アプローチの上達が実感できるロブショットの練習方法

最終更新日:2018/05/25

アプローチが難しいのは、スイングの幅を変えて距離を調整するためです。

ウェッジでフルショットできる打ち方ができれば、アプローチは簡単になるはずです。

一般的には難易度が高いと言われるロブショットですが、上達すれば迷いなく寄せることができるはずです。

そこでフルショットでアプローチができる方法について考えていきます。

アプローチが上達する方法はフルショットを選択すること?

アプローチとは、ピンそばに寄せることを言います。

一般的には100ヤード以内からピンに向かって打つことをアプローチと言いますが、バンカーショットはアプローチショットとは言いません。

アプローチの基本とは、まずミスショットを減らすこと、次にピンそばに寄せることです。

特にグリーン周りからのアプローチは、「寄せワン」と呼ばれるワンパット圏内に付けられるようにしたいものです。

ピンに近づけば近づくほど、確実にワンパットができるところに寄せたいのですが、アプローチが難しいのはこの短い距離です。

クラブの持っている本来の飛距離を、スイングの強さでコントロールしなければならずに、わずかなタイミングのズレがミスショットに繋がるからです。

そのリスクを背負っても、フルショットに近いスイングができるアプローチの方法があります。

それがロブショットです。

難易度の高いロブショットは、アプローチが上達しないと難しいと考えられがちですが、通常のスイングでアプローチができるメリットもあるテクニックです。

ロブショットが上達するアプローチの練習方法とリスク

フルショットすれば距離を調節する必要はありません。

いつものタイミングでスイングをすれば良いだけなので、ハーフショットやクォーターショットで手打ちを心配する必要もなくなります。

そんなロブショットとは、フェース面を上に向けて、ヘッドを走らせてインパクトする打ち方です。

イメージとしては真上に飛び出して、そのまま落ちてくるような球筋で、そこにわずかな距離があるアプローチの方法です。

上級者用のアプローチなので、ゴルフが上達してからでないと使いこなすことができないと言われています。

しかし打ち方さえ覚えてしまえば、フルショットに近いスイングができるので、考え方によっては簡単にアプローチが可能になるわけです。

ただし、練習を開始する前にリスクを理解しておく必要があります。

アプローチの正攻法は、ピンに向かって線(ライン)で攻めるものです。

対してロブショットは点(ピンポイント)で攻めるわけですから、難易度は高くしかも達磨落としのようなミスショットのリスクが高くなります。

アプローチが上達する方法はロブウェッジを使用すること

では実際のロブショットの方法を確認してみましょう。

ロブショットにいくつかの打ち方がありますが、ここではもっともスタンダード(簡単)なアプローチの方法にします。

本来のロブショットは、グリーン面にピンポイントで狙いを定めなければなりません。

しかし、ここでは距離を合わせるのではなく、フルショットに近いスイングでアプローチができるということでロブショットを選択しています。

まずはロブウェッジを使います。

ロブウェッジのロフト角は56度か58度が一般的で、さらに60度もあります。

ちなみに56度はサンドウェッジでもあり、飛距離は70ヤード程度が目安になり、58度なら65ヤード、60度なら60ヤードをフルショットの目安にします。

もしもこの距離よりも短い場合には、さらに開いてフェース面を真上に向けます。

逆に距離が必要であれば、フェースを閉じ気味にして飛距離を調節できたら上達しています。

ウェッジの構え方は、身体の中心にグリップがあるとしたら、それよりも右に1本分ずらします。

こうしてハンドレイトに構えると、身体の軸もわずかに右側にかかり、ヘッドを走らせることができるようになります。

アプローチが上達する方法はハンドレイトの構え!

アプローチでハンドレイトに構える方法をとると、フェースを開くことができます。

ロブショットはボールの真下にフェースを入れて、そのまま滑らすようなイメージで振り抜くイメージでスイングします。

それだけに、ある程度のヘッドスピードが必要で、もしもスイングが遅いと二度打ちになる可能性もあるので注意してください。

芝の抵抗を気にすることなく、一気に振り抜くこが上達の第1歩です。

一般的にアプローチで多いハンドファーストは、フェースが立ってしまいます。

無理にフェースを開くと、リーディングエッジは右前方に向いてしまい、極端なオープンスタンスが必要になり、スイングが複雑になりミスショットに繋がります。

ハンドレイトはアドレスの時に、グリップがヘッドよりも右側にあるため、アドレスの状態を再現したインパクトにするのであれば、ヘッドがグリップを追い抜くようなイメージです。

あとはテークバックよりもフォロースルーを大きめにすると、右腕が伸びてヘッドを走らせることができるはずです。

アプローチの上達方法はオープンスタンスにあり!

ハンドレイトの構え方のポイントは、ボールの位置とスタンスの向きにあります。

ボールよりもグリップが右側にある以上、ボールは左側に置いたほうが、アプローチの姿勢はとりやすくなるはずです。

ボールは左足踵が基本で、あとはフェースの開き方によって内側に置きます。

問題はこの状態で、ハンドレイトでグリップを構えると、リーディングエッジは右に向きます。

そのままスイングするとトップかシャンクの可能性があるのです。

そこでリーディングエッジをターゲットに向けるためには、左足を後ろに引いて身体をターゲット側に向けます。

つまりオープンスタンスをとり、グリップを握り直すわけですが、オープンスタンスの角度はリーディングエッジの方向性が基準になります。

ちなみにフェースの開く角度の確認方法は、フェース面にトイレットペーパーの芯を乗せても、倒れないような状態です。

この「開き」は、ターゲットの距離によって変わってきますので、開く角度と距離感を練習で習得することが上達の鍵となります。

左方向のスイングがアプローチの上達する方法

オープンスタンスで構えることができたら、後はヘッドを走らせるようにアプローチするだけです。

リーディングエッジはターゲットの方を向いていますが、スタンスはターゲットよりも左側を向いています。

スイングは、このスタンスに合わせて左方向にヘッドを走らせることが上達の鍵になります。

なんとなくボールも左方向に飛び出しそうな気はしますが、実際にはリーディングエッジが指す方向に飛んでいきます。

この仕組みを頭で理解して、身体も受け入れるように練習しないと、ヘッドが走らずにミスショットの原因となります。

またロブショットのミスでもっとも多いのが、芝を短く刈り込んだフェアウェイ・エプロン・カラーでフェースを開いた時に、ヘッド裏の膨らみによってトップする可能性があることです。

サンドウェッジやロブウェッジには、バンスの大きなものが多いので、フェースを開くとバンスによってリーディングエッジが極端に浮いてしまうことがあります。

気になるようであればバンスを削るか、バンス角の小さなクラブに買い替えるといった方法で、自分に合ったクラブを用意する必要があるでしょう。

アプローチが上達する方法は良い道具を揃えること

フェースを開いたアプローチショットは難しいので、開くのが苦手という人は60度や64度を購入して、ロフト角に合わせて打つ方法がミスは少ないはずです。

ロブショットに慣れて、上達の兆しが見えてからフェースを開くほうが、ミスなくショットができるはずです。