ゴルフ練習場で身についたダフリ癖の原因と対策法

最終更新日:2018/07/18

ゴルフをとにかく上達したいと練習場で繰り返し練習したことが、ダフリの原因になってしまうことがあります。

なぜなら練習場特有の人工芝の上からのショットが、コースの本芝でのミスショットに繋がっていると言えるのです。

そこでそんな練習場での悪癖を直すための原因と対策法を紹介します。

ゴルフ練習場で練習しすぎたことがダフリの原因?

ゴルフを上手くなりたいと思うのであれば、何はともあれ繰り返し練習をすることが必要です。

地味な練習をひたすら繰り返すことで、目を閉じても打てるようになり、身体がスイングを覚えてくれます。

つまり練習場で少しでも多く球数をこなすことこそが、ゴルファーとしての成長に繋がることになるのです。

一方で、ゴルフ練習場で繰り返し打つことでの弊害もあります。

ゴルフ練習場のアイアンマットの多くは人工芝でできていますが、この人工芝マットの上のボールを打ち続けると、本番の芝の上ではダフリになることがあるのです。

折角上手になるために練習場で打ち込んでいたのに、練習をしすぎたために変な癖がついてしまっては困りものでしょう。

このダフリの原因は、練習場のマットの下の床材にあります。

練習場のマットの下の床材は、板やコンクリートなどの硬い素材なので、打ち込んでも沈むことはありません。

その分、人工芝は柔らかくクッションの役目をしているので、跳ね返ることなく人工芝の上を滑ってインパクトを迎えられるのです。

ゴルフ場の芝でダフリになる人は、練習場できれいなインパクトをしていると思い込んでいて、インパクトでの改善がなされていないことが問題なのです。

ダフリの原因はゴルフ練習場の人工芝が滑るから?

ゴルフ練習場で一生懸命練習している人にとっては、人工芝がダフリの原因になっているとは考えられないかもしれません。

スイングを時計の針に見立てた時、ボールを打つのは最下点の6時を指した時です。

アイアンショットの場合、時計の文字盤の6時にボールを置き、スイングしたクラブヘッドは手前の人工芝に触れることなく、ボールのみを捉えるスイングができれば、手前には打ち込んでいません。

おそらく、このイメージで振っているはずなのですが、実際にはボールよりも少し手前がスイングの最下点になっていて、わずかの距離ですが人工芝の上をヘッドがスライドしています。

「そんなことはない!」と思われる方は、ゴルフ練習場の人工芝のマットを外して、少し前にずらしてみてください。

そして人工芝のマットの最後部にボールを置き、レベルブローでショットしてみましょう。

その時ヘッドが手前から入っていれば、ボールを打つ前にマットの端に当たるはずです。

練習のしすぎでダフリになってもゴルフ練習場で直す

ダフリの原因を見つける時、まずはゴルフ練習場の人工芝を半分くらい前にずらしてショットしてみましょう。

もしもこの方法で原因が分かれば、あとはスイングの最下点の位置を修正するだけです。

一般的に7番アイアンは、身体の中心にボールを置くことになっています。

まず7番アイアンを握って、自分のスイングの最下点が本当に身体の中心なのかをチェックしましょう。

チェックの仕方は、ひたすら人工芝に向かって連続スイングすることです。

「シュッ」と人工芝をこする音が聞こえるように何度も素振りをします。

その痕を確認して、自分のスイングの最下点が分かれば、次にそこにボールを置いてショットをします。

この修正を何度か繰り返すと、本当の最下点が分かってきますので、あとは人工芝を前にずらして、端にボールを置いても平気で打てるはずです。

基本的にはこの練習方法がレベルブローのスイングと、スイングの最下点チェックを同時に行うことができる簡単な修正法です。

またレベルブローでボールを捉えることができれば、他のショットでも役に立つのでぜひ練習方法に取り入れてみてください。

ゴルフ練習場でダフリのスイングを動画撮影して原因を探す

レベルブローのスイングができてもダフリが直らないようなら、ダウンスイングで右肩が下がっているのかもしれません。

練習場の打席の正面からスマホで自分のゴルフスイングを撮影しましょう。

ダウンスイングで右肩が下がっていたら、それがダフリの原因です。

インパクトの前に右肩が下がった姿勢になると、右手も下がることになりグリップがアドレスの時よりも低くなります。

ダウンスイングしたグリップは、右足の前で低くなるため、必然的にダフリになってしまいます。

この右肩が下がるのは、テークバックで左肩を下げて回転させているからです。

そしてグリップをトップの位置まで引き上げた時左肩が下がるのは、右腰が回転していないからです。

さらにその右腰が回転しないのは、右脚が突っ張ったままの棒立ちになっているからです。

右膝に弾力はなく真っ直ぐな状態、一方の左膝は曲げた状態なので、左腰は下がり右腰が上がった姿勢になります。

このままゴルフクラブを身体の右サイドに移動すると、左肩を下げる姿勢しか取ることはできません。

ゴルフ練習場で直せる簡単なダフリの修正法

テークバックで左肩が下がるのは、右足が突っ張っているからです。

つまり両膝を同じ角度で曲げて腰を回転させればダフリは解消されます。

ゴルフ練習場でスタンスを取る時に、ゴルフボールを右足の外側に置いて踏むだけで、膝は曲がり腰は回転します。

もしボールの高さが合わないようなら、雑誌を1冊持ち込んで、足底の半分から端を踏むようにすると違和感はなくなるはずです。

右脚が突っ張っていたのは、身体が右側に流れることを止めようとしたからです。

右腰を回転させて、右腿の内側に体重がかかっていることが実感できたら、軸を中心としたテークバックができるようになります。

特にアイアンの場合、スイングの傾きが縦型になっているので、グリップを高く引き上げようとしたり、ヘッドを真っ直ぐ後ろに引こうとすると、右体重になって回転不足のテークバックに陥ることになります。

ボールや雑誌を外すとすぐに元に戻ってしまうので、身体が覚えるまでしばらくは、この捻転するスイング法を練習してみてください。

ゴルフ練習場でついたダフリ癖は練習で直す!

ゴルフ練習場でついた悪癖は、ゴルフ練習場で戻すのが1番良い方法です。

ゴルフコースでダフリがでたとしても、それが偶然の1球なのか、身体に染みついたものなのかをすぐにチェックする方法があります。

練習場の人工芝を移動させるほどの手間は必要なく、コースの中でも簡単にチェックすることができる方法です。

その方法は、ゴルフ練習場の人工芝の上にボールを置き、その5センチ後ろにコイン(マーク)を置くだけです。

コインに触れたらダフリ気味に入っていますし、コインが弾けるようなら完璧にダフっていると言えます。

これと同じことはゴルフコースの中でもできます。

タンポポなどの雑草をボールに見立てて、後ろにコインを置けばダフリのチェックができます。

問題なのはこの診断でダフリ気味のショットをしていたとして、そのスイングを改善する方法です。

まず何度か素振りを繰り返して、スイングの最下点をチェックします。

次にスイングの最下点にくるようにボールを置き、最下点にあるコインを打ち出すようにスイングしてください。

薄いコインを打つイメージが持てれば、レベルブローでしっかりボールを捉えることができるようになります。

ゴルフ練習場はナイスショットでも本番がダフリの時の打ち方

ゴルフ練習場ではナイスショットなのに、コースの中ではダフリになるとしたら、練習場の悪癖が身体に染み込んでいるかもしれません。

こんな時は、安定したスイングができるように繰り返し素振りをして、スイングの最下点でボールを捉えるレベルブローでショットしましょう。