PGAツアートーナメントを見るとガタイの良い男性ゴルファーが”ブンブン”クラブを振って”バンバン”飛ばしています。
では、身長が小さい女性は”ブンブン”クラブを振っても”バンバン”飛ばせないのでしょうか。
活躍している身長が小さい女性プロゴルファーはいるのでしょうか。
身長の小さい女性ゴルファー必見!!
身長が小さい女性プロゴルファー
世間で身長が小さい女性と言ったら、150cm以下くらいでしょうか。
国内女子プロゴルファーで150cm以下の選手は3名です。
そのうちの1人が馬場ゆかり選手です。
ツアー通算3勝(メジャー1勝)という成績を残しています。
最近はあまり活躍が見えませんが、成績を残しているということもあって身長は関係ないと言えるでしょう。
そして149cmという小柄ながら2009年女子プロドラコン大会で優勝しています。
強いアゲインストのその日、なんと246.5ヤードで優勝しています。
これを考えると、身長が小さい=飛距離がないというのは大間違いだと思いませんか。
もちろん身長があった方が腕が長くて遠心力は働きます。
しかし身長が低めであっても、上手にクラブを使い、無駄のない下半身の動き、何よりも肩甲骨の柔らかさがあの飛距離を生んでいるのです。
みなさんも経験あると思うのですが、
「あぁ、あの人ガタイ良くてめちゃめちゃ飛ばしそう!?」
という期待を裏切ってほとんど飛距離の出ない人て見たことありませんか?
馬場ゆかり選手が示してくれているように、飛距離は身長ではないのです!
身長の小さい女性のスイング
180cmの人が持つドライバーと150cmの人が持つドライバーでは、同じクラブとは思えないほどの長さの違いを感じます。
身長が大きい人が軽々と振り回すクラブであっても、身長が小さい人はクラブに振り回されるようになってしまいます。
そんな身長が小さい女性にとって有利になるようには、どうスイングすれば良いのでしょう。
まず身長が小さい人にとって不利なのは、クラブを横方向にスイングをしなければならず、そうなると真っ直ぐボールを飛ばしにくくなります。
ボールに対して横方向からアプローチするために、インパクトが少しずれるだけでボールは左右へ大暴れ状態になってしまいます。
そこで、縦方向にクラブをスイングするにはどうすれば良いかを考えます。
それは「クラブを短く持つこと!」。
え?
それだけ?
と思うかもしれませんが、遠くへ飛ばすためにクラブを長く持って失敗している人が多いでしょう。
確かに、飛距離を一番に考えている人は長尺クラブを選ぶほどクラブの長さを大事にしています。
しかし、身長が小さい人はクラブを短く握り、遠くへ飛ばすことを考えるのではなく、まずは安定感のあるスイングを目指すことが大切です。
身長が小さい女性は体重移動を使おう
身長が小さいから…と飛ばすゴルフを諦めてしまう女性がいます。
プロゴルファーとは筋力や柔軟性など基礎的な部分が違うので、彼女たちのような驚異的な飛距離はもちろん無理です。
そのためプロのような飛距離を出すのは、身長が大きい女性であっても難しいことです。
しかし無理のない範囲で飛距離を求めることは可能です。
体重移動をして、身体全体でスイングすることで自身の望む飛距離を出すことは可能になります。
身長が大きい人が体重移動をしてスイングをしてしまうと、身体がブレてしまいます。
でも身長が小さい人が多少の体重移動をしてスイングをしたとしても、身体は簡単にはブレないのです。
ですから、身長が小さい人は、下半身から動き出すイメージでスイングすると良いです。
動き始めた下半身に上半身が引っ張られる感覚でスイングをしましょう。
すると、足と腰と上体の全てを使ったスイングが可能になるのです。
そのためには、下半身をしっかりと鍛える必要があります。
飛距離に限らずゴルフ上達には身長の大きさは関係なく、下半身を鍛えることは重要です。
身長が小さいからこそ短いクラブの精度を
馬場ゆかり選手は、身長が小さいけれど飛距離が凄いと言われます。
それだけでなく、彼女の100ヤード以内のショットの精度の高さも凄いです。
彼女はプロなので、身長が小さくても、長いクラブも短いクラブも上手に使うことができます。
しかしアマチュアで身長が低い人は、長いクラブでのスイングが難しくなります。
ですから長いクラブが不利になる分、短いクラブでの精度をより高めるようにしましょう。
身長が小さくても飛ばすことが出来る人もいますが、クラブを振り回すことによってショットの精度は低くなります。
そうなると、スコアも上手くまとまらなくなります。
身長が小さいのであれば、それを活かしたスイングやそれを活かしたゴルフを目指すようにしましょう。
とくに女性は力もそこまでありません。
自分が一番振りやすい短いアイアンでのアプローチを徹底的に練習し、腕を磨いて下さい。
誰よりも上手く寄せられるようになれば、スコアはグンと良くなり、周りのゴルファーの見る目も変わるでしょう。
2オン2パットもパー、3オン1パットもパーですよ!
