ゴルフスイングを矯正するためのハーフスイングの練習のコツ

最終更新日:2018/10/10

正しいゴルフスイングをしているつもりなのに、上手くボールを捉えることができないときは、ハーフスイングで矯正してみてはいかがでしょう。

振り幅を半分にすることで、正確なインパクトができるようになるからです。

矯正のための練習をするときに、ちょっとしたコツさえ覚えておけば、簡単にスイングの矯正ができるようになります。

ハーフスイングのゴルフ練習でインパクトのコツがつかめる

スイートスポットに上手く当てることができない場合は、ハーフスイングで練習することがおすすめです。

いつもよりも振り幅を小さくすることで、狙った箇所にヘッドをコントロールすることができるからです。

長いシャフトの先にあるヘッドをミリ単位でコントロールして、フェース面をターゲットに合わせることは、それ相応の練習量が必要です。

初期の段階で、「フェースに当てる」ことを身体に染みこませておくと、大きなゴルフスイングでも芯でボールを捉えることができます。

最初の数日間でこの練習をせずに、大きなスイングもしくは遠くに飛ばそうとするショットを練習してしまうと、「良いものを持ってる粗削りなゴルファー」のままで成長が止まってしまう可能性大です。

すでに身についたスイングを消すことはできません。

新たなスイングを上塗りするような練習が必要になるので、初心者のときよりも少しだけ時間がかかるかもしれません。

しかし上手く当たるようになるまで飽きずにやり通せば、インパクトのコツがつかめて見違えるような球筋のショットができるようになるはずです。

ハーフスイングのメカニズムをつかむことがゴルフ上達のコツ

ゴルフスイングについて改めて学習したほうが、ハーフスイングを早く習得することができます。

一般的なゴルフスイングの考え方は「円を描く」ことです。

ヘッドが円の軌道を描き、その円盤が斜めに傾くスイングプレーン内でフルスイングをします。

このフルスイングの半分にあたるハーフスイングでは、半円を描くことになりますが、身体の動きも半円分と言うことではありません。

テークバックで左肩の回転が不十分だと「手打ち」になりやすく、アウトサイドインのスイングになります。

そうしてアウトサイドインになると縦振りのスイングになって、スイングプレーンの傾きがなくなってしまいます。

本来のスイングの半分がハーフスイングだとすると、ヘッドの軌道もフルスイングの半分の位置になければなりません。

一方でハーフスイングだと、捻転不足のスイングになってヘッドが正しい軌道にならないという矛盾が生じます。

そのためハーフスイングのコツは、テークバックの捻転はフルスイング並みにして、ヘッドの軌道だけが半円を描くようにすることです。

ゴルフクラブをインサイドに引くのがハーフスイングのコツ

ハーフスイングでフルスイングと同じような捻転をするコツは、テークバックで右腰を引くことです。

テークバックで腕が地面と平行になるところまでのハースイングは、肩を回さずに腕だけでも3時の位置まで引き上げることができます。

時計の文字盤を想定して、3時の位置がハーフスイングのトップの位置、6時がインパクト、9時までがフォロースルーでグリップを動かします。

スタンスを肩幅に開いて、両肩から下りた腕を身体の中心で合わせてグリップを握り、腕が地面と平行になるまでテークバックします。

ここで大事なことは、両肩と飛球線が平行な姿勢をとると、アウトサイドインのゴルフスイングになってしまうことです。

このとき時計の文字盤は斜めに傾いていなければなりません。

インサイドにテークバックするインサイドインのスイングをイメージして、飛球線の後方ではなく、身体の右側にグリップを引くようにします。

テークバックを始動するときは、右腰を後ろに引いてグリップを身体の横に引き上げると、インサイドインになるはずです。

ハーフスイングのコツはコックを使うゴルフスイング

ハーフスイングでは、左肩を回すイメージでテークバックすると、オーバーアクションになりやすいです。

左肩を回しながら左腕を平行にしようとすると、左肩が沈み上半身が左側に傾きます。

そうして背骨が左側に曲がった姿勢では、捻転せずに左肩を右方向に移動させただけのテークバックになります。

右肘が浮いて右脇が開いて、右手主導のスイングになってしまうでしょう。

右手主導のスイングは飛距離が欲しいときに、強いインパクトを加えるためのものです。

ハーフスイングによるゴルフスイングの矯正は、確実なミートを目的としているので、右手主導のスイングとは相容れないものがあります。

一方で右手主導の左肩を回すテークバックを防ぐために、左手首を真っ直ぐにするノーコックのフォームをとる場合があります。

「ハーフスイング=地面と平行」と考えて、シャフトを地面と平行に保とうとして、ノーコックのテークバックをとるわけです。

ハーフスイングでノーコックであれば、飛距離ダウンは否めません。

飛距離を生むスイングのコツは、腕が地面と平行になったときにシャフトが立っているコックを使ったスイングにあります。

ハーフスイングは目視でゴルフクラブを確認するのがコツ

ハーフスイングはテークバックでの体重移動が少ないので、正確なインパクトができる代わりに飛距離は落ちてしまいます。

さらに正確なインパクトを求めてノーコックにすると、グリーン周りからのショートアプローチでしか使うことができなくなってしまうでしょう。

ハーフスイングはテークバックでもっとも面倒なトップの形をとらずに、ダウンスイングに入れることから、身体の軸がブレずにインパクトを迎えることができます。

しかも体重移動が少ないのですから、ノーコックにするとヘッドが遅れて、フェースが開いてスライス回転で打ち出す可能性が高くなります。

ハーフスイングだからこそ、3時の位置でしっかりコックを固めておく必要があります。

コックが固まるというのは、左腕が地面と平行になったとき、ゴルフクラブは地面と垂直になった状態です。

つまりハースイングで正しいトップができているかを確認するコツは、左腕とシャフトで90度になっているかを目視することなのです。

ゴルフのハーフスイングで飛距離を落とさないコツ

斜めに傾く円盤の下半分をハーフスイングするため、トップからインパクトまでの時間は通常のゴルフスイングよりも短くなります。

3時の位置でコックが形成されているので、ダウンスイングと同時にリリースしないとインパクトまでに間に合いません。

トップの位置でゴルフクラブは垂直になっていますから、グリップエンドは地面を指しています。

コックをリリースしはじめると、グリップエンドは自分のほうを向いて、インパクトではベルトのバックルを指しています。

遅くてもグリップが右腿より手前まで下りてきたときに、グリップエンドが自分のほうを指しているようにすることが、コックをリリースするコツです。

このコックの動きを正しく行なうことができれば、ハーフスイングでも極端な飛距離ダウンになることはなく、しかも正確にフェースを合わせることができるはずです。

もしも、この打ち方でミートできていないとしたら、まだ飛ばそうという気持ちが残っているのかもしれません。

そんなときは1クラブから2クラブ番手を上げると、コンパクトなスイングができるようになるはずです。

ゴルフのハーフスイングのコツはフルスイングの捻転

ゴルフスイングを半分だけするイメージでハーフスイングをすると、フェースが開いてスライスしてしまいます。

しっかりインサイド向けてテークバックし、コックを使ったダウンスイングをすることが、ハーフスイングをする上でのもっとも大切なコツだと言えます。