ゴルフの道具には良く知られる一般名称と正しい用語がある

最終更新日:2018/08/08

ゴルフに使われている道具には、それぞれにユニークな名称が付けられています。

1番ウッドがねじ回しのドライバーで、3番ウッドは食器のスプーンと、ゴルフ用語とも言える名称です。

そこで今回は、伝統的に使われているものや新たに作られたものなど、ゴルフの道具に関する用語について紹介します。

ゴルフの道具には通常の呼び名とは違う特殊な用語がある

ゴルフの道具で最初に思い浮かべるのは、やはりゴルフクラブではないでしょうか。

ゴルフクラブには番手表示と別称の2つがあり、1番ウッドの「ドライバー」はゴルフを知らない人でもご存知の一般的な用語となっています。

またドライバーをミスショットした時のスライスやフック、向かい風のアゲインストなども、日常会話の中で使われています。

ゴルフをしていて「1番ウッドをください」と言う人は少なく、ほぼ「ドライバーをください」と使うことでしょう。

このようにすでに慣れ親しんだ別称ですが、ほかのゴルフクラブにも、それぞれに名前が付けられています。

ウッドは1番ドライバー、2番ブラッシー、3番スプーン、4番バフィー、5番クリークと伝統的に使われていますが、近代になってから7番ヘヴン、9番ディバイン、また11番エリーと呼ばれることもあります。

アイアンでは5番がマッシー、9番がニブリック、9番よりも下がウェッジと呼び、それぞれの番手には固有の別称が付いているのです。

現在では別称で呼ぶのはウッドの一部だけですが、「呼び方がある」といことは覚えておいたほうが良いでしょう。

ゴルフの道具が進化したのはディンプルと言う用語のお陰

ゴルフクラブはゴルフボールを飛ばす道具です。

ゴルフボールを意のままに打てると最高ですが、そう簡単にコントロールできるほどゴルフは簡単なものではありません。

しかしゴルフボールの表面のへこみのお陰で、ある程度は思った方向に飛ばすことはできているのをご存知でしょうか。

ゴルフボールの表面は、デコボコして月面のクレーターのようになっていますが、この名称をゴルフ用語ではディンプルと言います。

現在、すべてのゴルフボールにディンプルは付いていますが、初期のゴルフボールは野球の公式ボールと同じようにツルっとした表面でした。

使っているうちに表面に傷が付くと曲がらないことが分かり始め、徐々に改良されて野球の軟式ボールのようになり、最終的に今の形へと進化していったわけです。

ディンプルのお陰でスピンしているゴルフボールは上昇し、飛距離が伸びることになります。

また意識的にサイドスピンをかけると、フック系やスライス系の球筋を打ち分けることができるようになったのです。

道具として進化したゴルフシューズは別用語で呼ばれている

ゴルフボールが進化したお陰で、ゴルフクラブなどの道具に強度が必要となり、シャフトやヘッドの進化へと繋がっていきます。

ただ進化とするならば、ボールを打つための道具だけではなく、歩行するためのシューズも格段に進化を遂げています。

現在ゴルフシューズには、スパイクレスシューズとスパイクシューズの2つがあります。

従来からある金属スパイクシューズは、現在の多くのゴルフ場で使用禁止になっているため、ソフトスパイクとスパイクレスシューズが席巻している状態です。

当初は革靴に鉄鋲を打ちつけて滑らないゴルフ用のシューズを作りましたが、その後グリーン面を保護する目的で柔らかいフラスチックやビニール製の鋲が開発されるとは思ってもいなかったのではないでしょうか。

