左手薬指の痛みを感じ出したのをゴルフの練習をがんばった証!
なんて大きな勘違いです。
ゴルフの練習をたくさんして、どこかが「痛む」というのは、スイングが悪いとか、練習方法が悪いとか、悪い原因があることが考えられるからです。
ゴルフが原因であった場合、どうすれば良いのか、またそうならないようにどう気をつければいいのか、一緒に考えましょう!
ゴルフが原因の腱鞘炎は、左手薬指の痛みだけじゃない
ゴルフが原因で腱鞘炎になる人は、手首が一番多いです。
とくに利き手側の手首です。
それに続いて指、肘などが続きますが、いずれも利き手側が一般的です。
原因をゴルフの練習のし過ぎと考える人が多いのですが、そうではなく「練習下手」なのが原因です。
無理矢理のスイングや力任せのスイング、そういったスイングを続けると腱鞘炎になります。
また打球がキレイに飛んだとしても、ダフっていると、手首や指、肘への負担がとても大きいです。
それでもなお同じ練習を続けると、背骨や体幹まで負担が掛かり姿勢にまで影響してくるでしょう。
無理に力んだスイングを一度止めて、ハーフスイングで打つようにしてみてください。
打球は軽く、最初は打った感じすらしないかもしれませんが、それが大正解なのです。
とくに左手薬指の痛みを感じる人は、柔らかくグリップするようにしましょう。
もちろんインパクトだけはギュッと握らないとダメですよ。
腱鞘炎を超えてしまうと「疲労骨折」になりかねないので、もう一度自分のスイングを見直しましょう!
左手薬指の痛みは『ばね指』かもしれない!
『ばね指』という言葉を聞いたことがありますか?
ゴルフやテニスなどクラブやラケットを握るスポーツで指に激痛を感じたら要注意です。
これは初心者に多いのですが、強く握りすぎなのが原因です。
強く握りすぎたり、力の入れ方が悪いまま長期間続けると「ばね指」と言って、手の指が上手く伸ばせない状態になってしまいます。
拳を開いたり、閉じたりとグーパーをすると、左手薬指だけが付いてこない状態です。
もちろん他の指でも起こる可能性はあります。
ばね指になると、最初は薬指を固定して完全に伸ばした状態で3週間くらい様子を見ます。
そこから痛みや腫れが引くのを待ち、引いたら2ヶ月くらいのリハビリ生活です。
しかしばね指と言っても、重症の場合は外科出術となります。
そうならないためにも左手薬指の痛みを感じたら、まずは安静にしてセルフケアをしてみましょう。
それでもダメなら病院で見てもらってください。
放って置けば置くほど、ゴルフを休まなければならない期間が長くなる一方です。
またばね指はひどくなると、ゴルフどころか日常生活にもいろいろと支障を来します。
趣味が原因で仕事や家族に迷惑を掛けるのは格好悪いですよ!
ゴルフ上級者でもなる左手薬指の痛みを伴う腱鞘炎
上級者で左手薬指の痛みを伴う腱鞘炎になる人のほとんどは、グリップを「インターロッキング」にしている人です。
インターロッキングはPGAツアーのプロも多く採用しているグリップです。
右手の小指を左手人差し指と絡めるグリップ方法です。
オーバーラッピングに比べ、右手の力を使うのでスライスに悩む方に有効です。
指が擦れて痛いとかマメができるからイヤだと言う人も結構いますね。
インターロッキングで左手に力を入れるのは小指と薬指です。
指を絡めるので左右の一体感を感じるのが利点です。
しかし力を入れるのが左手小指と薬指のみなので、力を入れすぎるとかなりの負担がかかってしまい、腱鞘炎になってしまう可能性が高いのです。
スイングを大きくゆっくり振るためには、グリップを柔らかく握ることが大切です。
緩いグリップはヘッドが走り飛距離がでます。
初心者が経験を積むとベッドスピードも上がってくるので、ぐらつくのを避けるために余計にグリップに力が入ってしまうので要注意です。
では逆に、右手薬指の痛みは?
左手薬指の痛みに注目してきましたが、逆に右手薬指に痛みを感じたらその原因はいったい何なのでしょう。
これもやはりグリップを強く握りすぎるのが原因なのですが、とくに右手に力が入りすぎているからです。
右手に力が入っていると言うことは、「右手で打っている」と言うこと。
これが意味することは、スイングの基本を間違っていると言うことです。
ゴルフでは左手にグローブをしますよね。(右手利き手の場合)
それは左手でクラブを振るからなのです。
しかし利き手が右手なために、ついつい右手でクラブを振ってしまうのです。
正しいスイングのために覚えていて欲しいのですが、ゴルフスイングでは左手の方が重要で、飛距離も左手で出します。
右手は添える程度と考えても良いくらいです。
緩くグリップを握るとクラブが手から離れてしまうのではと不安に感じるかもしれません。
しかしグローブをしていれば余程のことがない限り、手から抜けてしまうことはありませんから安心してください。
グリップは左手の薬指と小指で、右手は親指と人差し指でシャフトをつまむくらいの握りでOKです。
痛みの原因は指にできたマメだった
左手薬指の痛みがマメだったとしたら…。
実はそれは問題ないのです。
左手の親指と人差し指あたりにマメができるのは悪いことです。
しかし左手の中指、薬指、小指であれば3本の指で握れていると言うことになるのでOKなのです。
ですから、グローブを見るとその辺りは分厚く作られているはずです。
問題は右手にマメができた場合です。
右手のマメはどこにできても要注意です。
右手にできるマメは全部ダメなマメです。
右手で速く振らなきゃ!
右手で打ちにいかなきゃ!
という間違った錯覚は早く捨てましょう。
中指と薬指の皮が剥ける程度であれば、初心者に限りまだセーフ。
しかし、人差し指と親指であれば初心者でも絶対にグリップの加減を見直してください。
右手で唯一許されるマメの位置があります。
右手人差し指の付け根の親指側です。
これはしっかりと親指と人差し指のV字部分でクラブを支えている証拠なので問題ありません。
自分に合ったグローブを使ってますか?
左手薬指の痛みだけでなく、全ての指や手に痛みや違和感を感じたら、グローブが自分の手に合っているかを疑いましょう。
ゴルフグローブの役目は、ゴルファーとクラブの接点であるクラブのグリップ、グリップと手をつないでくれる大切な接点でとても重要な働きをしています。
サイズの合わないグローブを使うと素手で打ったときよりも飛距離が落ちます。
ゆるゆるグローブをした手でグリップを握るには、より力を入れなければなりません。
力をどんなに入れても、入れた感じがしないでしょう。
そうなると更に、更にと力が入り、結果指を痛めてしまいかねません。
またゆるゆるグローブの中だと靴擦れのような状態になるので、スイングと全く関係ない部分にまでマメができてしまう可能性大です。
飛距離が出ないくらいで済めばよいですが、指を痛めたり、スイングに支障が出るくらいひどいマメができてしまったら、ゴルフをしばらくお休みしなければいけなくなるのです。
グローブもメーカーによってサイズにばらつきがあります。
サイズを決めつけないで、必ず試着をして少しきついぐらいのものを選ぶと良いでしょう。
ゴルフで痛みを感じるのはNGサイン
身体のどの部分であっても痛みを感じたら、それは正しいスイングをできていない証です。
プロゴルファーは打ち込むときには1,000球くらい打ちます。
素振りを入れるとそれ以上でしょう。
それでもマメはできないし、指や手首が痛くなることはありません。
なぜなら正しいスイングだからです。
痛みを練習の勲章と勘違いせずに、スイングを見直すことをまず考えましょう。