ゴルフ場で遭遇する左足下がりのボール位置と打ち方・飛び方

最終更新日:2018/08/26

ゴルフ場はゴルフ練習場のように平らな場所ばかりではありません。

むしろほとんどの場所に傾斜があると言って良いでしょう。

その中でも左足下がりの傾斜は難易度が高いと言われています。

そこで覚えておけば絶対役立つ、左足下がりの傾斜での構え方やボール位置、打ち方等を説明します。

ゴルフ場で左足下がりとはボール位置より後ろが高い

左足下がりの傾斜であった場合に出やすい球筋は4つあります。

①ダフリやトップ

②ひっかけ(特に左へのひっかけ)

③スライス

④低い弾道

ゴルフではあまり良いとされてない、むしろミスと呼ばれている球筋しか出ません。

左足下がりの難易度が高いと言われているのは、ボール位置よりも後ろの地面が高くなってしまうからです。

ボール位置よりも後ろが高いと、ボールの後ろの地面を叩く可能性が高くなるのでダフリのミスが出ます。

またダフリになるのを避けようとすると今度はトップのミスが出るのです。

左足下がりの傾斜で普段通りの構えをすると、自然と左足に重心が掛かってしまいます。

するとバックスイングで体を回転しづらくなり、ダウンスイングがアウトサイドから入りやすくなります。

それが原因でひっかけやスライスのミスが出やすくなるのです。

また左足に重心を掛け、ボール位置を右よりにするので、ロフトを立てた状態になります。

すると低い弾道になります。

また上から入るアウトサイドイン軌道になりやすいため左にボールは飛びやすくなります。

このようなことを踏まえて左足下がりの傾斜での打ち方を攻略していかなければならないのです。

ゴルフの左足下がりでのアドレスとボール位置

ゴルフではアドレスが全てと言われています。

左足下がりの傾斜を攻略するため、まずアドレスから考えましょう。

左足下がりの傾斜に限らず、傾斜のあるところでの構え方の基本は、地面に対して直角に立つことです。

ですから左足下がりであれば左足に重心を、右足下がりであれば右足に重心をかけます。

先に話したように左足下がりの場合、ボール位置の後ろの地面が高くなりダフリやすいので、ダフらないように最初からボール位置を右足寄りに置きます。

地面の高い方にボールを置くと覚えておくと良いでしょう。

構える際のスタンスは、傾斜があるため不安定な状態になるので、なるべくがっしりと安定して構えられるように広めのスタンスを取ると良いです。

どの傾斜でも同じことが言えるのですが、普通にゴルフスイングをした際に、どうなるかと言うのを考えれば、どのように構えれば良いのか、ボール位置をどうすれば良いのかと言うのが分かります。

左足下がりはこう!

右足下がりはこう!

ただ覚えるだけでは、ミスショット続きでパニック状態になった時にどうすれば良いのかど忘れしてしまうこともあります。

ゴルフの左足下がりの傾斜での打ち方

左足下がりの傾斜でのショットは、左足に重心をかけ、体重移動をしないことです。

つまり左足体重をキープしながらクラブを振り抜くのです。

バックスイングで右足に体重移動してしまうと、ダフってしまうので気をつけてください。

先に話したように左足下がりの場合はロフトを立てた状態で構えることになるので、弾道が低くなるのですが、そこを無意識に高く上げようと言う気持ちが働いてしまうと右足に重心を掛けてしまいます。

