ゴルフスイングに重要な捻転を身につける肩の回転ドリル

最終更新日:2018/08/29

ゴルフスイングは肩の回転を意識することでいろいろなことが改善します。

まずスイング軌道が安定し、上半身と下半身との間に捻転差が生まれ飛距離を伸ばすことに繋がります。

しかしそのためには正しい肩の回転を身につけなければなりません。

そのために行う肩の回転ドリルを紹介します。

ゴルフスイングで肩の回転が重要な理由

肩の回転を意識したゴルフスイングは、体の回転を上手く利用したゴルフスイングになります。

ゴルフスイングで肩をしっかりと回すことで肩の回転力がそのままゴルフスイングに伝わります。

すると力強いインパクトを向かえ、ボールを目標方向にしっかりと打ち出せるようになり、飛距離が伸びるのです。

逆に肩の回転がしっかりとできないと、体の回転を上手く使えず手打ち状態になってしまうでしょう。

ゴルフスイングで手打ちがダメなことは皆さんご存知なはずです。

手打ちをしてしまうと体の回転と関係ないところでクラブを振ることになるので、正しいスイング軌道を通らず、ミスショットに繋がります。

また肩の回転がしっかりとできるようになると上半身と下半身の間に捻転差が生まれ、ゴルフスイングが安定するだけでなくボールを力強く叩けるようになり、飛距離は驚くほど伸びるでしょう。

正しい肩の回転を身につけることでのメリットはたくさんあるので、これから紹介する肩の回転ドリルを参考にゴルフ上達へ役立ててください。

ゴルフスイングで重要な肩の回転ドリル①

まず紹介する肩の回転ドリルは、ゴルフスイングに役立つだけでなくストレッチ効果もあるので毎日の練習前に取り入れることをオススメします。

左手は通常のグリップをし、右手はクラブのネック部分を持ちます。

そして右手のひらを正面に向けたままネックを持ち上げます。

ここで意識するのは、肩のラインとシャフトを平行に保つことです。

するとクラブと自分の間に台形ができるはずです。

ひし形になっている人は正しい肩の回転ができていない証拠です。

また腕だけで上げようとせずに、背骨を意識しながら肩を回転させましょう。

そして右手をそのまま落とすと正しいスイング軌道を通ります。

手を入れ替えるとフォロースルーでの肩の回転になるので、両方行うようにしてください。

よほど柔軟性がない限りハーフスイングの形になるのですが、それでも肩はしっかりと回転できている状態になるので、この形をイメージしてゴルフスイングをすると良いでしょう。

またこのドリルはゆっくり行うことで、理想的な肩のストレッチにもなります。

練習前後やラウンド前後に行うと肩の回転を身につけるだけでなく、肩をほぐしたり、クールダウンもできるのでオススメです。

ゴルフスイングで重要な肩の回転ドリル②

次に紹介する肩の回転ドリルでは、肩の回転だけでなく身体の回転運動も同時に身につけることができます。

身体の回転を身につけることでゴルフスイングで重要な捻転差や、下半身先行の感覚を得ることができます。

まずクラブは持たずにいつも通りのアドレスを取ります。

その状態で肩と平行に当てるようにクラブを置きます。

ここでクラブはターゲットを指し、足や腰、肩の向きは全て飛球線と平行になるように構えてください。

クラブを肩に当てたまま肩を回すのですが、ここで肩と腰の回転には差ができます。

柔軟性によりその差は変わりますが、肩の方がグッと後ろに回っている状態になるはずです。

これが捻転差です。

この時に膝が流れてしまわないように、頭を右足の上に持ってくるよう意識してください。

ここから下半身を先行させるのですが、ここで注意して欲しいのが、下半身を先行させ過ぎて上半身と下半身がバラバラになってしまうことです。

下半身先行にはなるのですが、先に作った捻転差は維持しなければなりません。

例えば40度の捻転差があれば、肩がターゲットに平行になった(0度)時に腰は40度先行している状態になるのが正しい位置です。

このドリルはゆっくりと肩の回転と捻転差の維持を意識し行うようにしましょう。

ゴルフスイングで重要な肩の回転ドリル③

アイアンやドライバーのゴルフスイングだけでなく、アプローチでも肩の回転は重要です。

そこで肩の回転だけでできるアプローチを身につけるドリルを紹介します。

プロのアプローチを見ていると手首を一切使わず、肩の回転だけでアプローチをしていることありませんか。

そうすることでトップやダフリ、ザックリと言ったアプローチに起きがちなミスを防ぐことができます。

まずはクラブを両脇に挟みます。

クラブを両脇に挟むことでしっかりと脇が締まり、肩の回転でしか振ることができなくなります。

また実際にやってみると分かるのですが、脇を締めると自然と手首を使わないアプローチが身につきます。

手首を使ったアプローチができないと言っても良いでしょう。

振り幅の小さいアプローチでは手を使ってしまう人が多いのですが、手を使うとスイング軌道が外側や内側になってしまいミスを誘発します。

しかしこのドリルをすることでアップライトなスイング軌道が身につき、安定したアプローチができるようになるでしょう。

肩の回転は横ではなく縦に回す

ゴルフスイングで肩の回転が重要と意識しだすと、肩を横に回してしまう人が多くいます。

しかしゴルフスイングでの肩の回転は横ではなく縦に回すように意識してください。

肩を横に回してしまうと上半身がブレます。

ゴルフスイングにおいて身体のブレは厳禁です。

身体がブレてしまうとトップやインパクトもブレてしまい、芯を捉えるのが非常に難しくなります。

しかし肩を縦に回すと頭が動かないので視界の変化がなく、ボールをしっかりと見ながら打つことができます。

また上半身がブレないので芯を捉えやすくなります。

そのためには先に紹介したドリルをする際にも気をつけて欲しいのですが、前傾姿勢をしっかりと維持することです。

前傾姿勢を維持すれば肩を横に回すことはできません。

肩の回転をバックスイングだけ意識してしまう人が多いですが、フォローも同じように回転できるよう最後まで前傾姿勢を維持するようにしましょう。

ゴルフスイングはバックスイングとフォローが同じ形になることで、正しいスイング軌道を通ることになります。

肩の回転を深くするためには

ゴルフスイングで肩の回転が浅いと体が開いてしまい、体が開いた状態でインパクトを迎えてしまいます。

ですから肩の回転は深くしっかりと入れるようにしなければなりません。

先に紹介したドリルで肩の回転を身につけ、理解していてもボールを目の前にすると肩の回転が浅くなってしまう場合があります。

特にラウンド中に悪い癖は出てしまうので気をつけましょう。

どうしても肩を深く入れられない人は、ゴルフスイングの際に腰をより右に回転させるイメージを持ってください。

腰と肩は繫がっているので、肩の回転を同時に深くさせることができます。

練習場で肩の回転が浅くなり始めたら、ドリルをもう一度やってみるか、次に紹介する練習方法を取り入れてみてください。

①バックスイングで左足の踵を浮かし、オーバースイングくらいの気持ちで振る

②腰をより回転させるイメージで振る

③スタンスを狭くし、手や腕を使うことを防止する

これら3つの練習を何球か打てばドリルで身につけた肩の回転を体が思い出し、肩の回転を深くできるようになるでしょう。

自身のスイング動画で肩の回転をチェック

ドリルを試す前に自分はどんなゴルフスイングをしているか知ることが重要です。

そのためにまずは自身のスイング動画を撮って確認してください。

自分では肩の回転を深くしているように思えても、実際見ると全く肩の回転ができていなかったり、間違った肩の回転をしていたりするものです。

自分の欠点を見つけ出し、練習方法を考えることも大切です。