは無意識におこなうことができます。

ただし、この無意識の左膝を使ったスイング法は、すでに過去のものとなっています。

今は意識的に左膝を曲げるスイング法ですから、少しだけ練習が必要な上級者用になっています。

現代のゴルフ理論は左膝を曲げる伸ばすで飛距離アップ

近年の左膝を曲げるゴルフスイングは、従来のゴルフ理論からは想像もつきません。

ただ世界で戦うトッププロの多くは、このスイングを実践していますし結果も残していますので、今のところは最良の飛距離アップ打法と言えます。

スイング中に左膝を曲げて、次に伸ばすことで飛距離アップを狙います。

テークバックからトップまでは、身の丈にあった身体の回転をして、捻転を考える必要はありません。

ポイントはダウンスイングに移行する切り返しのときです。

まだダウンスイングに入る前に、左足のかかとを浮かせて地面に踏み込みます。

地面を踏み込むわけですから、当然左膝は曲がることになります。

曲がるほど強く踏み込むことが、ここでのポイントです。

強く踏み込んだ反動で左膝は伸びます。

グイっとくる感じで跳ね返ると、そのパワーは斜め後ろに向かい、その勢いで左腰を引くことになります。

この動きで骨盤が左回転するのが、ここでのポイントです。

ゴルフで左膝を曲げる動きと伸ばす動きが最強な理由

トップで左足を上げて、強く踏み込むことで左膝は曲げることができます。

曲がった反動で膝を伸ばすと左腰が引けて骨盤が左回転します。

これが、いま流行のヒップターン打法です。

腰が回転すると、その動きに左サイドが連動します。

その動きによって左腕も引くことになり、それがダウンスイングとなります。

ここで大事なのは、腕の張りを緩めることなく、一気に振り切ってしまうようにします。

身体を捻転してもそれを生かすパワーを溜めることはできませんが、単に身体を右側に回転するだけのテークバックをして、足を踏み込んで左膝を伸ばすことで、腰の回転の強さで左腕を引っ張るわけです。

実践した誰もが強烈なゴルフスイングによって、飛距離を手に入れることができることができます。

文字で読むと簡単そうですが、難易度の高いスイング法でもあります。

その難易度の高さは、膝を伸ばすときに頭や肩を上げてはいけないという、一見すると理不尽な動作を守る必要があります。

左膝を曲げるゴルフスイングの注意点

ゴルフスイング中に左足を踏み込んで左膝を曲げる、左膝を伸ばすという動作をおこないます。

ヒップターンによって左に引っ張られるような強烈なスイングができて、飛距離アップが期待できるわけです。

ただし左膝を使うとき頭の高さは上下させないこと、もしも頭が上がってしまうとヒップターンの強烈なスイングは消えてしまいます。

頭はボールの後ろ(右側)に残したまま、ビハインドザ・ボールのフォームでインパクトをすると、頭の移動は抑えることができます。

また左腰を回転するときに、左膝が外側に逃げることがあります。

左足の踏ん張り連動して、右足の力が強くなるためなので、意識的に右足の力を弱めなくてはいけません。

またダウンスイングが腰の回転から連動しているために、身体が開きやすいという欠点があります。

ヒップターンの引きが弱いと、身体が開いてヘッドが遅れ、フェースが開くことでスライスする可能性があります。

習得するまでには時間はかかるかもしれませんが、これが現代のスイング理論ですから、ぜひともトライしてみてください。

左膝を曲げるゴルフスイングにリスクもある

最新のゴルフスイングは左膝を「曲げる・伸ばす」で腰を回転させ、その勢いでクラブを振り回すというものです。

ダウンスイングというより、スピンすると表現したほうが分りやすいかもしれません。

驚異的な飛距離が期待できる一方で、ミスショットのリスクもあるので相当量の練習が必要になります。