ゴルフコースのグリーンで難しいフックラインが簡単になる!

最終更新日:2018/07/01

ゴルフコースで基準打数の72打でプレーすると、その半分はグリーン上のパター数になるものです。

今回はフックやスライスのラインがある中、パターの規定数である1ホール2打でカップインできるよう、大叩きしないパッティング方法を紹介します。

ゴルフの基本はフックラインのグリーンでもショートしない

ゴルフコースの基準打数を表しているのがPAR(パー)です。

一般的に18ホールのゴルフコースであればパーの合計は72となり、その半分の36はパター数です。

1ホールのパター数は2打で設定されているので、18ホールに2打を乗すれば36打になるわけです。

1打でカップに寄せて、次の1打でカップインすれば、規定の2打でカップインすることができます。

しかし実際にはグリーンの芝目を読み違えてショートしたり、フックラインをスライスラインと読み違えたりするものです。

ただある程度の経験によって、距離感の誤差は少なくなってくるものです。

芝目や傾斜については、例えプロゴルファーであっても苦心しています。

長い距離や難しいラインのグリーンを読む時、心がけるのはパッティングの基本です。

基本的に「ショートをしない」を前提にラインを読みます。

多くのプロゴルファーがロングパットをスパッと入れられるのは、外れたら確実にオーバーする力でストロークしているからです。

そのためには寄せるパッティングではなく、カップをオーバーするように打つ勇気が必要になるでしょう。

グリーン面がフックラインでもストレートで打つゴルフが大事

オーバーする勇気を持つためには、返しのパットを決められるゴルフの腕が必要です。

ラインが読めずに、ストレートラインでパッティングをしたとしましょう。

カップの手前から右に切れてオーバーすると、返しのパッティングはフックラインです。

すでに1度転がったラインを打つので、力加減と方向性を間違えなければ、確実に沈めることができるはずです。

ただし返しのグリーン面が上り斜面であれば、敢えて難しいフックラインで打つよりも、強めのストレートでカップの反対側にボールを当てるように狙ったほうが安全策と言えます。

このような場面では、フックの傾斜を考慮せずに強めで打てるハートと、パターヘッドを真っ直ぐに出せる腕が必要になります。

ボールの後ろにパターヘッドを置いて、パッティングラインに対してスクエアなフェースを取ることが、真っ直ぐに打ち出す第1歩です。

次にパターヘッドを引く時に「真っ直ぐ」を意識すると、ヘッドはアウトサイドに引くことになり、ターゲットよりも左方向に打ち出すことになるので注意が必要です。

フックのグリーン面はカップの後ろを狙うのがゴルフの基本

パッティングの基本でもある「ショートしたら入らない」と言うのは、グリーン上におけるカップまでの距離だけではありません。

カップをオーバーしてもショートしている場合があります。

一般的に「ショートする」とは、カップの手前で止まるパッティングのことを指しますが、上級者やプロゴルファーはオーバーしても、通過する箇所によってショートしたと感じることがあるものです。

カップを狙う考え方はいくつかあります。

もっとも標準的なターゲットの定め方は、ストレートでも、フック、スライスラインでもカップを3個程度後方にあると想定する方法です。

ターゲットの位置を遠くイメージすることで、ショートしないようイメージを植えつけるわけです。

もしもカップの手前から左方向に転がるとしたら、カップまで届かなかったことになります。

そのため例えカップから50センチ離れたとしても、ショートしたことに変りはありません。

強めのミスパットとは、カップの後ろを転がることなのです。

すべてのパッティングで強めが良いわけではありませんが、「ショートしたら絶対に入らない」と言うのが、ゴルフのセオリーとなっています。

ゴルフのセオリー!フックラインのグリーン面は進入口を探す

ショートしたら絶対に入らないと言っても、それはイメージのことなので、フックラインでは本当に強く打ってしまうと入りません。

グリーン面がフックラインの時、後方の仮想カップの位置を狙ったとしたら、ボールは実際のカップの位置よりも右側を通ります。

これでは、ミスショットしない限りカップインするはずはありません。

一方でカップの手前を曲がれば、ストロークが弱かったと言うことになるわけです。

またカップの右側からボールが転がり、カップを越えてから外れた場合はオーバーです。

このような場面では、単純にカップの後方を狙うのではなく、カップの進入口を考えて後方線上にターゲットを定めます。

つまりカップから3個分左後方に、仮想のカップを想定します。

想定するパターラインの後方線上に仮想カップを置くことで、後ろ側を転がるように強気のパッティングが必要なのです。

もともとカップの場所は移動しません。

あくまでも脳内の中のゴルフのイメージですから、パターランをしっかり描いて、そのラインよりも少しだけ強めに打つようにするだけです。

ゴルフのグリーンでフックラインのスタンスは違う!

ゴルフ場では真っ平らなグリーン面はないので、一般的には下りか上り斜面、またはフックかスライスのラインになります。

フックラインでは、ボールがカップの右側から入るイメージを持つことが大事です。

またスライスラインでは、左側から入るイメージを持ちます。

しかしそのイメージ通りにいかないのがゴルフの常なのです。

平らなグリーン面であれば、パターヘッドを引いても、違和感なくスライドできるはずです。

ところがつま先上がりの斜面では、ターゲットとボールを結ぶ線上でストロークすると、ボールはフックして左側に転がっていきます。

そのためカップの右側からフックするパッティングラインを想定し、パターのフェース面をターゲットよりも右に向かって打ち出す必要があります。

この時スタンスがターゲットラインに対してスクエアであれば、スライスカットすることになるので、右方向にスタンスをとりましょう。

仮想するターゲットライン、つまり右方向のパッティングラインに対してスクエアなスタンスをとることで、パターのフェース面は違和感なく打ち出すことができるはずです。

ゴルフ場のグリーンでフックラインの芝目の読み方

ゴルフコースでグリーンの傾斜を読むことは意外に難しいものです。

フックラインをストレートで打ち出したりスライスと読み違えたりと、ローケーションの影響を受けて間違えることがあります。

また芝目の強いグリーンだと、逆目の強さが読みきれずにショートすることがあります。

基本的に芝が光って見えると順目、深い緑色に見えると逆目です。

芝目を見る時は、この深い緑色に見える逆目のほうが分かりやすいはずです。

フックラインの芝目であれば、カップの左側からみて深い緑色であれば逆目なので、ボールの場所からはフックラインになります。

グリーンのラインを読む時は、ボール側からのみ確認するのではなく、前後左右から芝目や傾斜を読むことが大切です。

なお、傾斜と芝目の強さと曲がり具合を判断するには経験が必要です。

ベント系と高麗系の芝では芝目の強さも違いますし、刈り込んだばかりの午前と伸びてきた午後では、芝の状況も違ってきます。

スタート前にフラットな練習グリーンで、ボールの転がり具合を確認しておけば感覚を掴むことができるでしょう。

読むのが難しいゴルフ場のグリーンのフックラインは強めに!

ゴルフのスコアに影響を与えるグリーンの打数ですが、パッティング方法を覚えてもパッティングラインが読めないと入りません。

特に弱気なストロークになりやすいフックラインでは少し強めにヒットして、カップの反対側に当てる気持ちを持つようにしましょう。