ゴルフのフォームが誰からもきれいと評価されるスイング方法

最終更新日:2018/07/09

ゴルフの練習をしていると、力みのないスムーズなフォームで、きれいなスイングをしてる人を見かけたことはないでしょうか?

ゆったりとしたスイングにも関わらず飛距離も出ていて、無駄な動きを感じることはないはずです。

そこで自他共に「きれいなフォーム」と感じられる、スイング作りの仕方を紹介します。

きれいなフォームでゴルフスイングをするために

自分のゴルフスイングを俯瞰(ふかん)的に見たことはありますか?

スマホなどを使って自分のスイングを動画撮影して観てみるすると、イメージしていたものとは違って、愕然としてしまうことが多いようです。

アドレスでの身体の傾き、ダウンスイングと変わらないテークバックの早さ、トップで右側に流れる身体の軸など、ダウンスイングが始まる前に「変なスイング」になっていることがあります。

このような不格好とも言える状態でダウンスイングに入れば、きれいなフォームとは言いがたいのは想像がつくと思います。

そこできれいなフォームでスイングしたいのであれば、最初に「遠くに飛ばす」「強いインパクト」を頭の中から排除しましょう。

ゆったりとしたスイングを心がけて、アドレス・テークバック・トップ・ダウンスイング・フォロースルー・フィニッシュとリズムを取っていくことが大切です。

ゆったりしたスイングフォームを作るポイントは、大きなスイングを心がけることです。

大きなスイングとは右サイドはコンパクトに、左サイドを大きくするフォームで、スイング全体を大きくするのではありません。

まずはゆったりしたフォームを身につけることから始めましょう。

軸のブレないゴルフスイングがきれいなフォームに見える

ゆったりとしたリズムが刻めるようになったら、軸のぶれないフォームを作っていきます。

軸がぶれたフォームとは、上半身がスタンスよりも外側に出てしまうスイングのことです。

身体の中心軸をチェックできる首元が、テークバックの時に右足よりも右側に出ていると、軸がぶれたフォームになっています。

これは左肩を回そうとイメージしたのに、実際には左肩が回らずに右側にスライドしたことに原因があります。

きれいに捻転ができるフォームが作ることができれば、軸のぶれないスイングを作ることができるはずです。

まずはきれいなフォームにするために、スタンスの幅を今よりも狭くしましょう。

両足は握りこぶし2個分の間隔にしてゴルフクラブを構えます。

スタンスを狭くすると急激なテークバックは取りにくくなり、上半身のブレも抑えることができるでしょう。

このテークバックを身体に染みこませて、ゆったりしたテークバックを習得してください。

なお狭いスタンスは、上半身の傾きを治すまでのフォームなので、捻転のコツを掴んだら徐々にスタンス幅を戻していきましょう。

きれいなフォームはゴルフスイングで頭を動かさないこと?

スタンスの幅を狭くしてゆったりしたゴルフスイングになっただけで、見違えるほどきれいなフォームになったはずです。

ここで再度スマホを使った動画撮影をして、最初の動画と比較してみましょう。

首元が右足のつま先よりも内側に残っていれば、コンパクトなテークバックは成功です。

しかし、このテークバックだと捻転が不完全で、手打ちのスイングになっているはずです。

テークバックでは左肩を回して捻転していきますが、そうすると顔が右側を向いてしまって、ボールを見るのが困難になってきます。

そこで同じフォームなのですが、意識的に左肩を回すのでなく右肩を引いてみましょう。

右肩を引くことで左肩は回り、また軸もブレずに捻転することができるはずです。

ゆったりしたリズムを刻みながら、軸のブレないテークバックができると、トップで手首が甲側に折れる心配もなくなります。

ここまでできたらスタンスを肩幅にして、通常のフォームに戻します。

横振りのゴルフスイングがきれいなフォームに見える

アドレスからテークバックまでは、ゴルフスイングの準備段階です。

実際にはダウンスイングがきれいでないと、フォーム全体がきれいには見えません。

ゆったりしたテークバックでトップを決めることができたら、テークバックの勢いで左手首が甲側に折れるオーバースイングも解消できます。

そうするとダウンスイング始動する時にヘッドの遅れがなくなるので、ダウンスイングでは身体の開きを抑えることができます。

いよいよダウンスイングに入り、インパクトに向けてヘッドを合わせていきますが、ここでスイングがさらにきれいに見えるポイントは、円の動きをイメージすることです。

ゴルフクラブを下に向ける縦振りではなく、野球のバットスイングのように、身体の軸を中心におく横振りを意識します。

ゴルフの場合は、低めの外角打ちをイメージしたバットスイングで、斜め前に向けて振り出していきます。

このインパクトの時にグリップエンドが自分を指していれば、軸がブレずにダウンスイングができているはずです。

きれいなフォームを作るにはゴルフボールを打ったあとが肝心

ここで大事なことがあります。

この横振りのフォームでボールを打つと、最初はスライスしているはずですが、気にする必要はありません。

真っ直ぐの球筋に治そうとすると、ゴルフスイングが歪んで元の木阿弥になってしまうからです。

円のスイングをすると、インパクトの直前までフェースは開いていて、インパクト後には閉じることになります。

つまりインパクトの瞬間だけ飛球線に対してスクエアになるので、始めたばかりだとタイミングを合わせることができていないだけなのです。

そこでフェースのタイミングを合わせるために、インパクト後のフォームを作っていきます。

打ってしまったあとでフォームを変えても、飛んでいったボールの球筋を変えることはできないと考えるのが普通だと思います。

しかしインパクトでフェースがボールに接触している時間は、0.0005秒~0.0007秒といわれているので、インパクト後のフォームとインパクトの瞬間は連動すると言えます。

そのためインパクト後に右腕を飛球線に沿って伸ばすと右手が返り、フェースの開きを修正してくれます。

こうすることで、なによりも最初の目的だった、きれいなフォームになってきたはずです。

フィニッシュが決まればゴルフのフォームはきれいに見える

ここまでできると、当初のスイングと比べ、格段にきれいなフォームに変わったはずです。

仕上げは、フィニッシュを決めることです。

アドレスからインパクトまで、両足のつま先は飛球線に対して平行になっていますが、フォロースルーからフィニッシュまでの間に、右足のつま先はターゲットの方を向けます。

左足のつま先はアドレスの時と同じ向きにして、右足だけつま先をターゲット側に向けて、かかとを上げます。

両肩と両腰もターゲット側に向けて、ベルトのバックルがターゲットを指していれば、フィニッシュの方向は完璧です。

この状態で前屈みだった上半身は、真っ直ぐの姿勢になっています。

あとは左肘を畳みながらゴルフクラブのシャフトで背中を叩きます。

左手のグリップを緩めずに、シャフトで背中を叩くと、きれいなフィニッシュフォームになっているはずです。

ゆったりとスイングを信条にして、アドレスからフィニッシュまでをスムーズな動作にすれば、誰もがきれいなフォームと感じてくれるはずです。

きれいなフォームでゴルフの飛距離を落とすことはない!

きれいなフォームでゴルフスイングを始めると、一時的にヘッドスピードが遅くなり飛距離も落ちます。

しかし繰り返しそのインサイドインのスイングを続けていると、ヘッドの返しができるようになり、力を入れずに今まで以上の飛距離を出すこともできるようになるので心配しないでください。