多くのプロ野球選手は、ゴルフの飛距離が凄いのは何で?

最終更新日:2019/02/08

プロ野球選手は、ゴルフが上手い人が多いですよね?

特に飛距離という点では、プロゴルファーもびっくりするくらい飛ぶ人もいます。

ではなぜプロ野球選手はゴルフが上手い人が多いのでしょうか。

それは、ゴルフと野球には多くの点で共通点があるからと考えられます。

今回は、プロ野球選手にゴルフが上手い人が多く、特に飛距離が出る人が多い理由を説明します。

プロ野球選手はゴルフ好きが多い?

プロ野球選手や元プロ野球選手には、ゴルフ好きが多いのが事実です。

オフシーズン、テレビなどでプロ野球選手がゴルフをしているところを見たことはありませんか。

毎年「プロ野球OBゴルフ選手権」や、現役のプロ野球選手のコンペなどがたまにテレビ放送されているからです。

プロ野球選手のゴルフを観ていると、ゴルフが上手いプロ野球選手もいれば、そうでもないプロ野球選手も当然います。

中には、「あんなに野球が上手いのに」というプロ野球選手もいますね。

ただ、野球とゴルフには多くの点で共通点があります。

プロ野球選手のゴルフを観ていると、やはりあまりゴルフをやっていない選手は、結構ムチャクチャなスイングをしています。

初心者なら当たり前ですはありますが。

ただ、やはり飛距離に関しては、一般のゴルファーよりも飛ぶに違いありません。

中には、プロゴルファーよりも飛ばすプロ野球選手もざらにいます。

もしかしたら、普通に打てば飛距離が出るから、プロ野球選手にはゴルフ好きが多いのかもしれません。

プロ野球選手は飛距離が凄いから有利

プロ野球選手は、ゴルフが上手い人が多いです。

もちろんプロ野球選手、全員ゴルフが上手いというわけではありませんが、やはり総合的に見るとゴルフが上手い人が多いです。

アマチュアゴルファーレベルでも、学生時代に野球をやっていたという人は、ゴルフが上手いことが多いです。

やはり、「道具を使ってボールを打つ」という共通点があるからでしょうか。

野球選手がゴルフが上手い理由としいて、道具を使ってボールを打つことを感覚的に理解しているので、ゴルフを始める前から基本ができているという点があります。

プロ野球選手や元プロ野球選手に限って言えば、やはり飛距離です。

「ゴルフは飛距離ではない」と言われますが、プロ野球選手の場合、圧倒的に飛びます。

ドライバーで300ヤード飛ばす選手も少なくありません。

そうなるとやはり飛距離が出ると有利だなと感じざるを得ません。

400ヤードのミドルホールがあるとします。

そこで300ヤード飛ぶ人は、セカンドが残り100ヤードです。

対して200ヤードしか飛ばない人は、残り200ヤードとなります。

どちらがパーオンする確率が高いかは、考えなくても分かるはずです。

プロ野球選手が飛距離が出る理由とは?

まず、ゴルフにおいて飛距離はどのように決まるのか考えてみましょう。

推定飛距離は、計算式で出せます。

概算の飛距離ですが、「飛距離=ヘッドスピード×ミート率×4」という計算の答えが、推定飛距離です。

ヘッドスピード×ミート率でボール初速が出て、大体その4倍が推定飛距離となります。

プロ野球選手は、このヘッドスピードという部分が尋常なほど速いです。

ヘッドスピードとは、簡単に言えばクラブを振る速さ。

プロ野球選手は、基礎体力が高いということもありますが、バットを振るスポーツであるという点が大きいのでしょう。

ゴルフも野球もバットやクラブを「振る」スポーツです。

「振る」という部分でプロ野球選手はプロゴルファーよりも優れています。

ゴルフクラブが重くても300g台であるのに対して、バットは900g以上あります。

そのためクラブを振る筋力が高いプロ野球選手は、ヘッドスピードが速いです。

また、ヘッドスピードを速くするためには、下半身の筋力や下半身の使い方が重要ですが、下半身の使い方にはゴルフスイングと野球のスイングでかなりの共通点があります。

このような点もプロ野球選手が、ヘッドスピードが速い理由と考えられます。

ヘッドスピード50m/sを超える選手も少なくありません。

それでは先程の計算式に当てはめてみます。

ミート率はアマチュアゴルファーの平均的な1.25で計算します。

50×1.25×4=250

ヘッドスピードが速いだけで、ミート率が多少悪くても250ヤード飛ぶ計算が成り立ちます。

このようにプロ野球選手はヘッドスピードが速いから飛ぶのです。

バッターよりもピッチャーの方がゴルフが上手い?

