ドライバーを引っ掛けてフックする最たる原因は右肩が出る事

最終更新日:2018/06/28

14本のクラブの中で一番長いドライバーですが、ショットで振り遅れてスライスするのではなく、引っ掛けてフックする場合がありますよね。

このミスショットの原因の殆どは右肩が出過ぎる事によるものです。

インパクトゾーンで必要以上に右肩が前に出る、いわゆる突っ込む形になると引っ掛けたフックボールが出ます。

また、右肩が出る事によってクラブヘッドが外から入る事にもつながるので、スライスも誘発します。

ゴルフスイングは結果の全てがタイミングの違いによって発生するので、わずかな差が球筋の結果として現れます。

では、なぜ引っ掛けたフックボールが出るのか見ていきましょう。

引っ掛けボールを打ちたくなければ右肩の動きを我慢する

ドライバーショットでは飛距離を稼ぎたいがあまり、力が入りやすいのが特徴と言えます。

ゴルフスイングに力みは禁物なのですが、力が入るとどうしてもスイングバランスが崩れやすくなります。

そうしたバランスの崩れとして多いのが、上半身の力で振る事による右肩の突っ込みがあります。

ダウンスイングの初期に右肩が前に動いてしまうと、クラブヘッドが前に出て引っ掛けが起きてしまいます。

さらにクラブフェースがターンしながらインパクトを迎える為、フックボールにもなりやすく、引っ掛けて左に曲がるボールになってしまうのです。

この球筋の悪い所はボールが落ちてから良く転がるので、左にOBしやすいという事です。

基本的にフック系のボールはランが良く出る為、真っ直ぐや狙った所に飛んだ時は飛距離を稼げるのですが、引っ掛けて左に飛んだ時にはかなりのミスショットとなる可能性が高いです。

