ゴルフを始めると「100切り」を目標に置いて練習に励むゴルファーが大勢います。
ゴルファーにとって特別な意味をもつ99打以下のスコアですが、実際にクリアするのはそんなに難しいことではありません。
そこで今回は簡単に100を切るためのゴルフの仕方を紹介します。
ゴルフで「100切り」の意味は頑張れというエールなの?
ゴルフを始めて少し経ったころ、「もう少しで100切りだね」と声をかけられることが良くあります。
100打を切ること、つまり2桁のスコアでラウンドができると褒められているわけですが、当初は100切りがそんなに高い目標のようにも思えないと感じた人もいるのではないでしょうか。
ゴルファーにとっての目標はシングルプレーヤー!
そこまでいかなくても80台ではプレーをしたいと、最初だからこそ高い目標を掲げると思います。
ところが練習をしていくうちに、ゴルフの難しさが分かってくるものです。
掲げた目標どころか、100台になるのも大変だと気づくようになります。
一生懸命練習をしているのを見ていた人が、冒頭の「もう少しで100切り」の声をかけてくれたわけです。
普段一緒にラウンドしたことはなく、またスコアを教えたこともないのに、もう少しで100を切れるというのは、本当に褒め言葉なのでしょうか?
その意味は練習量とその内容から「いつか来た道」と、自分の経験則で声をかけてくれたのではないでしょうか。
100切りはトラブルショットのないゴルフという意味?
実際に100切りをするゴルフは難しいものなのでしょうか。
経験者は「やってれば、いずれ100は切れるよ」と答えることが多いようですが、未体験の身では、「やってる」その期間が知りたいはずです。
パー4のホールで、ティーショットはトラブルにならないようにフェアウェイ付近、セカンドショットでグリーン周り、アプローチで確実にグリーンに乗せて、2パットでボギーです。
パー72のコースでオールボギーなら、90打でラウンドができる計算です。
100切りというのは99打以内のプレーですから、18ホール中9ホールはボギー、残り9ホールはダブルボギーでも到達可能という意味です。
こうして考えるとそんなに難しいことはないはずですが、実際のスコアは100打を切れていないわけです。
スコアを見るとOBや池などのトラブルで、余分に2打が加算されていて、トリプルボギー、もしくはダブルパーになっていませんか。
この大叩きが続いている間は、調子が良くて何もトラブルがないときしか、100切りのチャンスはありません。
意味なく力むマン振りのゴルフスイングが100切りできない理由
ゴルフが上手い代表的なゴルファーといえばプロです。
そのプロたちでも、ティーショットを100パーセントの力で振り回しているわけではありません。
多少は距離が短くなっても、フェアウェイの真ん中から次のショットを打つほうが、パーオンの確率があることを知っているので、リスクを冒してまでマン振りすることはないようです。
ましてアイアンなどのピンポイントに距離を刻むクラブは、ワンクラブ上げてでもコントロールできるものを選んでいます。
正確な距離と方向性によって、ボールをコントロールすることが大切なのです。
ところが、まさに100切りができないアマチュアゴルファーは、マン振りが大好きです。
地平線の果てまで飛ばそうと、力いっぱい振り回しているところを見たことはありませんか。
100切りができない人には、このマン振りゴルファーが多くいます。
意味もなく力んでしまい、スムーズにスイングができず、インパクトではフェースの芯で捉えることができなくなります。
100越えを脱したいと思うのであれば、コントロールショットをイメージして、ターゲットにボールを運ぶゴルフをしましょう。
100切りのためにはゴルフコースの事前調査の意味を知ること
はじめて100切りを目指す場合には、ゴルフの打ち込みによる技量アップが必要です。
同時にラウンドするコースを分析します。
ラウンドするゴルフ場を事前にリサーチする意味は、コースマネジメントを組み立てるためです。
例えばショートホールが140ヤード前後2箇所、180ヤード前後が2箇所であれば、8番アイアンと5番アイアンの精度が必要になるので、前後の番手も含めてティーアップでの練習をします。
全体的に右側がハザードで、左側がOBのコースレイアウトであれば、安心してセンターを狙えるクラブを選択します。
規定打数では2打でグリーンオンすべきところでも、安全な距離で3打オンのゴルフを組み立てていきます。
平面的なコースレイアウトだけではなく、アップダウンなども調べておくと、打ち下ろしや砲台グリーンのホールでもクラブの選択に迷いはなくなるはずです。
常にパーを狙うゴルフではなく、身の丈にあったスコアを目指して、確実に99打以内でラウンドできるようにしましょう。
100ヤードショットの意味を知れば100切りのゴルフは可能
100切りのゴルフに意味なく、「難しくて無理!」なんてことはありません。
一般的なコースの全長はおよそ6000ヤードなので、ティーショットからグリーンまで100ヤードずつ進めると60打しかからない計算です。
つまり、もしも18ホールすべてが2パットの36打で回れるとしたら、グロス96打でラウンドすることができます。
もちろんピッタリ100ヤード刻みの都合の良いコースレイアウトはありませんが、ショートアイアンのミスを減らせば、目標設定が難しいと言うことはないはずです。
なによりも大きなトラブルがなければ、余裕でクリアできるスコアなはずです。
どんな場面でトラブルが起きるかというと、ティーショットが曲がって林の中やペナルティエリアに入ってしまったとき、深いラフやバンカーにつかまってしまったとき、使い慣れないクラブでフルショットしたときなど、安全性を重視しなかったことが原因に挙げられます。
無理をせずに確実に100ヤード以上を進めることができたら、100切りは間近なはずなので、確実にミートすることを心がけましょう。
ゴルフ場に合わせるショットの意味が分かれば100切りできる
なかなか100切りができないゴルファーには、練習不足やリスク回避のゴルフマネジメントができていないなどの理由はありますが、経験不足が1番の原因かもしれません。
ゴルフ場でのラウンド回数が少なくて、アンジュレーションのあるコースで上手くフェースを合わせることができていない場合があります。
頭の中では、つま先下がりはワイドスタンスで腰を落として上半身のフォームを変えないとか、左足上がりは斜面に合わせるため重力と同じ垂直には構えないといったことは知っているはずです。
しかしどのくらいスタンスを広げるのか、どこくらい身体を傾けるのかが、イマひとつ分かっていません。
フラットな練習場で繰り返しボールを打っていると、ミスショットをするたびに、もっと正確なスイングをしようと固執してしまいます。
8番アイアンの距離は、5番アイアンをハーフスイングしても同じなわけです。
ゴルフ場では、完璧なスイングよりもこの柔軟性のある対応力が必要になります。
コースのライに合わせたショットの意味が分かれば、すぐにでも100切りは可能なはずです。
ゴルフ仲間から「100切り」は深い意味が込められている
ゴルフ仲間からの「100切り」の意味は、エールとして贈られる言葉でもありますが、一方でさらに努力が必要という辛口の応援の意味も込められています。
100切りを目指すのであれば300ヤードショットの練習よりも、安心して打てるゴルフクラブを数本持てるように練習することからはじめましょう。