ティーショットで豪快にドライバーを振り抜きナイスショット!
そして良い感じにグリーン周りまでボールを運んだのに、そこから大きくザックリしてしまったり、トップしてOBまで行ってしまったらテンションがた落ちでしょう。
アプローチに飛距離は必要ありませんが、繊細なコントロールや正確な距離感が必要です。
ゴルフ上達のための一番の近道はアプローチが上手くなることです。
今回はアプローチの重要性、そして効果的な練習方法を紹介します。
ゴルフにおけるアプローチの重要性とは
打ちっぱなし練習場へ行くと、ゴルフ場には劣りますが、その開けた光景からドライバーやウッドで思い切り飛ばしたくなるのがゴルファーの性ではないでしょうか。
結果、持ち球が無くなりアプローチの練習が疎かになってしまう人は少なくはないでしょう。
そこをグッと我慢して、アプローチの練習の比重を高めて欲しいものです。
シングルゴルファーのように安定してラウンドできる人は、全てにおいてのスイングがブレずに安定しています。
またアプローチの精度がとても高いです。
ですからドライバーやアイアンで多少ミスしても、アプローチで確実にワンピン以内に寄せて1パットであがります。
上級者と中級者の差は、このアプローチの精度の違いです。
その差がどう結果に出てくるかと言うと、各ホールで1打違うこともあるほどです。
すると上級者とアプローチだけでトータルで1ラウンド18打数も差が出てしまうことになります。
その差を1打でも無くしたければアプローチを上達させるのが一番の近道です。
上級者がそれだけアプローチの精度が高いのは、1日の練習の半分以上をアプローチに費やしているからです。
またその練習方法も効率的かつ効果的なのです。
そのくらいの距離からがアプローチ
アプローチとはどのくらいの距離からをアプローチと言うのでしょうか。
150ヤード以下であれば、それはアプローチだと言うプロもいます。
実はアプローチは○ヤードからと言う明確な基準はありません。
しかし練習するにあたり、アプローチの距離の目安を決めておきたいですよね。
そこでアマチュアゴルファーの場合は、使うクラブを基準にすると良いでしょう。
アプローチではウェッジを基準にするので、一番飛ぶウェッジであるPWを基準にしましょう。
PWのフルスイングで110ヤードくらいがアベレージヒッターになります。
このことからアプローチを力一杯振ることはないので、100ヤード以内をアプローチの基準と考えるのが妥当です。
100ヤード以内がアプローチとなると、初心者から中級者の場合、確実にグリーンに乗せるのは難しいはずです。
プロゴルファーでもない限りピンに寄せる必要はないので、100ヤード以内の距離は確実にグリーンのどこかに乗せられるようにすることが重要です。
それではそのためのアプローチ練習方法はどのようにすれば良いのか紹介していきしょう。
転がすアプローチの練習方法やコツ
まずは初心者でも取り入れやすい転がすアプローチの練習方法から紹介します。
転がすアプローチで重要なのは距離感です。
転がすアプローチの距離感を養うために、パターと同じように振り幅による距離感を身につけます。
肩幅から肩幅の飛距離や、3~9時の振り幅での飛距離と段階ごとに覚えていきます。
何度も練習をし、反復により体に染み込ませることで微妙な距離感でも即座に合わせられるようになります。
またグリーンまでの距離が短い場合は、パターと同じようなスイングで打ちます。
転がすアプローチでは足を揃えてアドレスするのですが、パッティングのように少し足を開いてパターの要領で打つと、ダフリにくくなります。
また振り幅もパターの様に調整しやすいので、ボールからグリーンまでが近い場合は試してみると良いでしょう。
転がすアプローチは距離感が鍵となるので、30ヤードや50ヤードと言った良く打ちそうなアプローチの距離を確実に落とせるようになるまで反復練習してください。
ただグリーンの速さに寄って転がり具合が変わってくるので、練習グリーンで転がりを確認し、ラウンドでは上手く調整するようにしましょう。
