ゴルフ上達のため日々の練習でスイングの形を意識している人は多いでしょう。
その際にバックスイングやインパクトばかり意識していませんか?
実はフォロースルーがスイングに及ぼす影響が最も大きいのです。
フォロースルーがしっかりしていれば、スコアや方向性、そして飛距離アップにまで繋がります。
ゴルフスイングでのフォロースルーとは
まずは「フォロースルー」とはゴルフスイングにおいて何なのかをしっかりと確認してみましょう。
ゴルフスイングを細かな動きに分けてみます。
①テイクバック(振り上げる前の予備動作)
②バックスイング(振り上げ)
③トップ
④ダウンスイング(振り下ろし)
⑤インパクト(ボールに当たる瞬間)
⑥フォロースルー(振り抜き)
⑦フィニッシュ
こうしてみるとフォロースルーはボールを打った後の一瞬の動作になります。
打った後の動きになるので重要視しないゴルファーは多いです。
しかしフォロースルーでヘッドが抜けた方向に従ってボールは飛んでいくので、ゴルフスイングの中でも最も重要な動作になります。
またフォロースルーはスイングの過程の表れともなるので、フォロースルーが悪ければスイングが悪いと言うことにもなります。
もちろん①~⑦の中で意識しなくてもOKと言う流れはありません。
できることなら全てをしっかりと意識しなければなりません。
どれかが疎かになれば当然良いゴルフスイングにはならないからです。
方向性と飛距離がアップするフォロースルーは
スコアや方向性、飛距離がアップする正しいフォロースルーとはどのようなフォロースルーになるのでしょうか。
まず大事なポイントはフォロースルーで肘が外や上ではなく下を向く形です。
飛距離アップ必要なのは遠心力です。
その遠心力を上手に使うには腕とフェースの距離をできるだけ長くすることが必要です。
そのためにフォロースルーでは腕をしっかりと伸ばします。
プロゴルファーのスイングを見てみると、フォロースルーで腕がピンと伸びている状態なのが良く分かります。
肘が下を向くことで自ずと肘が真っ直ぐ伸びます。
また腰の回転をタイミング良く取ることで遠心力を上手く使えます。
そして同時に腕の通り道ができるので、気持ち良く振り切ることができます。
それがショットの方向性に影響するのです。
フォロースルーでは飛球方向にフォローすることで打球を真っ直ぐ飛ばすことができます。
そしてそれがきれいなフィニッシュへと導いてくれるでしょう。
フォロースルーまでの流れと勢いのままきれいなフィニッシュを迎えられれば、それは完璧なゴルフスイングとなります。
多くのゴルファーが間違っているフォロースルー
方向性や飛距離アップのため正しいフォロースルーをしようとがんばっているゴルファーが間違いがちなことを紹介します。
もし自分が当てはまるようでしたら、自身のゴルフスイング、特にフォロースルーを見直してください。
理想的なフォロースルーは左腕がしっかりと伸びている形になります。
その形ばかりを意識し、肘を伸ばそうと躍起になっている人は注意が必要です。
腕が曲がり伸びなかったり、肘が外側を向いてしまっている人がどんなに腕や肘を意識しても直すことはできません。
理想的なフォロースルーの形が取れないのは肘が原因なのではなく、腰の回転不足なのです。
腰が回転不足になると右手が通るスペースがなくなります。
ですから左肘を伸ばすこともできず、肘が抜けた状態になってしまうのです。
しっかりと腰を回転させることで左右の肘をしっかりと伸ばすスペースを作ることができるので、正しいフォロースルーを手に入れることができます。
ゴルフ上達のためのフォロースルー練習法
ゴルフ上達のためのフォロースルーの練習法は2つあります。
まずはボールを使って行う練習から紹介します。
手のひらに収まるか収まらないかくらいのゴムボールを準備しましょう。
そのボールを両手で挟み、いつも通りのアドレスをしてください。
アドレスでの前傾姿勢を保ちながら体を左に回転させます。
この際に腰をしっかりと回せているか、そしてボールを潰していないかを確認します。
腰を回せていなければ、腕を振り抜くスペースが無くなるので肘を伸ばすことができません。
またボールを潰しているのは余計な力が入っており、実際のスイングでは手首を捏ねてしまっていることになります。
フォロースルーで手首を捏ねる動作が入ると、方向性が安定せずバラバラなショットになってしまいます。
次はゆっくり逆スイングの練習です。
とても簡単な練習法で、ゴルフスイングをフィニッシュからインパクトまで逆動作をするだけです。
フィニッシュ→フォロースルー→インパクト→ダウンスイング→トップの順でゆっくりと行います。
終わりから練習することでフォロースルーの終点はフィニッシュであることを体が覚えていきます。
ゆっくりすることで形をしっかりと確認することもできるでしょう。
方向性をよりアップさせるにはフェース面を打ち出し方向へ
ショットの際の方向性を良くさせるには打ち出し方向が重要となります。
インパクト時のフェース面が狙った方向へしっかりと向いていれば、当然ボールを狙ったところへ飛ばすことができます。
ショットが左右へばらついてしまうゴルファーは、インパクト時のフェース面がばらついていることに原因があります。
また同じくらい重要なのがインパクトからフォローにかけて、そのフェース面を維持することとなります。
プロゴルファーのゴルフスイングを見ていると、インパクトの後に手首を返し左肘を真っ直ぐと伸ばしたフォローをしているように見えます。
その形を意識しすぎてしまうと無理に手首を返してしまったり、ボールを押し込んでしまうような動きになってしまい、フェースの向きがばらついてしまうものです。
しかし手首を返すように意識しなくても、正しいフォロースルーの動作ができていれば勝手に返るのです。
ゴルフスイングの全ての動作で言えることなのですが、意識しすぎると良いゴルフスイングには繋がりません。
ゴルフで重要なのは飛距離よりも方向性
ゴルファーの多くは飛距離に貪欲です。
特にドライバーに関しては、いかに飛距離を伸ばすかと言うことに全力を注いでいる人を見かけます。
飛距離を伸ばそうと躍起になってしまうと力が入り過ぎてしまったり、自然な動きができず、重要なフォロースルーもぎこちなくなってしまいます。
ゴルフは飛距離を競うスポーツではなく、打数を競うスポーツです。
打数を減らすためには、ミスショットを減らすこと、そして方向性の高い正確なショットをどれくらい打てるかと言うことが重要になります。
もちろんドライバーで300ヤード超えでフェアウェイキープ率の高いショットを打てるに越したことはありません。
しかしそのようなショットはプロゴルファーでもなかなか難しいです。
ある程度の飛距離を出せるようになったら、より精度の高いショットで方向性を高める練習に力を注いだ方がスコアアップは確実にできると言えます。
そのためにはミート率のアップ、そして正しいフォロースルーを身につけるようにしましょう。
ゴルフスイングに気を抜ける瞬間はない
ゴルフの練習の際にバックスイングやインパクトを意識する人は多いです。
もちろんそこを意識することは大切です。
しかしそれだけでは正しいゴルフスイングを身につけることはできません。
テイクバック→バックスイング→ダウンスイング→インパクト→フォロースルー→フィニッシュ。
この中にどうでも良い動きは一つもありません。
全てに意識を持ってゴルフの練習をするようにしましょう。