ゴルフが上手くなりたい人必見!
練習場へ行ってボールを打っているだけではゴルフは上手くなりません。
今回は、練習場でも自宅でも空いたスペースでできる練習を紹介します。
それは「ゆっくり振るドリル」です。
「そんな簡単なこと?」と思った方は是非読んでください。
ゴルフスイングでゆっくり振るのは難しい
「ゆっくり振るドリル」と聞いて簡単だと思った人は大間違いです。
実際にやってみると分かるのですが、ゴルフスイングでゆっくり振るのは意外と難しいです。
全力で思いっきり振り切った方がよっぽど簡単です。
なぜゆっくり振るドリルが難しいかと言うと、それはゆっくり振る分スイングコントロールが難しくなるからです。
もちろんただ単にスローモーションで振るだけでは意味がありません。
ゆっくり振りながら自分のゴルフスイングを客観的に見なければなりません。
どこが良くて、どこが悪いのか、ゆっくり振りながら自分のゴルフスイング全体をチェックしてください。
またゆっくり振る中でもしっかりとゴルフスイングのリズムとテンポは取ります。
ここでリズムやテンポを無視してしまったらゴルフスイングは良くなりません。
ゴルフスイングを安定させたかったり、よりコントロール力を身につけたい人はゆっくり振るドリルを練習に取り入れると良いでしょう。
難しい上に地味で退屈なのですが、このドリルは継続することが大切です。
ゴルフスイングでゆっくり振るドリルの仕方
「ゴルフスイングでゆっくり振るドリル」はどのくらいゆっくりだと考えていますか?
プロゴルファーの宮里藍選手は、ゆっくり振るドリルをする際は1回のゴルフスイングに1分掛けていたそうです。
さすがに彼女のように1分かけてゆっくり振るドリルは、体幹や足の筋力がしっかりしていないと非常に難しいので、そこまで筋力のないアマチュアゴルファーには難しいです。
ですからまずは10~15秒ぐらいかけてゆっくり振るドリルを行うくらいが良いでしょう。
これでもゆっくり振る分、ゴルフスイングの間に様々なポイントを考えるので、ついつい手打ちのような動きになってしまいます。
このドリルで重要なポイントは、手先を使わずに体を使ったゴルフスイングを心がけることです。
体を使ってクラブをトップまで上げていき、ヘッドが正しい軌道を通っているかを目で確認しながらゆっくりと振ります。
もちろん素振りだけでは飽きてしまうので、何回かに1度ゆっくり振りながらボールを打ってみても良いです。
実際にボールを打ってみてボールが真っ直ぐ飛べば正しい軌道でクラブを振れている証拠になります。
最初はハーフスイングから始めよう!
ゴルフで大切なのは基本です。
初心者のころからしっかりと基本を体に染み込ませているプロや上級者でも、知らないうちに基本が少しずつ崩れてしまうものです。
プロがゴルフスイングでゆっくり振るドリルに取り組むと言うことは、多少なりともスイングフォームに崩れを感じたからでしょう。
ですからまずは基本に戻るためにも、ハーフスイングから始めてください。
ハーフスイングをゆっくり振るのです。
右腰の高さまでゆっくりと振り上げ、左腰の高さまでゆっくり振る練習です。
最初はゆっくりの素振りから、慣れてきたらボールを打って練習をします。
この練習で意識するのは、体を使ったゴルフスイングをすることです。
せっかく基本に戻るのに手先を使ったハーフスイングをしてしまっては意味がありません。
腰を使って右腰の高さまで上げ、腰を切って左腰の高さまで振り戻します。
ゆっくり振ることでインパクト前後でヘッドがどのような軌道を通っているか、またフェースがどのような向きでボールに当たっているかを確認することができます。
ゴルフスイングでゆっくり振るドリルのメリット①
ゴルフスイングでゆっくり振るドリルはゴルフ上級者も取り入れています。
ゴルフに行き詰った時などに自分のスイングフォームを確認することができるからです。
ゆっくり振ることでポイントポイントを目で確認することができます。
練習でボールを打ち続けていると、気づかないうちにスイングフォームは少しずつ崩れます。
元のゴルフスイングに戻したい、または理想のスイングフォームに近づけたい時にゆっくり振るドリルを取り入れましょう。
上級者になると普通のスピードでも自分の欠点を見つけ出すことができるのですが、ゆっくり振ることで普段気づけないような点も見つけ出すことができます。
ゆっくり振るドリルで理想のスイングフォームに近づいてきたと感じたら、少しずつスピードを上げて普段通りのスピードに戻すと良いでしょう。
ゆっくり振るドリルは時間もかかるので忍耐を必要とする練習ですが、理想のスイングフォームを手に入れるには大きな効果をもたらします。
ゴルフスイングでゆっくり振るドリルのメリット②
ゴルフでのナイスショットは、当たり前ですがクラブの芯を捉えることです。
インパクトでしっかりと芯を捉えれば、軽く打っても飛距離は出るものです。
それだけ芯を捉えることは大切なのです。
近年発売されているクラブはこのスイートスポットのエリアを広げているものが多いですが、それでも一般的なクラブで1~2cm幅程度しかありません。
ゴルフスイングのスピードでそのエリアに的確にヒットさせるのは正直至難の業です。
これを実現させるのに効果的なのが、ゴルフスイングでゆっくり振るドリルです。
小さなヘッドの僅か1~2cm程度のエリアにボールをヒットさせるのは、ゆっくり振っても難しいことです。
しかしゆっくり振るのでヘッドがどこを通るかをしっかりと目で確認することができます。
なおかつスイング軌道も確認することができるので、芯を捉える確率は上がります。
ここで注意して欲しいのが、目で確認できるために打ちにいこうとしてしまうことです。
打ちにいくとスイングリズムも崩れてしまうので絶対に芯を捉えることはできません。
地味だけれども継続は力なり!
ゴルフ上級者は、ゴルフスイングやボールを自分の思った通りにコントロールできます。
それはしっかりと芯を捉えるショットをしていて、正しいスイング軌道を通っているからです。
そのためにはゆっくり振るドリルを練習にしっかりと取り入れることが大切です。
調子が悪いからと急場しのぎにこのドリルを行っても大きな効果は期待できません。
練習場へ行き、ボールを打ち始める前に必ずこのドリルをすると良いでしょう。
また練習場へ行かない日には、自宅で鏡を前に行うとより効果的です。
非常に地味で面白みにはかなり欠ける練習なのですが、続けることで大きな効果やメリットを生み出します。
続けていれば必ず、ゴルフ上達、スコアアップに繋がること間違いありません。
ゴルフスイングをビュンビュンと速く振ることは誰でもできます。
しかしこのドリルをした人にしかゴルフスイングをゆっくり振ることはできません。
ゆっくり振れる人は速く振ることも可能なのです。
これが先ほどから話しているコントロール力になります。
ゴルフ上達したいのであれば、今日からこの練習を取り入れてください。
ゴルフ上達に近道はないが遠回りは避けられる
今回紹介したゆっくり振るドリルを実践すると、続けられるか不安になる人が多いでしょう。
そのくらい地味ですし、面白みのない練習です。
しかし確実にゴルフ上達に繫がると信じてがんばってください。
上達の近道にはならないかもしれませんが、何百球、何千球打ち続けるよりも何十倍も効果を得られるはずです。