ゴルフが原因で右手首が痛いとしたら、その原因を探して修正しなければ、何度も再発してしまうことになるでしょう。
左手主導のゴルフスイングで右手首にダメージを受けるのは限られていますので、今回は痛みの原因となる動作と、その修正法をご紹介していきます。
ゴルフが原因で右手首が痛いのはグリップを強く握りすぎ?
ゴルフが原因で右手首が痛い場合は、グリップの握る力に問題があるかもしれません。
アドレスに入るときには、最初に左手でグリップを握り、次に右手を左手にかぶせるように握ります。
このとき右手は人差し指から中指の第二関節から先でグリップをしたから支え、親指で上から押さえているだけです。
つまり「強く握る」ことはできなかったはずです。
それなのに右手首が痛い原因に握る強さとしているのは、その不自然な握りにあるからではないでしょうか。
10本の指すべてで握るベースボールグリップでは、特定の指に力がかかることはなく、右手首が痛いと感じることはありません。
手のひらの圧迫を弱めながらも、4本の指の先端でベースボールグリップの役割を担おうとした結果、中指を通してダメージが手首にまで達したと考えられます。
腕の表側を肘から手首まで、擦るように押すことで、血行がよくなり痛みは改善できるはずです。
ちなみに痛みがあるときは、手首のストレッチなど、動かすことは控えることが大切です。
右手首が痛いのはゴルフスイングでの「返し」が原因
ゴルフが原因で右手首が痛いときは、右手の返しに原因があるかもしれません。
トップからインパクトまでのダウンスイングでは、グリップの動きよりもヘッドのほうが遅れて到達してくるものです。
それでもインパクトの前には、ヘッドの遅れを修正しないとフェースが開いて、打ち出すボールはスライスしてしまいます。
ヘッドの遅れを修正するには、下を向いている右手甲をひっくり返して上に向けます。
右手を返すことで甲側に折れていた右手首はフラットになり、ヘッドはグリップよりも先行します。
勢いのあるダウンスイングをしながら、この甲側に折れている右手首を返すわけですから、右手首は相当なダメージを受けることになるのです。
右手首の痛みの原因は極端な右手の返しにありますが、これを防ぐためには2つの方法があります。
1つ目はグリップの握り方を変えること、2つ目はグリップの構え方を変える方法です。
どちらも簡単に修正できますが、痛みがとれるまでは練習やラウンドは控えるようにしましょう。
ゴルフで右手首が痛いときは2つの方法で対処する
右手を返すゴルフスイングが原因で、右手首が痛いときは、2つの方法で痛みを防止することができます。
1つ目のグリップの握り方というのは、ベースボールグリップで握ることです。
多くのゴルファーは右手の小指をからませるインターロッキンググリップか、小指をかぶせるオーバラッピンググリップですが、どちらも左手主導のスイングを主眼して、右手の力を弱めるようにしています。
野球のバットを握るときと同じベースボールグリップは、テンフィンガーとも呼ばれていて、10本の指でしっかりグリップを握ります。
グリップを両手で均等に握るため、右手を返しても負担感は軽減されているはずです。
両手でクラブコントロールができるので、痛みは軽減できるわけですが、ベースボールグリップの問題は「慣れ」です。
最初に覚えた握りを変えると違和感があって、ショートアプローチやコントロールショットの場合には、元の握り方のほうが安心できるようです。
もしもベースボールグリップが合わないと感じたら、2番目の構え方を変えてみてはいかがでしょう。
ゴルフで右手首が痛いときはグリップの握り方を見直す
右手を返すことで右手首が痛いと感じるときは、ベースボールグリップがおすすめですが、もしもその握り方に違和感があればゴルフクラブを短く握りましょう。
ゴルフクラブをグリップエンドいっぱいに握ると、ヘッドの重みが増幅されてグリップを握っている手に伝わり、ゴルフスイングをすると手首に負荷がかかってきます。
特にトップの位置で右手首のヒンジを形成するときと、左手首のコックをリリースするときに、右手首の可動域に対する負荷は最大になります。
トップの位置でクラブを支えているの右手です。
左手はグリップの上からかぶせたようになっていて、右手で下からゴルフクラブを持ち上げている形になっています。
グリップエンドぎりぎりで握るよりも、グリップの先端で握ったほうがはるかに負荷は和らぐはずです。
ましてダウンスイングのときに、グリップの先端を握っていると、ヘッドの遅れを感じることが少なくなって、右手の返しを意識することなく、ミートすることができるようになります。
ゴルフで右手首が痛いときは10ヤードダウンで再発防止?
ゴルフクラブを短く握るとき、実際の目安は指2本分です。
たった指2本分短く握るだけで、クラブの長さはおよそ2インチ短くなったわけです。
しかも握って余ったグリップエンドがはみ出していることから、クラブのバランスも先端が軽くなり右手首の負荷は軽減されます。
痛いと感じた原因の右手の返しも、ドライバーの長さがスプーンと同じくらいに短くなるので、解消されるはずです。
ただしドライバーの場合の飛距離ダウンは10ヤードです。
1インチ短く握ると飛距離は約5ヤードダウンするため、親指の太さ2本分であれば2インチなので、10ヤードダウンする計算です。
ただ痛みが消えることになるので、机上の10ヤードダウンは、許容範囲と言っても良いかもしれません。
また短く握ったことで、スイートスポットでボールをとらえる確率が上がるので、結果的に以前よりも飛ぶ場合もあるでしょう。
ゴルフで右手首が痛いのは練習のしすぎが原因?
ゴルフスイングで右手首を痛めることがもっとも多い原因は、練習場でのショットです。
練習場の人工芝の上で繰り返しボールを打っていると、ヘッドで受けた衝撃で手首や肘または肩までダメージを受けることがあるからです。
特に人工芝の場合は、ダフリ気味にヘッドが入っても、埋まったり跳ね返されることなく、人工芝の上を滑ってボールをとらえることができます。
つまり痛いと感じる1番の原因は、インパクトの直前でダフっていることなのです。
クリーンに打つ練習法は2つあります。
1つ目はティーアップしたボールを、アイアンで打つことです。
繰り返し打ち続けることで、フェースの真ん中でミートする感覚がつかめてくるでしょう。
2つ目はボールから指の太さ2本分をあけて、コインを置いてショットの練習をします。
コインがはじけたらダフリ、浅く入るとトップしますので、こちらも繰り返し打つことで感覚がつかめてくるはずです。
ミートすることを主眼においた練習をしていると、スイング中の無駄な動きが消えていき、痛みの起こらないゴルフスイングができるようになってきます。
ゴルフが原因で右手首が痛いときは休むことが大事
ゴルフが原因で右手首が痛いと感じたら、まずは休止して痛みをとりましょう。
完全に痛みが消えてから原因を探り、その部分を修正していくことになります。
原因が分からなければ、短く握ってボールの後ろにコインを置いてショットしてみて、コインが弾けるかをチェックしてみましょう。