左足下がりの傾斜から高い弾道のボールを打つのは至難の業なので、左足傾斜=低い弾道と言うのを強くイメージしておくようにしましょう。

また高く上げようとするとクラブを振り上げてしまうので、傾斜なりにクラブは振り抜くように意識してください。

ボール位置を右寄りにしているので、振り上げてしまうとダフリやトップにミスがでるので気をつけましょう。

皆さんゴルフ練習場でのショットのイメージが強いので、平らなところからのショットのように体が動いてしまうものです。

しかし傾斜があると体の動きは制限されることもあります。

それなのに無理に動かそうとしてしまうと軸がブレてしまったり、前傾姿勢が崩れてしまったりするので注意してください。

左足下がりの傾斜からのショットでの番手選び

ゴルフで傾斜のある所からのショットの場合、番手選びが通常と変わります。

何も考えずにいつもの距離の番手を持ってしまうと、想定外のところにボールが落ちるので気をつけてください。

左足下がり以外の傾斜のほとんどは普段よりも飛距離が落ちます。

ですからいつもよりも1~2番手大きいものを選ぶようにしましょう。

しかし難解なのが左足下がりの傾斜の場合の番手選びです。

ゴルフスイングがコンパクトになる分、確かに飛距離が落ちることもあるのですが、ボール位置が右足寄りになり、インパクトでロフトが立った状態になるので、低い弾道で思いのほか距離が出たり、ランが出たりします。

そうなると番手を上げるべきなのか、下げるべきなのか悩まされますよね。

実はそれはその人の打ち方やその時の傾斜の度合い、そして状況によって変化します。

ですから番手をどうすれば良いと言うのは一概に言えないのが正直なところです。

ただ低い弾道での球筋は、距離が落ちても必ずランが出るので、そのことは番手選びの際に考慮するようにしましょう。

左足下がりの傾斜でのアプローチ

ゴルフでスコアを大きく左右するのはパターとアプローチです。

アプローチの中でも左足傾斜の状況はかなり不利な状態になります。

と言うのも打つのが難しいのもありますが、グリーンに乗せても下りになっていることが多いからです。

グリーンに乗せることはできてもピンに寄せるのはなかなか難しいです。

そんな左足下がりの傾斜でのアプローチ方法には2通りあります。

低い球を打つ方法と高い球を打つ方法です。

ほとんどの場合、高い球で攻めた方が止まりやすいのですが、左足下がりの状況で高い球を打つのは難易度高めです。

ですから無理をせずにできるだけ低い球での転がしを選択した方が良いでしょう。

ピンに寄せるのは難しい状況であっても転がるアプローチができる状況であれば、極力転がした方がミスの軽減にはなります。

高い球で狙ってしまうと難易度が高い分、ダフリやトップのミスが出る可能性が高いので、グリーンに乗せられないどころか、グリーンを大きくオーバーしてしまうこともあります。

置かれたボール位置やピンの位置によって変わりますが、なるべく上りのパットを残すようにアプローチをし、2パットで終わらせるのを目標とした方が大叩きは避けられるでしょう。

左足下がりのアプローチでは状況でボール位置を変える

左足下がりの傾斜でのアプローチで低く打って転がす場合は、ボール位置は右寄りにします。

そのまま左足に重心を掛けたままボールを打てば、低い球で安全に転がすことができます。

ボールを落とす位置は、ゴルフグリーンの状況やピンの位置などを見て判断すると良いでしょう。

その際グリーンの速さも影響するので、安全に転がすことができたとしても、いろいろな状況を鑑みてショットしなければなりません。

次は左足下がりの傾斜でのアプローチで高い球を打つ方法です。

先に話したように、このアプローチは難易度が高いので、アプローチに自信のある人以外はなるべく避けた方が賢明です。

その打ち方を説明しますと、まず傾斜があるのでしっかりと構えられるようにスタンスを広めにとります。

ボール位置は左足寄りに置き、フェースを開いてスイングします。

カット気味にクラブを振るのですが、深いラフだとだるま落としになってしまうことがあるので、その点だけ気をつけてクラブを振るようにしてください。

もし高い球でも低い球でも難しいと判断した時はパターを使うのも一つの手です。

傾斜があるときは欲を捨て安全第一に考えよう

左足下がりの傾斜はとても難しく、プロでもちょっと嫌な顔をしたり、ショットする際は慎重になったりします。

多くのゴルファーはプロゴルファーのショットのイメージを持つことが多く、プロのようにこう狙って上手くいけばパーオンできると考えてしまいがちです。

ただそのような奇跡を信じずに、確実な方法を選ぶのも大切なマネジメントとなります。