「ゴルフが上手い=パターとアプローチが上手い」です。
故にいつまで経ってもアプローチが苦手だと、ゴルフは上手くならないのです。
そんなアプローチの苦手意識を払拭するためには、まずはその原因をしっかりと追究していかなければなりません。
その原因を理解し、解消していかないとアプローチは苦手なままですし、ゴルフは上手くなりません。
ここで紹介していくアプローチの苦手な原因と自分のアプローチを比較し、何から解決していけば良いのか見つけ出しましょう。
アプローチが苦手な人の特徴①
アプローチを苦手とする人は、ボールのある位置からグリーンまでの間にバンカーなどのハザードがないのにも関わらず、サンドウェッジなどロフト角のあるクラブでボールを上げる難易度高めのアプローチを選択してしまうものです。
例えば、グリーンまであまり距離もなく、パターで転がしても全く問題ないのに、サンドウェッジを手にしてボールを上げてピンに寄せようとするようなことです。
その場面で上げるアプローチは本当に必要ですか?
ボールの位置やピンの位置、ハザードやライなど状況を見てクラブ選びをしていないのです。
アプローチで最も重要なのは「状況判断」です。
その状況判断がしっかりできないとアプローチは決して上手くいきません。
しかしミスはあるけれど成功することもあるので、どんな状況でもアプローチをするスタイルをなかなか変えようとしない人がいます。
成功することはありますが、ミスの確率は確実に高いです。
アプローチを苦手とするのであれば、何よりもミスの確率が一番少ない方法でグリーンに乗せることを考えましょう。
状況に応じたアプローチを努めるようになると、不必要にボールを上げる難易度高めのアプローチをする回数は減り、それに比例してミスも減っていくでしょう。
アプローチが苦手な人の特徴②
次にアプローチが苦手な人の特徴は、グリーンまであまり距離もない状況で、無駄に大きくテイクバックをする人です。
アプローチの基本はテイクバックは小さく、フォローを大きくです。
またそう言った人は自然とテイクバックしているつもりなのですが、ボールを運びたい距離に対してテイクバックが大きすぎるのです。
そのまま打って大きくオーバーすると、振り幅が大きいことに気づきます。
しかしアプローチが苦手な人は、それすら気づいていません。
その結果、テイクバックが大きいと本能的に感じ取ってしまったり、オーバーしたミスがトラウマ的にフラッシュバックして、インパクトにかけてヘッドスピードを減速していく打ち方をしてしまうのです。
これはアプローチでは厳禁です。
アプローチは同じスピードでスイングすることが絶対条件なので、減速させてしまうとダフリ、トップ、シャンクとアプローチミスのオンパレードです。
苦手意識の強い人は、一度自分のアプローチ動画を撮ってスイングを客観的に確認すると良いでしょう。
理想のアプローチは小さくテイクバック、そしてターゲット方向に大きくフォローです。
アプローチが苦手な人の特徴③
アプローチの苦手な人の特徴①と②は、気をつけるだけで改善することが可能です。
次に紹介する特徴は、アプローチの技術的な問題なので、改善するには努力と時間が必要になります。
しかし実はアプローチを苦手とする人の中でも最も多い特徴で当てはまる人は多いのではないでしょうか。
それは手だけでアプローチを打とうとしている人です。
手打ちでアプローチをすると、これもまたダフリやトップ、シャンクなどミスのオンパレードになってしまいます。
アプローチを手打ちしてしまうと、アプローチ必須のスイングスピードを一定にできず、インパクトで打ちにいってしまいます。
そうなると上手く打てたとしてもアプローチに必要な距離感は出せません。
故に手打ちアプローチを改善すれば、アプローチのミスを減らし苦手意識を払拭するだけでなく、しっかりとした距離感を掴めるなると一石二鳥の効果があるのです。
しかしスイングの癖と言うのは改善するにはかなりの練習が必要になってきます。
もちろんアプローチの苦手意識を払拭できる上に、上達まで望めるのですから、それだけ練習する価値はありますよね。
アプローチの苦手意識克服のための状況判断
苦手な人の特徴①に当てはまった人がきちんと状況判断するにはどうすれば良いのでしょうか。
