ゴルフ道!バンカーで上手くサンドウェッジを使うコツ!

最終更新日:2018/08/26

入るだけで落ち込んでしまうくらい、バンカーを苦手としているゴルファーは少なくありません。

バンカーではサンドウェッジを使うのが基本です。

そのサンドウェッジの構造をしっかりと理解すれば上手く使うことができるようになり、バンカー克服にも繫がるでしょう。

バンカーで使うサンドウェッジと他のゴルフクラブの違い

サンドウェッジとは、その名の通りバンカーからボールを出すために作られたゴルフクラブです。

「ウェッジ」にはいろいろありますが、サンドウェッジはウェッジの中でもロフトが大きくてバウンスも大きく作られています。

それはゴルフ場に点在するバンカーで砂の中にヘッドがもぐり込ませないためです。

一般的に56度や58度のウェッジをサンドウェッジとして使います。

ウェッジには大まかに分けてサンドウェッジとアプローチウェッジ、ピッチングウェッジがあります。

ピッチングウェッジはロフト角が45~48度と小さめで、ウェッジの中で最も飛距離を出すクラブになります。

主にランニングアプローチをする際に使います。

それからアプローチウェッジはアプローチに特化したクラブでロフト角が49~53度で、サンドウェッジよりもバウンスが小さいです。

またサンドウェッジとピッチングウェッジの間の飛距離を埋めるために使います。

メーカーによってはPW・AW・SWと刻印されるものと、56度などロフト角が刻印されているものがあります。

バンカー用のサンドウェッジを選ぶ際のポイント

バンカーを克服すべく、自分に合ったサンドウェッジを選ぶポイントを確認しましょう。

バンカーがなかなか上手くならないゴルファーは、ひょっとしたら自分に合わないサンドウェッジを使っている可能性があります。

現在使用しているサンドウェッジと比較しながら確認しましょう。

サンドウェッジには二つの形状のネックがあります。

「グースネック」と「ストレートネック」です。

使用しているアイアンと合わせて選ぶのですが、ポケットキャビティーを使用しているゴルファーは大体ネックにグースがついてる物が多いので、グースネックのサンドウェッジが相性良いです。

