日本女子プロの貢献のおかげで、最近はゴルフ場で女性ゴルファーを見かけることも増えてきたように感じます。
しかしまだ男性ゴルファーに比べるとその数は多くはありません。
それでも男性に負けないほどゴルフの上手い女性ゴルファーは存在します。
そんなゴルフが上手い女性には共通点があるようです。
女性ゴルファーの割合と平均スコア
ゴルフとは元々男性限定のスポーツでした。
近年大きく変化してきましたが、最近まで女子禁制のゴルフ場があったくらいです。
それもあってか女性のゴルフ人口は増えてきたと言っても未だにそう多くはありません。
日本のゴルフ人口での男女比率は男性が9割、女性が1割と言われています。
ですから練習場やゴルフ場でなかなか女性を見かけないのです。
そしてその女性のゴルフスコアの平均は110程度と言われています。
5割以上の女性がこれよりスコアが良くないと考えて良いでしょう。
ですから女性ゴルファーの中で上手いと言える上級者はかなり少数となります。
少数と言えども上級者の女性ゴルファーは存在しています。
ではなぜ女性ゴルファーの平均スコアは伸びないのでしょうか。
ゴルフの上手い女性は他の女性ゴルファーと何が違うのでしょうか。
それは男性ゴルファーの人口が多いため、教える人やライバルが男性ゴルファーになってしまっていることが原因と考えられます。
女性と男性ではゴルフのスタイルが全く異なるので、すべてを参考にすべきではないのです。
男女のゴルフの違いを理解しておこう
女性ゴルファーは、身近で上手いからと言った理由だけで男性ゴルファーの真似をしようとしないでください。
男性と女性では平均飛距離はもちろん、スイングの特徴も全く違うからです。
ですからゴルフが上手くなりたいからと男性上級者を真似しようとすると、無理なスイングになってしまいゴルフは結果的に上手くなりません。
アマチュアゴルファーのドライバーの平均飛距離は、男性が230ヤード、女性が175ヤードです。
それが初心者になると男性が200ヤード、女性が150ヤードとなります。
また7番アイアンでは男性が140ヤード、女性が90ヤード、初心者になると男性が120ヤード、女性が65ヤードとかなりの差があります。
そうなるとセカンドショット以降で同じ距離が残ったとしても攻め方が違います。
また男性と女性では使うクラブが異なります。
シャフトの硬さや長さ、またクラブを振る力にも違いがあるためヘッドスピードが変わり飛距離にも差が出ます。
男性は筋力に優れており、女性は柔軟性に優れています。
その特徴を上手く使ったスイングをする必要があるので、男女では全く違うスイングの仕方になるのです。
ゴルフが上手い女性は柔軟性を生かす
女性は筋力に関しては男性には劣ります。
とは言ってもやはりゴルフをする上ではそれなりの筋力は必要なので、ゴルフが上手くなりたいのであれば、適度に筋トレをしてある程度の筋力を付けなければなりません。
それでも女性が男性ほどに筋肉を付けるには相当な努力を必要とします。
しかしゴルフをする上でそこまでの筋肉は必要としません。
先にも話したように、女性は筋力では男性よりも劣りますが、柔軟性は女性の方が優れています。
ゴルフが上手い女性たちはそれを十分理解してゴルフ上達のために柔軟性アップに努めています。
男性との筋力の差を柔軟性で補うのです。
ゴルフは身体の捻転を上手く伝達することが重要であり、それには柔軟性が大切です。
柔軟性があるとスイング全体において自分の最大筋力でボールに力を伝えることができます。
ですから筋力のない女性のゴルフ上達のカギとなるのは筋肉の柔軟性だと言っても過言ではありません。
柔軟性の必要な部分は、肩甲骨・肩甲骨周り・股関節周り・胸周りです。
女性ゴルファーは激しい筋トレに励むよりも日々のストレッチに励むようにしましょう。
ゴルフが上手い女性は飛距離よりも正確性を重視
ゴルフが上手い女性は飛距離に欲を出しません。