ラウンドでのアプローチで大事なのは、打ち方よりも落としどころをしっかりと決めて狙うことです。
今の状況からどうやって打てばピンに寄せることができるか、寄せられない状況だとしてそうすれば最低限危険を回避できるかを考えます。
寄る確率とミスの低い確率をしっかりと考えてください。
そして上手く状況判断できるようになるまでは、カートからグリーン脇のボールにウェッジ1本だけ持っていくのはやめてください。
SW、AW、PWの最低3本は必ず持っていきましょう。
そこでボールのラインを見てどのクラブを使うのかを考えます。
深いラフに埋まっている場合はSWで出すしかありません。
そしてベアグラウンドにボールがある場合はPWでクリーンに打つ方がソールが跳ねずにミスしづらくなります。
このようにライの状況に応じてどのクラブを使うのかを考えます。
次にグリーンに乗せるためにはどこにボールを落とすのがベストなのかを自分の技術に合わせて考えます。
そこから上げるのか、転がすのか、強めに打つのか、弱めに打つのかを決めるのです。
きちんと考えながらラウンドを重ねていけば、しっかりとした状況判断ができるようになるでしょう。
アプローチ苦手意識克服のためのボディーターン
苦手な人の特徴②は、説明したように動画を撮って自分のテイクバックを確認し調整するだけです。
問題なのは③の手だけでアプローチをしている人です。
実は克服するために意識することは1つです。
グリップエンドとへそがいつも向かい合っているように身体とクラブを一体化させてスイングすることです。
それそ意識するだけできちんとボディーターンでアプローチを打つことができます。
例えばボールを上げようとする意識が働いてしまうと手首をこねてしまいます。
そうするとグリップエンドはへその方向を指さなくなります。
これには「振り子」をイメージすると分かりやすいでしょう。
振り子をイメージし、左右対称に体を使いグリップエンドの位置を意識しながら振ります。
大き目のスイングだとなかなか上手くいかないので、最初は7時-5時の振り幅で練習すると良いです。
このくらいの振り幅であれば、グリップエンドの位置を目で確認できるので、確認しながら素振りをすることができます。
そして慣れてきたら少しずつ振り幅を大きくしていくと良いでしょう。
改善のために練習を頑張ったら自信を持って
アプローチを苦手にしている一番の原因は、苦手意識を持っていることです。
またトップするかもしれない、ダフるかもしてない、シャンクするかもしれない。
アプローチのたびにそんな気持ちになっていたら、思うようにクラブを振れず、スイングの途中でオーバーすることを恐れてブレーキを掛けてしまったり、ショートすることを恐れて強く打ちにいってしまったりと、ミスの原因ばかり生み出してしまいます。
正確な距離感を出せなかったとしても、自信を持ってアプローチに挑むことで、大きなミスは絶対に防ぐことができます。
そして大きなミスを防ぐことで、次なるステップへ進もうとよりアプローチだけに集中することができます。
それが小さなミスも防ぐようになるのです。
そうなると苦手意識どころかアプローチに自信が出てくるでしょう。
その自信は、アプローチショットの前に冷静に状況判断をできる余裕を生みますし、それがミスを減らすだけでなく、ピンに寄せるチャンスも増やしてくれます。
ゴルフはメンタルのスポーツと言われていますが、それが一番現れるのが、アプローチやパターなどのショートゲームです。
少しでも自信をつけるためにアプローチの練習に精一杯励んでください。
アプローチが苦手なのはもったいない
ゴルフ歴が長い人はスコアを大きく崩しません。
それはアプローチの実践経験が多く、打ち方や合わせ方を熟知しているからです。
圧倒的に経験不足な始めて日の浅いゴルファーは、100ヤード前後やグリーン周りのショットは苦労します。
それらのショットは難しいし、練習も不足し、ラウンドで磨くしかない部分もあります。
しかしアプローチが上手くなればほとんどのホールで確実に1打以上は縮められます。
自分のアプローチを見直し、苦手意識を克服し、少なくとも10打は縮められるようにがんばりましょう。