対してマッスルバックのようなプロスペックを使用しているゴルファーは、ネックがストレートタイプなのでサンドウェッジもストレートネックが良いです。

次にロフト角なのですが、ウェッジを選ぶ際はピッチングウェッジを基準に考えます。

サンドウェッジはバンカーだけで使うわけではないので、アイアンセットのロフト角とのバランスが大切です。

ロフト角の立ったピッチングウェッジの場合、サンドウェッジは56度が良いでしょう。

逆にロフト角が寝ているものであれば、58度や60度が良いでしょう。

そしてシャフトは現在使っているアイアンと同等、ないしは重いシャフトを選びます。

バンカーで最も重要なアドレス

ゴルフで重要なのはアドレスと良く言いますが、それはバンカーでも同じことです。

経験済みでしょうが、サンドウェッジがバンカー用のゴルフクラブだからと安易に脱出できるわけではありません。

バンカーが苦手であれば、まずはアドレスから見直しましょう。

バンカーではヘッドスピードが必要となるので、グリップは通常よりも緩めに握ります。

そしてフェースを開いて構えます。

こうする理由は、フェースを開くことでバウンスがより張り出し、大きなバウンスを更に有効に使うことができるからです。

ここで注意して欲しいのが、フェースを開いてからグリップすることです。

またフェースを開いて打つのでショットするとボールは右側へ飛んでしまうので、スタンスはオープンに構えます。

それからボールは左足寄りに置きます。

左足寄りにボールを置くことでバウンスから砂に接地させやすくすることができます。

中央や右よりに置いてしまうとリーディングエッジから接地してしまいやすく、ボールを直接叩いてしまうので気をつけましょう。

サンドウェッジを使ったバンカーでの打ち方

バンカーではサンドウェッジを使うと最初にお話しましたが、ゴルフレベルによってはバンカーでも違うウェッジを使います。

バンカーから1回で出せないようなゴルフ初心者の場合は、アプローチウェッジかピッチングウェッジを使った方が良いでしょう。

初心者はバンカーショットでのコントロールを考えるよりも、まずは脱出することを最優先で考えなければなりません。

ですから飛距離の出ないサンドウェッジよりも、飛距離の出るウェッジを使った方が良いのです。

バンカーから脱出はできるけれども、コントロールが難しいレベルのゴルファーであればサンドウェッジで問題ありません。

バンカーでは足元が不安定なためバランスを崩さないようフルスイングはしません。

またコックを使うのですが、手元を動かさず、ヘッドを動かすよう意識してください。

またバランスをなるべく維持すべく、体重移動は厳禁です。

ライにもよりますが、基本的に左足体重で打つようにします。

左足:右足=7:3ですが、どうしても移動してしまうと言う人は慣れるまで9:1くらいでも構いません。

サンドウェッジはゴルフ場で遭遇する様々なアプローチでも使える

サンドウェッジはバンカー用と話しましたが、中~上級者であればアプローチでも使えます。

目の前に大きな障害物があり、それを飛び越えさせたい時に使います。

それを「ロブショット」と言います。

サンドウェッジを使い、ボールをフワッと高く上げて障害物を越えさせる打ち方です。

打ち方は、フェースを違和感があるくらいに開いて構え、ボールを若干左寄りに置き、右足体重にします。

スタンスは広めに取り、普段のアドレスよりボールとの距離を取ります。

フェースを開いて高く打つのでスピンが掛かり、ボールはほぼ転がりません。

多くのゴルファーが憧れるロブショットですが、難易度が非常に高いです。

技術がないのに見よう見真似で挑戦すると、ボールがどこへ飛んでいくかも分からないようなショットになるので、ある程度の技術を持って挑戦するようにしましょう。

しかしロブショットでなくとも、普通のアプローチにももちろん使えます。

ロフト角が大きいので高く上がり、スピンが掛かり距離もあまり出ないので、下り傾斜でピンまで距離が無い場合、サンドウェッジを使ったアプローチは有効です。

ゴルフクラブの中でもウェッジは基本的に消耗品

サンドウェッジはバンカーで使うことが多いので、ほかのゴルフクラブより傷がつきやすいです。

クラブに傷がつくとサビの原因にもなります。

またピッチングウェッジやアプローチウェッジも、他のクラブに比べて使用頻度は何倍もあります。

キャディバッグの中で一番使うゴルフクラブではないでしょうか。

その分傷みも早いですし、溝も浅くなってしまいます。

そのため、全てのウェッジはボールやグローブ同様消耗品と考えたほうが良いかもしれません。

しかし少しでも寿命を長くさせるためにしっかりとしたお手入れをすべきです。

キッチンペーパーで軽い汚れを取り、それでも取れないような頑固な汚れはメラニンスポンジや使い古した歯ブラシ等を使って取り除きます。

その後マイクロファイバーのようなきめの細かい布で乾拭きをしてください。

サンドウェッジは傷がついていることが良くあるので、コンパウンドで傷をキレイにしましょう。

最後にコーティング剤を吹き付けて乾拭きをして終了です。

ウェッジに限らず、他のクラブもラウンド後はきちんとお手入れをしてクラブを大切にするのがゴルファーの使命です。

上手く状況を判断してその場にあったウェッジを選ぶ

サンドウェッジはバンカーに向いていますが、砂の薄いバンカーや水分で引き締まった砂のバンカーでは使えません。

そのような場合はアプローチウェッジやピッチングウェッジでアプローチのように打たなければ脱出できません。

これは経験で覚えていくしかないのですが、このようにゴルフでは常に状況判断が必要です。