イメージ的にボールを打つバッターの方がゴルフに向いていそうですが、実はバッターよりもピッチャーの方がゴルフに向いていると言われます。

プロ野球選手でもバッターよりもピッチャーの方が、ゴルフが上手いような気がします。

その理由は、野球のスイングとゴルフスイングの違いにあります。

野球のスイングは、動いている球に向かっていくようなスイングですから、どうしても肩の開きが早くなります。

そうなると、クラブがインパクトで戻らずに開いたままボールに当たってしまう確率が高くなります。

クラブヘッドがインパクトでアドレスの状態に戻らず、フェイスが開いたままインパクトを迎えると、当然ボールはスライスします。

プロ野球選手にスライサーが多いのはこのためです。

しかし野球のピッチングは、ゴルフスイングに似ています。

右に体重移動して肩をギリギリまで開かないでリリースで一気に投げ、投げた後は左へ体重移動するという動きは、ゴルフスイングに似ています。

ゴルフスイングもインパクトまで肩を開かずに我慢することで、フェイスをアドレスの状態に戻すことができます。

つまりバックスイングで右に体重移動して、フォローでは左に体重移動するという動きも同じです。

プロ野球選手のゴルフを見ていても、体の大きいバッターよりも華奢なピッチャーの方が、飛距離が出ていることが多いのも、この理由からでしょう。

飛距離だけではない!プロ野球選手はゴルフの小技も上手い

プロ野球選手のゴルフ大会などをテレビで観ていると、プロ野球選手は確かに飛距離が凄いのですが、アプローチやパターなどのグリーン周りの小技も上手いです。

少なくとも、所謂「ノーカン」と言われるようなパターの距離感のミスなどは、少なそうです。

これはやはりプロ野球選手は運動神経が良いからではないかと感じます。

目標に対して、どれくらいのボールを打てば良いかという距離感が優れています。

考えてみれば、野球の守備の送球もあえてワンバウンドさせて投げることもありますよね。

ワンバウンドで送球をするときは、どこにボールを着地させれば良いのかを瞬時に考えているはずです。

これは、アプローチのボールの落とし所を考える感覚と似ていると言えます。

パターにしても同じで、どれくらいの強さで打てばどれくらい転がるかというイメージは、感覚的なものです。

プロ野球選手は、多くの野球をやっている球児から選ばれた運動神経が良い人しかいません。

ですから、パターやアプローチといった感覚が大事なショットが、特段上手いのではないでしょうか。

ゴルフが上手い人は飛ばない人が多い?

ゴルフにおいてプロ野球選手のように飛距離が出ることは大きなメリットであることは間違いありません。

ですが、飛距離だけでないのもゴルフです。

アマチュアゴルファーレベルでは、ゴルフが上手い人は意外と飛ばないことが多いです。

思いっきり振れば飛ぶのにあえて振らないというゴルファーもいます。

なぜなら、ゴルフにおいて方向性と飛距離のどちらが大事かと問われたら、圧倒的に方向性が大事なスポーツだからです。

ゴルフにおいて飛距離は大きなメリットですが、大きなリスクもあります。

プロ野球選手が、大スライスでOBを打っているのを見たことがありませんか。

当然のことながら飛ぶ人ほど曲がるということです。

プロ野球選手のような飛距離は、確かにうらやましいです。

実際のラウンドでも、ものすごく飛ぶ人と一緒にラウンドすると、うらやましいなと感じることありませんか。

そのため自分も飛ばせるようになりたいと、飛距離アップに特化した練習ばかりするようになる人もいます。

ただ、ゴルフは上がってなんぼです。

ゴルフで良いスコアを出したいなら、飛距離アップの練習よりも方向性アップの練習をした方が確かなのです。

プロ野球選手の飛距離が凄いのは、ゴルフと野球の共通点が多いから

プロ野球選手の飛距離が凄いのは、ゴルフと野球には多くの共通点があるからです。

お話したように「道具を使ってボールを打つ」という点です。

さらに下半身の使い方や、体重移動の仕方など多くの点でゴルフと野球は共通点があります。

その上、プロ野球選手の運動神経や筋力を考えれば、プロ野球選手の飛距離が凄いのは当然かもしれません。