高さを出すアプローチの練習方法やコツ
次は高さを出すためのアプローチの練習方法を紹介します。
高さを出すアプローチは、バンカー越えなどプレッシャーの掛かるハザード越えで活躍するので非常に大切なアプローチになります。
まずはウェッジのハーフスイングで30ヤードに落とします。
アイアンショットの練習の基本もハーフスイングなので、この練習をすることでアイアンショットの精度も良くなるでしょう。
この時力任せに振るのではなく、程良く力を抜いてスイングします。
特にアプローチは、気持ちが先行してしまい、手打ちになってしまう人が多いので、体の回転でスイングすることを意識するようにしましょう。
またダウンブローでスイングすることも大切です。
アイアンショットをダウンブローで打つのは上級者のテクニックになるのですが、アプローチであればスイングがコンパクトなので、中級者でも可能です。
むしろアプローチをダウンブローで打てるようになれば、通常のアイアンショットでもどうすれば良いのか感覚がつかめるようになります。
ただこの場合も手打ちでは絶対に打つことができないので、体の回転を使ってスイングするようにしてください。
注意するのは、体の回転を意識するとアプローチで不必要な体重移動をしてしまうことだけです。
自宅で出来るアプローチの練習方法
先に紹介した練習方法は、どう意識すれば良いのかがメインでした。
と言うのも何も意識せず、意味も無くただ何となく30ヤードや50ヤードのアプローチの距離を狙って打っても、それはゴルフゲームをしているだけに過ぎず、身につく練習にはなっていないからです。
そこで1打1打ポイントを絞り、反復練習することが大切です。
そしてここからは自宅で簡単にできる技術的な練習方法を紹介します。
まず小さなマットとウレタンボールを準備します。
ウレタンボールは本球と飛距離と差はあるのですが、インパクトショットの練習やクラブ捌きの練習するには十分です。
それから100円ショップでも簡単に購入できるバケツや洗面器も準備してください。
もちろん自宅で使わなくなった物でも良いです。
そこに直接入れる練習をします。
これは距離感よりも実践でのクラブの使い方を身につける練習と考えてください。
簡単な練習なので1日50球は打ち込むようにするとラウンドでのミスは激減します。
地道な練習ですが、続けることで必ず大きな成果を出せるはずです。
ロブショットの練習方法を無視した理由
転がすアプローチ、ボールを上げるアプローチの練習方法を紹介しましたが、ロブショットの練習方法を紹介しませんでした。
と言うのも、アプローチの練習方法を学ぶ段階のゴルファーにロブショットはまだ必要ないからです。
確かにロブショットのような、ふわっと上げてグリーンにピタリと止めるプロのようなショットができれば格好良いと憧れます。
ただそう言ったプロのショットを真似して格好良くラウンドしようとし、大きなミスを起こしてしまうのは目に見えています。
上級者ゴルファーでも、ロブショットを使わなければ乗り越えないような場面に出くわすことはそうありません。
大抵の場合は、浮かせるアプローチでクリアできます。
つまりロブショットを無駄に練習して挑戦し、結果大怪我するよりも、堅実にアプローチの練習をし、確実にボールを運んでいく方が良いので、ロブショットの練習方法については触れなかったのです。
万が一ロブショットでないと乗り越えられない場面に来たら、1打諦めて打ちやすい場所に出すだけにした方が、「1打だけ」で済むので賢明な判断と言えるでしょう。
地道で地味だけどその効果はとっても派手
アプローチの重要性と練習方法は理解できましたか?
アプローチは、練習すればするほどスコアにはっきりと出るので、その効果が目に見えて良く分かります。
アプローチの精度が増すと、グリーンに乗るまでの打数を減らすだけでなく、パット数も減らすことになります。
地味な練習をがんばって続ければ、100切り90切りとステップアップできるのは間違いありません。