ゴルフプレーの中でもパターに苦労しているようなら、パッティングの構えとボール位置があなたのプレースタイルに合っていないのかもしれません。
そこで今回は、ヘッドを真っ直ぐに引く簡単な軌道の取り方と、アドレスの取り方、ストロークの仕方などを紹介します。
パターはターゲットとボール位置を確認するのがゴルフの基本
パー72のゴルフコースであれば、半分の36打がパッティングの基準打数となります。
スコアアップを狙うのであれば、ショットの数を減らす努力をするよりも、パター数を減らすほうが簡単に成果を得ることができるのがゴルフです。
すべてのホールをパーでプレーした時、基準のパター数は各ホール2打です。
このパター数を3ホールに1度ワンパットにすれば、6打マイナスになり、目標とするスコアに近づけることができます。
そのようにパターが上手くなるためには、フェース面をターゲットに向けて合わせられるようにすることが何より大切です。
パターラインに向かって打ち出すためには、ヘッドをラインの延長線上で動かせることと、アドレスでのボール位置を固定することです。
ヘッドの動きがインサイドアウトになったり、アウトサイドインになったりと、その時々で変わるようならストロークが安定しません。
またボール位置も同じで左寄りだったり右寄りだったりすると、打ち出す方向が変わってしまいます。
まずはアドレスに入る前のボール位置について確認してみましょう。
パターでボール位置を間違えるとゴルフにならない?
パターに絶対的な自身を持っているのであれば、すぐにスタンスに入りヘッドをボールの後ろに置いてセットしても構いません。
しかしプロゴルファーも含めて多くのゴルファーは、ターゲットとボールを結ぶ線の後方からパターラインを確認します。
これは距離の長さに関係なく、いつものルーティンとして行うもので、パッティングに影響がない時でも行います。
グリーン面がフラットで芝目の影響を受けないとしたら、ターゲットとボールを結ぶ線上でパターヘッドを動かすと、「真っ直ぐ」にストロークすることができるはずです。
ところが実際には、ボールの後ろからヘッドを真っ直ぐに引くのは、思っている以上に難しいことなのです。
仮にボール位置を身体の中心にして、グリップを右側にスライドしていくと、徐々に身体から離れていき、パッティング自体はアウトサイドインの形になっていきます。
そうすると、ヘッドは真っ直ぐにストロークしているのに、フェース面は右を向いた状態でゴルフボールを打ち出すことになってしまう可能性が高いのです。
パターを構える時はゴルフボール位置を両肩に合わせる
パターに限ってはヘッドをパッティングラインの後方線上をずっと引いていくと、グリップ位置は身体からどんどん離れていきます。
普通のスイングであれば、肩を回してテークバックをするので、グリップは身体の正面にあります。
しかしパッティングは、両肩、両腰、両膝がパッティングラインと平行にするのが基本なので、グリップだけが身体から離れていくわけです。
この離れるグリップを最小限にするためには、上半身の傾斜を大きくして、ボール位置の上に目線を定めます。
ゴルフボールを真上から見下ろすと、両肩は地面と平行になっていて、背骨を軸にしたスイングと同じようなグリップ移動になります。
さらにヘッドは振り子の動きにすると、身体から離さずに背骨を軸にした円の動きになり安定します。
こうしてストロークが安定できれば、あとは正しいボール位置をとれると、真っ直ぐに打ち出すことができるようになるでしょう。
振り子型のストロークは、ヘッドの動きに最下点があります。
グリップの構えている位置を動かさなければ、その真下が軌道の最下点になるはずです。
ゴルフでパターのセット前はボール位置を両目でチェック!
ストロークでパターヘッドの軌道の最下点が身体の中心にある時、ボール位置はそれよりも左側になります。
パターのフェースを身体の中心に合わせると、その中心点より1個左側にゴルフボールを置いたことになります。
この身体の中心を背骨とした時、両目の間がその中心と一致します。
そうするとアドレスを取った時、左目の真下がボール位置になるわけです。
このボールを見る時、左目で身体との間隔を確認し、右目で側面の打点を見ます。
ボールを真上から見ている左目では、ボールの側面を見ることはできませんが、右目であれば側面を見ることができるでしょう。
もしも右目で側面が見えなければ、身体がわずかに左側にブレていると考えられます。
また左目で側面が見えるようであれば、身体が右側に傾いていることが分かります。
アドレスに入った時に、ボールの側面が正しく見えていることが、真っ直ぐなストロークのために必要なことです。
両目を使ってボール位置を確認し、正しい姿勢でアドレスをしているかチェックしましょう。
ゴルフのボール位置が決まればパターは安定する
パターを構える時ボール位置を確認することで、身体が左右にブレていないかをチェックできます。
しかし身体とボールとの間隔は、合っているようで意外に離れていることが多いようです。
身体からボールが離れると、ボールを打ち出す時にフェースが開いてカット打ち気味になります。
そこでボール位置が正しくなるように、アドレスの入り方を決めます。
まず両足を揃えて、ボール位置が真ん中になるようにします。
次に左足を半歩、次に右足を半歩+ボール1個分広げて、パッティングラインと平行になるようにスタンスをとります。
そしてボールが真下になるように上半身を前傾しますが、この姿勢が正しいのかを事前にチェックしましょう。
チェックの仕方は左目のところから、予備のゴルフボールを落とします。
下のボールに当たれば、ボール位置と左目は垂直線上にあることが確認できますが、それよもつま先側に落ちれば、さらに深く前傾しなければなりません。
背筋を伸ばして腰から曲げるようにすると、角度を一定にすることができます。
パターのボール位置が決まればゴルフ場の芝目を読むだけ
左目とボール位置が一致したら、パターの構えに安定感があるはずです。
パターの支点をグリップにすると手首で捏ねるパッティングになるので、両肩の中心点である首の下にします。
首からストラップを提げて、グリップと繋がったイメージを持つと分かりやすいのではないでしょうか。
ボールの転がる距離は、テークバックの時のヘッドの高さです。
時計の文字盤をイメージして、「5時なら20センチ、4時なら50センチ」と自分なりの距離を習得します。
自宅のカーペットや人工芝の上で、一定の距離を出せるようになれば、実践でも使うことができるはずです。
方向性と距離感が習得できれば、あとはゴルフ場の傾斜と芝目を読むだけです。
傾斜はグリーンの端から前後左右で見ると分かります。
基本的にはグリーン面が見えるように受けグリーンになっているので、奥から傾斜していることが多いようです。
芝目は白く光っているほうが順目なので速く、濃い緑色が逆目なのでブレーキがかかります。
傾斜と芝目を考慮してボールの転がりを予測できれば、本当のパッティングラインが分かるので、あとはその読みを信じてしっかりパッティングすることです。
パターで左目下をボール位置すればゴルフは上達
グリーン上のゴルフボールを漠然とパッティングしていても、パターは上手くはなりません。
左目の下をボール位置にした構え方で、振り子のストロークができれば、基本のパッティングができるはずです。
あとはパッティングラインを読むことですが、これには経験が必要なので、なるべく多くラウンドすることが早く上達する方法ということになります。