ゴルフをする上で、4スタンス理論を取り入れることは、非常に重要です。
そのため4スタンス理論の4つのタイプのうち、自分がどこに属するのかをチェックしてみてください。
タイプが違えば、取り入れるべきスイング理論まで、すべて変わってくるからです。
自分を知って、最高のパフォーマンスを発揮してください。
ゴルフにおいて4スタンス理論をチェックすることの重要性
人の骨格は、みなそれぞれ違うということは、異論のないところだと思います。
しかしながらゴルフをする上で、その骨格が違うことによって何が変わってくるのでしょうか?
まず荷重の掛かるところが違います。
そして、スイングの軸が違います。
その2つが違えば、ゴルフのスイングは全く違ってくるというのは、分かると思います。
なのに画一的に同じ理論を取り入れても、上手くいかないのは当然ではないでしょうか。
またそのような、骨格の違いまで考慮したスイング理論は、ほとんど見ないと思います。
ここでは4スタンス理論の、タイプ分けのための簡単なチェック方法を紹介します。
まず自分のタイプを知り、そこから改めて自分に合ったスイングを作っていくことが、
始めは違和感があったとしても、かえって上達の近道になるに違いありません。
4スタンス理論の4つのゴルファータイプ
4スタンス理論では、A1、A2、B1、B2と4つのタイプがあります。
この4つのタイプにうちどのタイプに属するかによって、ゴルフにおいてはグリップや、スイングの土台となるアドレスも変わってくるのです。
例えばグリップに関しては、インターロッキングかオーバーラッピングかといったようなことではありません。
パームかフィンガーか、手のひらに対して斜めか90度かといったようなことです。
これはそれぞれのタイプによって、最も力の伝わるパワーラインがあるということを表しています。
タイプが分かったとき、これまでたまたま合うグリップをしていた、ということもあるかもしれません。
また違和感があっても、なるべくなら推奨されるグリップにしたほうが、結果的には自分のパワーが伝わるものになります。
つまり、ドライバーでは飛ぶようになり、アイアンではつかまった球が打てるようになるということ。
足の裏の中心に縦、横と十字線を入れ、4つに分けた状態をイメージしてください。
立っている状態で、荷重がどこに掛かっているかによって、分類します。
・A1
つま先、および足の親指側。
・A2:
つま先、および足の小指側。
・B1
かかと、および足の親指側。
・B2
かかと、および足の小指側。
これは自分の感覚ではなく、先天的に骨格レベルで決まっていることなのです。
つまり赤ちゃんのとき、初めて立った瞬間にはもうすでに決まっているということなのです。
そのため自分がどのタイプなのかを、チェックしてみましょう。
4スタンス理論のタイプチェックその1:親指側?小指側?
まず、4スタンス理論の1つ目のチェック方法です。
椅子やスツールに浅く腰かけて、片足の太ももの股関節側を両手でねじります。
まず内側にねじって、立ち上がってみてください。
次に外側にねじって、立ち上がってみてください。
どうでしょう?
どちらか立ち上がれなかったり、立ち上がり難かったりしたのではありませんか。
立ち上がり易いと感じたほうが、自分にとっての荷重側です。
つまり、内側にねじったほうが立ち上がり易ければ、自分の荷重は足の親指側だということ。
こちらは、「1」に当てはまります。
対して、外側にねじったほうが立ち上がり易ければ、自分の荷重は足の小指側になります。
こちらは、「2」に当てはまります。
ここまで分かったところで、改めてゴルフのアドレスを取ってみてください。
アドレスにおける足裏の意識が変わったのではないでしょうか。
また、あえて反対側の荷重を意識すると、違和感を感じると思います。
4スタンス理論のタイプチェックその2:つま先?かかと?
続いて、4スタンス理論の2つ目のチェック方法です。
こちらのチェック方法は、いくつかの種類を挙げたいと思います。
まず、取っ手付きのかばんを持つとき、指先で持つ人は、つま先になります。
そして手のひらで持つ人は、かかとです。
これは、つり革のつかまり方も同じです。
もう一つの方法は、立位体前屈をしてみましょう。
立った状態から、身体の前側の太ももを両手で触ります。
そこから、膝、すねと自分の身体の前側を触りながら膝は曲げずに、徐々に下がっていきます。
一度起き上がって、リラックスしてください。
次は立った状態で、自分のお尻を両手で触ります。
そこから、太もも裏、膝裏、ふくらはぎと身体の後ろ側を触りながら、やはり膝は曲げずに徐々に下がっていきます。
これもやり易いほう、引っ掛かりの少ないほうが、自分の荷重側だと言えます。
つま先側は、「A」になります。
かかと側は、「B」になります。
これで4つのタイプのうち、自分がどこに属するのかが分かったことでしょう。
それでは再度ゴルフのアドレスを取ってみてください。
さらに足裏感覚が洗練され、安定した感じが得られましたか。
4スタンス理論をチェックした後ゴルフスイングを見直す
先ほど紹介した4スタンス理論のチェックをした後は、4つのタイプそれぞれに合った、運動特性を理解しましょう。
・A1
つま先、および足の親指側/クロス-伸び側。
・A2
つま先、および足の小指側/パラレル-伸び側。
・B1
かかと、および足の親指側/パラレル-縮み側。
・B2
かかと、および足の小指側/クロス-縮み側。
ゴルフにおいてクロスというのは、例えば左膝と右肩、右膝と左肩といったように、身体の斜めを結んだラインを意識したスイング作りがおすすめ。
またパラレルというのは、右腰と右肩、左腰と左肩といったように、身体の同サイドを意識したスイング作りがおすすめです。
それから伸び側というのは、身体が伸びる方向で力が発揮できるタイプの人です。
ガッツポーズで腕を伸ばすようなイメージです。
対して縮み側というのはその逆で、縮む方向で力が発揮できるタイプの人です。
ガッツポーズで肘を曲げるような動作です。
4スタンス理論のタイプ分けは慎重に!
ここまで、ゴルフにおける4スタンス理論のタイプ分けの、一人でもできる簡単なチェック方法を紹介しました。
「自分はここかな?」というのは分かったかと思いますが、他にもいくつかチェックの方法がありますので、重ねて実行してみてください。
できれば家族の方や、友人と一緒にチェックして、客観的なタイプ分けをするのが望ましいです。
なぜなら4スタンス理論のそれぞれのタイプは、他のタイプの感覚は、相容れないほどの違和感しかありません。
パラレルタイプのスイング理論が合っている人が、クロスタイプのスイング理論を取り入れても、良いことはないと言えます。
また伸びる方向で力を発揮できる人が、縮む方向を重視したスイングを取り入れても同じです。
それどころか、タイプ分けを間違えて、取り入れる理論が違うと、故障やケガの危険もあります。
したがって、くれぐれも自分のタイプ分けは慎重に行ってください。
ゴルフは自分のタイプを知ってシンプルに!
4スタンス理論のチェックを行って、自分のタイプが分かったところで、それに合ったゴルフのスイング理論を取り入れていきましょう。
自分のタイプが掴めれば、合わないスイング理論は、はっきり言って聞く必要もなくなるからです。
つまり理論の取捨選択ができるようになるので、かなり楽になるのではないでしょうか?
自分の進むべきスイングの方向に、まっすぐ集中できますので、上達も早くなります。