体型・身長別のクラブの選び方
ゴルフクラブを選ぶポイントの1つとして、体格にマッチしたクラブを選ぶことの重要性があります。
身長とクラブの長さを比例させて選ぶ必要はありません。
ですから身長が小さいからと言って、短いクラブでなければならいということはないのです。
プロのツアートーナメントの中継を見ていると気づくと思いますが、身長差はあってもクラブの長さはほとんど同じ位です。
実際149cmの馬場ゆかり選手のドライバーのシャフトは45.5インチです。
初心者や上級者といったゴルフ歴にも関係なく、ドライバーなら44~45インチくらい、5番アイアンであれば38インチくらいが一般的な長さです。
知っておくべきこととして体格差が一番影響するのは、ライ角です。
ライ角はアドレスとした時にヘッドの先端部分が5mm程度浮くような感じのクラブを選びましょう。
ライ角を基準にクラブを選ぶと身長などに関係なくアドレスがしやすくなります。
女性ゴルファーの場合は、シャフトのフレックスを第一に考えましょう。
女性だからといってLと安易に選んではダメです。
力のある女性であれば、RやAなどを視野に入れる必要があります。
身長が小さいことを上手く利用しよう!
身長が小さい女性は、横振りスイングになりがちです。
そうするとボールがフックしやすくなります。
となると…フックしやすくなるのが分かっているのですから、最初から曲がっているのを前提に打つというのはどうでしょう。
ゴルフにとって重要なのは「再現性」です。
真っ直ぐ行かないことを悩むのでなく、発想の転換をして、何度打っても同じように曲がるのであれば、狙ったところ打てるようになるのです。
ゴルフ初心者であれば、いかに真っ直ぐに打つかを主に考えます。
しかし基本のスイングが身についてきたら、そこからは曲げるスイングを習得するほうが早く上達するでしょう。
どんどん曲げて、自身のスイングでの曲がりの限界というのを見極めてみましょう。
「フックボールを使いこなす」ということが身長の小さい女性はゴルフを上達するためのポイントになるのです。
身長が小さい人でも飛距離を出すことはできますが、そうなるにはかなりの努力を必要とします。
しかし『飛距離が出ない=ゴルフが下手』にはなりません。
飛ばないなら飛ばないなりのゴルフを目指すとゴルフがより楽しくなりますし、それを活かしたゴルフを出来るようになるでしょう。
身長が小さいことの有利・不利はあなた次第
アジア女性は世界的に見ると身長は小さい方です。
しかし世界で活躍する女子ゴルファーは韓国女性が多いですよね。
日本の宮里藍選手や宮里美香選手も優勝を飾っています。
彼女たちは海外の選手に比べると飛距離はありません。
しかしそれを活かすゴルフというのを彼女たち自身が確立したのです。
彼女たちを参考に、自分がゴルフに有利にできるようにしっかりと自分のスイングやゴルフスタイルを見直してみましょう!