地味なアプローチの練習を楽しく習得できる上達法とは

最終更新日:2018/08/31

地味なアプローチの練習は、必要度は分かっていても、長い時間を費やすことはできないものです。

そこで自宅に練習環境を作って、空き時間に繰り返しアプローチショットができるようにして、ゲーム感覚で楽しく習得できる方法を紹介します。

アプローチの練習は楽しみながら上達することがカギになる

アプローチがスコアを左右することは分かっていても、ドライバーショットの練習が主体になるものです。

練習場は技術アップのためだけに利用しているわけではなく、思いっきり打ち放すことが楽しいことも理由のひとつのはずです。

この楽しみながら練習することは大事なことです。

あくまでもゴルフは楽しむためのものなので、プロのように苦しみながら練習する必要はありません。

アマチュアゴルファーだからこそ、楽しみながらアプローチを練習することで、「好きこそ物の上手なれ」になれるのだと思います。

ドライバーショットは、毎回同じフラットなティーグラウンドの上で、しかもティーアップしたボールを打つことができるので練習場のショットが活きてきます。

ところがアプローチショットの場合には、人工芝の上のボールを打つので、コースでのライとは大きく違います。

しかもコースの中はアンジュレーションがあるので、練習場のアプローチショットがそのまま実践に役立つわけではありません。

それだけに数多くボールを打つことで、ボールを捉える感覚を養うことが大切です。

自宅にアプローチの練習ができる環境を整えよう!

練習場でアプローチショットを練習することはできますが、それはドライバーショットの爽快感のために使って、アプローチは自宅で練習することにしましょう。

自宅で練習するのには、最低限の練習グッズを用意しなければなりません。

すべてネット通販やゴルフショップで購入できるので、練習場2~3回分の費用だと思って揃えましょう。

打面となる人工芝は、アプローチショット用のマットと、ゴムティーがつけられるティー付きのマットの2つがセットになっているものを購入することをオススメします。

一緒にアイアン用の低いゴムティーも購入しましょう。

あとは的(まと)となるネット籠ですが、サイズは自宅のスペースに合わせて大丈夫です。

このほかに、ミスショット対策で、ボールを防御するのためのカーテンやネットなどもあると安心ができると思います。

練習スペースは室内であれば廊下や寝室などで、できるだけガラス製品や電子機器のないところが良いでしょう。

ボールから籠までの距離は、自宅の事情に合わせて問題ありませんが、ウェッジが時計の針で4時から8時くらいまで稼動できるスペースが必要です。

ゲーム感覚でアプローチの練習が上手くなる理由とは

練習環境ができたら、最初に素振りをしてクラブを振っても、壁やモノを壊さないかを確認しましょう。

基本はショートアプローチの練習なので、2~3ヤード先がターゲットと想定します。

ネット籠には弓矢の的のようなものが付いているはずです。

まずはその的に当てるショットを練習しますが、はじめは籠に入れることさえ難しいでしょう。

どんなに早くても数日間は籠入れの練習が必要になります。

この籠入れの練習をゲーム感覚で楽しみましょう。

高い球筋であってもノーマルの球筋であっても、好きなようにアプローチをして構いません。

ただし10球続けて入らなければ、このゲームを止めてはいけないとルールを作ってください。

あとは、ひたすら打つだけです。

姿勢やグリップの形など、すべてのセオリーを無視して、とにかく籠に入れれば合格、10球中1球でも外れたら再度1球目からスタートします。

自宅で行なう単なるゲームなのに、7~8球目あたりから、妙にプレッシャーを感じて、本番さながらの緊張感の中で練習ができるはずです。

地味なアプローチの練習だからこそ緊張感を保つ内容が大事!

自宅でのアプローチの練習を開始して、ほぼ10球が連続して入るようになったら、フェースでボールを捉えることができたと言うことなので、次のステップに進みます。

ティーアップしたボールを、同じように練習用の籠に向けて打ちます。

今度は球筋を低くして、的の真ん中を狙うことがアプローチの条件です。

使用するクラブは、フェースの芯でボールを捉えるように意識します。

なるべくフェースの同じ箇所で打つように心がけて、正確なショットを練習します。

水性マーカーなどあとで消せるものをフェースの表面に塗って、ショットの練習をするとインパクトの箇所を確認することができます。

そして低く打ち出すことで、アッパーブローのフォームを矯正し、新たにレベルブローのスイングを身につけることができます。

こちらも10球続けて籠に入れ、しかも低いボールで的の中心を狙う練習を繰り返します。

的の真ん中に当たるようになれば、フェースの芯でアプローチショットができるようになっているはずです。

レベルブローの練習がアプローチを上達させる

ティー打ちでレベルブローが身についたら、いよいよ人工芝でレベルブローのアプローチショットを練習します。

スイングの最下点でボールを打つのがレベルブローなので、テークバックとフォロースルーのヘッドの動きが同じ幅になるようにします。

すでにティー打ちで身についているので、人工芝でのアプローチはすぐに10球続けて籠に入れられるはずです。

そしてここからが難易度の高い、本当のアプローチ練習になります。

スイングの最下点で打つレベルブローが身についたら、わずかに最下点をボールの前に移動させてショットする方法にステップアップします。

つまりダウンブローでボールを打つ練習をするわけです。

ボールには強いバックスピンがかかり、本番のグリーン上では止まる球を打つことができるために、ピンを攻める時の幅に広がりができます。

ただし、室内で打つ場合には右方向へプッシュしたりシャンクしたりする可能性があるので、カーテンなどで壁面の防御をしてから練習をはじめましょう。

自宅でアプローチショットができない時の練習法とは

室内でのアプローチの練習にはランがありません。

ただ目標に向かって打つことができるため、例えばバンカー越えのアプローチで、無用なロブショットを狙わずに、アゴの高さギリギリでピンを狙うことができるようになります。

またエプロンやグリーンエッジからは、カップを狙ったショットも可能になり、しかもダフリやトップの心配もなくなります。

確実にボールを捉えることで、ミスショットがなくなり、スコアアップが期待できるはずです。

そして何よりも、わずかな時間でも毎日のようにクラブを振り続けることで、感覚が養われて、クラブを使いこなすことができるようになります。

もしも自宅が狭くて、ボールが飛球するスペースを取れないようなら、室内で使えるウレタンボールでアプローチショットを練習するだけでも効果はあります。

さらにそのスペースすらなければ、ウェッジでリフティングをしてみましょう。

フェース面を上にして、ボールをポンポンと打ち続けます。

右手で100回、左手で100回です。

ゴルフを始めたばかりの子供なら、1か月もあればできるようになりますが、果たしてどのくらいの期間でできるのか、楽しみながらやってみてください。

アプローチの練習でもっとも難しいことは?

アプローチの練習は、ゲームをする感覚で楽しみながら身につけたほうが早く上達します。

ゲームと言うのは、始める前に成功か失敗かを明確にして、常にクリアしていくことに楽しみがあります。

目標が低すぎるとつまらない、高すぎると飽きてしまうので、ゲーム感覚の練習は目標設定が一番難しいかもしれません。