また少し前までのスパイクレスシューズは、ソールに少し大きめのデコボコをつけただけの状態でしたが、今では部位ごとに硬さや形状を変えよりグリップ力が高まりました。

自動車のタイヤでいうトレッドパターンの違いがグリップ力の違いとなって表れるようになったのです。

現在ではスパイクレスでもソフトスパイクと比べてグリップ力が見劣ることもなくなってきました。

進化した道具によって作られたゴルフの新しい用語

道具の進化の中で特筆すべきは、ウッドとアイアンの中間とされているユーティリティです。

そもそも道具に対して厳しい管理をするゴルフ界で、新たな道具が開発されると言うのは稀なことです。

しかも単体のゴルフクラブではなく、ユーティリティと言うジャンルが新設されたのですから、近代ゴルフの中でも驚くべきことだったでしょう。

そもそもユーティリティは「役に立つ」といった意味ですが、スポーツでは野球で良く使われています。

内野手と外野手のどちらも守れる選手をユーティリティプレーヤーと呼んでいます。

ゴルフ用語のユーティリティはこの野球と同じ発想で、フェアウェイでもラフでも打てるクラブと言うことになります。

一般的にはアイアンの長さでヘッドはウッドですが、ヘッドがアイアンと同じ形状で肉厚にしたものもあります。

ただしこの違うタイプのユーティリティを1つの用語で使っているのは日本国内だけで、世界的にはヘッドがウッドタイプをハイブリッド、アイアンタイプをユーティリティと用語を使い分けています。

ゼネラルゴルフルールで新たに採用される道具の用語名とは?

ゴルフクラブやボール、またシューズなど様々な道具が進化してきました。

そうした道具の進化に伴って技量も進化していて、ターゲットを定めてピンポイントで攻めるショットが打てるようになっています。

そうした距離を正確に打ち分けられる技量を持つことで、必要となったのが距離を測定できる機械です。

当初は道具を使って距離を測ることを違反としていましたが、2006年にローカルルールで定めることができるように改正され、2014年からは世界的なアマチュア競技でも使用できるようになりました。

さらに2019年のルール大改正では、ゼネラルルールで認めることになり、科学の進化による使用が認められるようになったわけです。

距離計測器には2種類あり、GPS機能と連動させたタイプと、測量器を小型化したレーザータイプに分けられます。

どちらも一長一短はありますが、ルール上距離測定以外の機能が付いていると違反になるので、現行のGPSタイプは改良が必要となるかもしれません。

今後はマーカーやグリーンフォークと同様に、距離計測器もゴルファーにとって大事な用語となっていきそうです。

ゴルフをする人は皆持っている道具の用語確認

ゴルフをする時、プレーヤーが必ず携帯したいのはフォークとマークです。

グリーンフォークは、自分のボールでつけたディボットマークを修復するための道具で、海外ではディボットツールと素直に呼ぶこともあります。

日本国内の用語としてはグリーンフォークが一般的ですが、ジャンルでみると「リペアラー」と言うことになります。

使用方法で気をつけたいのが、ヘコんだ部分を下から持ち上げる修復方法です。

これでは根が千切れて、ディボットマークは白く枯れた色になってしまいます。

ボールが着弾した奥側に芝が寄っているので、元の位置に戻すように芝を横に移動させてください。

あとは上からパターのソールでポンポンと押すと、平らに近くなるはずです。

またマークの正しい用語名はボールマーカーです。

ルール上は「小さなコインや同様のもの」となっていますが、マグネットの付いたマークでもOKですし、多角形のコインでも大丈夫です。

また昔の日本ではコイン(お金)を使うことに抵抗があったことから、第1次ゴルフブームの頃までは毛糸を使っていたこともあるようです。

ゴルフの道具につけられた名称は、正しい用語名で覚えておくと、なにかの時に役に立つかもしれません。

ゴルフの道具と用語は常に進化している

ゴルフは常に進化をしているので、それまでなかった道具が、ルール上の用語として採用されることがあります。

またアプローチ用クラブのチッパーやジガーは一時期使われなくなっていましたが、転がすアプローチ方法が見直されたことで、用語として復活しているものもあり、常に変化しているので新しい名称に気を配るようにしましょう。