最近はゴルフのスコア管理のためにスマホアプリを使用しているゴルファーが多いのではないでしょうか。
いろいろできて大変便利なアプリなのですが、不便を感じている女性ゴルファーもいるでしょう。
と言うのも、登録されたゴルフ場によってティーの選択肢にレディースが無く、「フロント・レギュラー・バック」しかない時があるからです。
ゴルフのレディースティーについて
ゴルフのティーについて話すと遥か昔へ遡らなければなりません。
創世記はゴルフにティーは存在していませんでした。
ティーができたのが19世紀末になります。
そして20世紀になり現在のように「レディース・フロント・レギュラー・バック」と技量に合わせた複数のティーが設置されるようになりました。
さらに現在、ゴルフ場によっては「シルバーティー」も設置されています。
ゴルフ界のレジェンド、ジャック・ニクラウスは、ゴルフの実績も素晴らしいのですが、ゴルフ史上最もたくさんのゴルフコースを設計しています。
そんなゴルフコース設計のスペシャリストは、レディースティーに対しての信念についてこう語っています。
「ティーショットが男性と同じ場所に止まることではなく、2打目に持つクラブが同じであることが女性ゴルファーも公平にゴルフを楽しめるコースだ!」
その信念の元、彼が設計や監修したゴルフコースは、レディースティーが普通よりも前にあります。
スコアカードやスコア管理アプリ等でティーごとの総距離が書いてあるので、どのくらい差があるか一度見てみましょう。
ゴルフのスコア管理アプリにレディースティーが無い理由
ゴルフのスコア管理アプリにはレディースティーが出てこないことがしばしばあります。
そのためスコア登録してハンディを取得している女性ゴルファーにとっては、正確な数字にならないので困っていることでしょう。
現在はだいぶ変わってきたのですが、昔は多くのゴルフクラブでは女性会員がほとんどいませんでした。
故にゴルフの競技運営はほぼ男性メンバーたちを中心になされてきた歴史があります。
最近こそ女性ゴルファーも増えてきましたが、それでもまだレディースティーの整備自体が遅れています。
男女で飛距離に大きな差があるのは昔も今も変わらずですし、アマチュアゴルファーになるとその差はかなり大きなものになります。
それでも同じティーからの男女混合競技等行われるなど、女性には不利な状況が続いていました。
レディースティーでのハンディキャップ取得ができるところもありますが、未だに男女同じハンディキャップシステムであるところがあります。
レディースティーの整備が遅れ、今もまだ完全に整っていないのは、これらが主な理由だと考えられます。
レディースティーならスコア管理アプリよりもJGA
ゴルフのスコア管理アプリを利用してスコア登録している人は少なくありません。
月に一度のハンディキャップ更新で一喜一憂していることでしょう。
しかしレディースティーからプレーしている方は、正確なハンディキャップではありません。
そこでレディースティーからのハンディキャップを取得したいのであれば、スコア管理アプリではなく、JGAの個人会員になる方が良いです。
JGAは平成15年に女子ハンディキャップの算定、そして女子コースレートの査定基準を決めたからです。
ですからコースレートのあるレディースティーであれば、正確なハンディキャップを取得することができます。
そんなJGAのスコア登録では、手書きのスコアカードを提出します。
その際に提出用紙に手書きで「レディースティー使用」と書けば、レディースハンディを査定してくれます。
最近ではJGAネット会員もあるようなので、面倒な方はそちらを使用すると良いでしょう。
ただスコア管理アプリと違い年会費が必要になることはご了承ください。
レディースティーからスコア登録できるスコア管理サイト
探してみると、JGAの個人会員にならずとも、レディースティーからスコア登録できるサイトがあります。
しかし残念ながらまだスコア管理アプリはないようです。
それはダンロップが運営している「GOLF PARK」です。
その中に会員登録すれば使用できる「ScoreBook」と言うものがあります。
そのコンテンツであれば、レディースティーからのスコアでも登録することができます。
またJGA方式に準するハンディキャップの算出なので、公式ハンディとはなりませんが、より正確なレディースティーからのハンディキャップを知ることができます。
ここまでハンディキャップにばかり注目してしまいますが、スコア管理の機能としても良いです。
平均ストロークやパット数、フェアウェイキープ率やバンカーセーブ率などスコア分析できる情報が詰まっているからです。
ベストスコアも表示され、ベスト更新を目指す大きなモチベーションになります。
何よりもオススメなのが、ショット・アプローチ・パッティングのそれぞれをレベル分析してくれ、理想レベルとのギャップをレーダー化してくれる点です。
これによってゴルフ上達のための練習課題を見つけ出せます。
ゴルフのスコア管理アプリにレディースティーがない場合
レディースティーがスコア管理アプリに入っていないけれど、使い続けて今までのデータが入っているし、使い勝手も良いからアプリを変えたくないと言う人もいるでしょう。
ではそのような人はどうすれば良いのでしょうか。
コースによってはレディースティーでなくフロンティー=レディースティーとなっているところもあります。
それを確認するには、スコア入力画面に表示されているコースレートの数値で確認する他ありません。
また正確なハンディキャップを知りたい人は、残念ながら現状はフロントでプレー、入力するしかありません。
しかし女子に相応しい距離でプレーしなければゴルフを楽しむことはできないのも確かです。
ですから、正確なハンディキャップを取得したい人は、無理に距離のあるフロンティーからプレーするのではなく、現在使っているスコア管理アプリを継続して使うことを諦めて、先に紹介した方法でスコア登録することをオススメします。
もちろん本当は、ゴルフ界が女子ハンディキャップシステムを新しく運用することが一番大事なのですが、そうなるにはまだまだ時間を要するでしょう。
女子ゴルファーの皆さん、スコア管理どうしてますか?
女子ゴルファーのスコア管理方法で最も多いのは、スコアカードに手書きする人です。
あるデータによると約57%がオーソドックスなスタイルでスコア管理をしているようです。
理由はゴルフ場で準備されているものにただ記入するだけなので簡単だからです。
スコアを記入する意味では簡単で手間もあまり無いですが、「保管」することを考えるとかさばるので大変です。
またデータ化されないので、記入して終わりと言う人がほとんどです。
しかし紙ベースでスコア記入している人でも自宅でエクセル等にデータ入力し、分析している人もいます。
データによると、スコア管理アプリを使用している人は約38%だということです。
使用理由として、ラウンド履歴が残るので使い始めてからのラウンドを振り返ることができることが大きいようです。
ただやはりレディースティーが出てこないことを残念に思っている女子ゴルファーは少なくありません。
スコア管理をどうするかは自分がやりやすい方法で問題ありません。
それぞれにメリットやデメリットはあるはずです。
大事なのはそのスコアをどうゴルフ上達に活用していくかですから。
無理に別のティーからラウンドするのはNG
レディースティーからのスコア登録が無いからと、フロントやレギュラーからラウンドする女子ゴルファーもいるでしょう。
その際、男性ゴルファーと変わらない飛距離を出せるのなら問題ありません。
しかしセカンドに必ずスプーンなどウッドを持たなければならないようであれば、スコア登録を諦めてレディースティーからプレーするようにしましょう。
なによりゴルフは楽しむことが一番大事です。