柔軟性を上手く使ってそれなりの飛距離を出せるようにはなります。
あまり飛ばさない男性ゴルファーとのラウンドであれば、それを超えることもあるかもしれません。
しかし自分の飛距離を十分理解し、男性と飛距離を張り合おうとはしません。
柔軟性を生かしたスイングができるようになれば、女性でも200ヤードくらいは飛ばせるようになります。
女子プロゴルファーのようにそれ以上を求める必要はないのです。
ゴルフが上手い女性ゴルファーは飛距離よりも真っすぐ飛ばす正確性を優先させます。
どんなに飛距離を出しても左右に曲げてしまい、ラフや最悪OBと言うことになってしまってはスコアをまとめることはできません。
飛距離を出してもセカンドショットの番手が短くなることくらいしか利点はありません。
しかもそれが曲がってしまったらリカバリーで1打無駄にするだけです。
それよりもフェアウェイど真ん中に確実にボールを運び、良いライでグリーンを狙った方が2オンできる可能性は高いのです。
これは女性ゴルファーに限らず男性ゴルファーにも同じことが言えます。
上手くなりたいのであれば飛距離への欲を無くしたほうが賢明です。
ゴルフの上手い女性はアプローチ上手
ゴルフが上手い女性は飛距離よりも正確性を優先させるとお話ししました。
飛距離が出ないと言うことはセカンドショットでグリーンに乗せられない可能性も多くなります。
その時のためにゴルフが上手い女性はアプローチの練習を徹底します。
ウェッジの種類はたくさんありますが、自分が得意とするクラブを2本くらいに絞って正確な距離感を出せるようにします。
アプローチが上手い人は、ピッチングウェッジとサンドウェッジの2本に絞ることが多いようです。
ピッチングウェッジでは転がすアプローチ、サンドウェッジでは上げるアプローチと状況によって使い分けるためです。
そうして20~50ヤードの距離を確実に打ち分けられるように練習をします。
ゴルフの上手い女性は、練習の7割をアプローチの練習に費やします。
アプローチでは確実に1回でグリーンに乗せること、そしてライが良ければピンに寄せることを目標にします。
セカンドショットでグリーンに乗せても、20ヤードのパットで3パットしたらボギーになってしまいます。
対してセカンドショットでグリーン乗せられなくても、アプローチでピンに寄せれば1パットでパーです。
そのようなマネジメントをすることもゴルフが上手くなるためには必要なスキルとなります。
男女ともにゴルフが上手い人は確実に最低2パット
パッティングに関しては男女関係なく重要です。
ゴルフが上手い人はグリーン上では必ず2パット以内に収めます。
ロングパットでも欲を出さず無理に入れに行くのではなく、1メートル以内に確実に寄せることが大切です。
入れに行って1メートル以上もオーバーしてしまったら次のパットにプレッシャーもかかりますし、3パットになる可能性が高まってしまいます。
アプローチやパターなどのショートゲームがゴルフで一番実力の差が出るところです。
女性が男性に飛距離で負けてしまってもアプローチとパターがしっかりできれば、男性にスコアで勝つことは十分可能です。
またパターは練習場へ足を運ぶ必要がなく、自宅でも毎日できるので練習次第でみるみる上達できます。
ゴルフが上手い女性は、男性を負かすことのできるポイントをしっかりと押さえ、練習を重ねているのです。
アプローチやパターの練習が一番地味で根気が要りますが、それを継続することで安定したスコアを出せるようになるのは間違えようのないことです。
これからはゴルフも女性の時代到来
ゴルフは男性のスポーツと言う考えは古い考え方です。
ゴルフ業界も女性ゴルファーの人口が増えてきたことにより変わってきています。
ゴルフショップでもレディースコーナーの枠が広がり、ゴルフ場でも女性目線でのサービスが増えてきました。
時代に乗り遅れないよう、練習を頑張って女性ゴルファーでもすごいと言うところを見せつけましょう。