こうした左への引っ掛けを防止する方法は、右肩の動きを我慢する事です。

そうすれば、右肩が前に出た引っ掛けを防ぐ事ができます。

ドライバーショットの引っ掛けフックボールは頭を残す事で防げる

ドライバーショットで引っ掛けるのは、右半身の力を抑える事でかなり防ぐ事ができます。

フックボールそのものは悪い事ではないので、引っ掛けフックを防ぐ方法として頭が飛球線方向に動かない様にする事が大切です。

頭が飛球線方向に動くと右サイドが突っ込みやすくなります。

プロのインパクトを見てみると、フィニッシュまで頭がしっかり残っていますよね。

決して頭が飛球線方向に動いていませんし、顔が開いてもいません。

こうする事でボールの引っ掛けを防ぐ事ができるのです。

アマチュアゴルファーの中には、良くボールを見ようとするあまり頭が動いてしまっている方がいます。

こうなると、首の根元を軸にしたスイングができず、スエーした形になるのでヘッドスピードも上がりません。

ゴルフスイングは軸を保つ事が大切と良く言われるのですが、この軸は首の根本から背中にかけての背骨になります。

ここを軸にして左右に体を動かすことによって、ボールを真っ直ぐに打つ事ができます。

軸の意識は頭を残す事で補えますので、特に頭が飛球線方向に動かない様にしましょう。

ドライバーの引っ掛けはプロでも良く起こる

プロのドライバーショットを見ると、結構左に引っ掛けるシーンを見ます。

また、プロはボールが良く捕まるので、ボールもフックしています。

球筋がフック、スライス系問わず引っ掛けボールが出ているものです。

これは意外ですよね。

こうしてプロでも引っ掛ける事から考えられるのは、ゴルフスイングにおいて引っ掛けというのはどうしても発生するという事です。

曲がりの大小はあるにせよ、プロでも左への引っ掛けは良く出る事であり、ドライバーショットはそれだけコントロールが難しいという事なのです。

現代のドライバーヘッドは体積が大きく、クラブの運動エネルギーもその分大きいです。

そのためヘッド体積が大きいという事はクラブフェースが開きやすいという事であり、インパクトでヘッドをスクエアに戻す為のスイングが必要となります。

そうすると、どうしてもタイミングがズレやすくなり、フェースターンが早いと引っ掛けたフックボールになりやすくなってしまうのです。

ただ、その事を怖がっていてはボールを捕まえて遠くへ飛ばす事はできなくなってしまうので、プロは引っ掛けのリスクを取りながらでもボールを捕えにいくのです。

利き目が右のゴルファーはドライバーで引っ掛けてフックになりやすい

目には人それぞれによる利き目があるのをご存知でしょうか。

日本人に多いのが右なのですが、この利き目によってドライバーの引っ掛けやフックが発生しやすくなります。

左でなく右が利き目のゴルファーは、アドレス時に右目でボールを見る癖があります。

するとアドレス時から顔が開いた状態となりやすく、バックスイングも回転しにくくなります。

また、ドライバーショットはボールが体から一番遠くになるので、その分顔が開きやすいと言えます。

この状態からダウンスイングに入ると顔が開いている分、右肩が早く突っ込む様になるでしょう。

するとインパクトでフェースがかぶって引っ掛けやフックが発生しやすくなるのです。

利き目が右の弊害ともいえるこの動作なのですが、本人はなかなか気づきにくいので、友人やビデオによる客観視による確認が必要になります。

さらに、右が利き目のゴルファーの特徴として、バックスイングで左肩が落ちやすい事も挙げられます。

バックスイングで左肩が落ちてダウンスイングで右肩が落ちる、いわゆるギッタンバッコンスイングになりやすいのも、右目が利き目のゴルファーに出やすい癖と言えるでしょう。

引っ掛けフックボールを嫌がると今度はスライスボールになる

引っ掛けたフックボールが嫌でフェースを逃がすようなスイングをされる方も多くいます。

ドライバーショットではインパクトで左腕が詰まった様な形になるのが特徴です。

これは引っ掛ける原因を自分のスイングから判断できない方に多いのですが、右サイドがボールに近いので、左サイドを逃がすようにスイングされるのです。

きちんと打てるゴルファーからすると、実に器用な打ち方と言えるのですが、この様なスイングをしている限り引っ掛け癖は直らないと言えるでしょう。

このタイプのスイングをすると、スライスボールになります。

しかも、左サイドを逃がしてスイングしている分、フェースが開きやすく右に出てさらに右に曲がっていくスライスボールとなるでしょう。

この球筋ならまだ引っ掛けたフックの方が良いと思うのですが、本人は左にボールが行くのが嫌なので、どうしても左サイドで調整しようとするのです。

こうした方はそもそもスイングが間違っているので、このスイング癖を直すためにレッスンプロに基礎から教えてもらう事をオススメします。

スイング中左サイドの動きが止まっても引っ掛けたフックボールになる

現代のスイング理論は、スイング中どこも止めずに振り切るというのがセオリーとなっています。

昔の木製ドライバーヘッドとスチールシャフトの時代は、左サイドを止めて手を走らせる打ち方をしていました。

昔のプロゴルファーの連続写真を見ると、ダウンスイングで強烈なタメが見て取れますが、その理由がこの動きです。

言い換えれば、昔のプロゴルファーは実に難しいスイングをしていたと言えます。

対して現代の大型金属ヘッド、しなり戻りの良いカーボンシャフトでは、左サイドを止める必要もなく、トップからダウンスイング、フォローまで一気に振り切ってしまう方が飛びますし、ボールも捕まります。

逆に左サイドを止めて打つと、今度は引っ掛けて左に真っ直ぐ飛んだり、左に出てフックしたりしてしまうのです。

タイミングが取りづらくなるので、現代のクラブには合わないスイングでしょう。

左サイドを開きながら腕の通過するエリアを作って振り切ってしまえば、クラブがボールを運んでくれます。

現代のクラブは機能の進化によってスイングがシンプルになりました。

故に、若いゴルファーが第一線で活躍できる様になったのだとも言えます。

引っ掛けるのは大体体の右サイドの問題

ボールを引っ掛けるのは、その原因は大体右サイドの問題です。

特に、ダウンスイングで早くから右肩が前に出ると、ボールを引っ掛けやすくなります。

できるだけ右肩の動きを我慢する事によって、フェースがスクエアに戻ってボールが捕まります。

右サイド、特に右肩が出てしまうと、この正しいスイングをする事ができなくなるので、ボールは左に出てフックしたりします。

利き目が右のゴルファーは特に注意が必要ですので、スロースイングを何回も行って正しいスイングで振れる様に練習しましょう。