ゴルフの肝となるパッティング。
と言うのもラウンドでの打数において、パッティングは約4割を占めます。
そのためパッティングが上達することは、スコアアップに必ず繋がると言っても過言ではないのです。
そこでスライスラインとフックラインでの考え方、打ち方をマスターし、パッティングの名手になりましょう。
パッティングのスライスラインとフックライン
ゴルフ場のグリーンは知っての通り、すべてが平らではありません。
傾斜(ライン)が4種類あります。
・上りのストレートライン
・下りのストレートライン
・スライスライン
・フックライン
ストレートだけでなくもちろんスライスラインにもフックラインにも複合して上りと下りがあります。
スライスラインとは、ボールが左から右に曲がる場合です。
フックラインとは、逆にボールが右から左に曲がる場合です。
レフティの場合は反対に考えてください。
アドレスした時に、つま先下がりになる傾斜であればスライスラインで、つま先上がりになる傾斜であればフックラインになります。
パッティングでは人によってフックラインが得意な人とスライスラインが得意な人がいます。
得意なラインだと自信もあるので、構えた時から入るような気がし、実際カップインする確率も高いです。
対して不得意なラインだど不安になって、力が入りすぎてオーバーしたり、手元が緩んでショートしたりのミスが出ます。
それを改善するためには、それぞれの傾斜での打ち方を覚えておくことが大事です。
得意、不得意を無くし、どの傾斜でも自信を持って打てるようにしましょう。
ゴルフの肝①スライスラインのパッティングの打ち方
スライスラインでのパッティングでこすったり、合わせたりするのはNGです。
そういった打ち方をする人は、肩から手先だけでパターを動かそうとしてしまいます。
そうなるとボールが当たった時にフェースが開きやすく、ボールをしっかりと引っ張ることができず、こすり球になりラインとは関係なく早く切れてしまいます。
スライスラインでは、全身で狙ったラインに対してボールを引っ張るように打つことが大事です。
スライスラインでは、ハンドアップ気味に構え、ボールを芯よりパターヘッドの根本側で構えます。
パターのフェース面を傾斜に合わせるためにハンドアップにするのです。
そしてスライスラインでは、どうしてもボールが右に行くように心理的影響が働き、フォローをインサイドに引きやすくなります。
ですからボールの位置は、パターヘッドの根本側にセットするようにしましょう。
またスライスラインを打つ場合、ゴルフボールの位置をいつもよりボール1つ分左に置きます。
またラインに対して上体をスクエアにしたら、足を若干クローズに構えるとボールがカップまで届きやすくなります。
ゴルフの肝②フックラインのパッティングの打ち方
フックラインでのパッティングは全身で打たないと必ずショートして左に切れます。
全身で押せていないボールは、力がないためラインの影響を受けやすく、フックラインが苦手な人は、肩から手先で打つ傾向があります。
全身でボールをライン上に突くように押し出して打つと、力強いボールでラインに影響されず転がり入る確率が高まります。
そこでフックラインの場合は、アドレスする際にフェースのトゥ寄りで構え、そのままトゥ寄りで打ちます。
こうすることでボールは右に打ち出されやすくなります。
スライスラインと逆で、ボールが左に行くように心理的影響が働くので、右に打ち出されやすくすることが大切です。
またゴルフボールの位置をいつもより1つ分右に置きます。
そしてラインに対して上体をスクエアにしたら、足を若干オープンに構えるとボールがカップまで届きやすくなります。
ここまで読んで分かると思いますが、スライスランとフックラインでは全く同じ逆のことをすれば良いのです。
そしてどちらにおいても重要なことは、カップまで届かせると言うことです。
カップに届かなければ、どんなにラインに乗っていてもカップインすることはありません。
ゴルフ上級者が良く口にするプロサイドとアマチュアサイドとは
ローハンデの人とゴルフに行くことはどれほどあるでしょうか。
そういった上級者とラウンドした時グリーン上でたまに耳にするのが、「プロサイド」と「アマチュアサイド」という言葉です。
これは、カップを外すのにも次につながるパッティングなのかどうかと言うことを表現しているのです。
アマチュアサイドに外したのは、曲がり幅を少なめに読んでしまったからであり、反対にプロサイドに外すのは、曲がり幅を多めに読んでしっかりとオーバーするタッチで打てたからです。
もちろんアマチュアですから、一般的にはアマチュアサイドに外すことが多いでしょう。
しかしそうならないちょっとしたコツがあるのです。
多くの方、パッティングはカップの真ん中から入ると考えていませんか?
大きく曲がるパットの場合、ボールはカップに真ん中から入るとは限らないものです。
例えば右から左に大きく曲がるフックラインの場合は、ボールはカップの右側からコロンと入っていくことが多いのです。
これは自分から見たらカップの右から入ったように見えますが、ボールが転がったラインから見れば、ボールはカップの真ん中からカップインしていることになります。
つまり考え方をこう転換するだけで、フックラインやスライスラインが入りやすくなると思いませんか。
またプロサイドに外すと、返しのパットのラインが分かるので、2パットで終わらせられる可能性が高まります。
スライスラインとフックラインの練習方法
スライスラインとフックラインの打ち方について話しましたが、実際カップインするラインと言うのは必ず1本しかないのではなく複数あります。
パッティングの強弱によって狙うべきラインは変わってくるものです。
強めに打つと切れずにボールの曲がり幅は少なくなりますし、逆に弱めに打つとボールの曲がり幅は想像以上に大きくなります。
つまりタッチによってもラインは変わってしまうのです。
ですからラインを読む時は、タッチについてもイメージする必要があるでしょう。
そのための練習方法があるので紹介します。
ゴルフ練習場の練習グリーンを使って練習する方法です。
練習グリーン上でフックライン、もしくはスライスラインになる場所を見つけてください。
カップからは1~2mほど離れたところからパッティングします。
そしてまずは強めのタッチでカップインさせるように打ちます。
強めのタッチで入るようになってきたら、今度は弱めのタッチでパッティングしてください。
強めのタッチと弱めのタッチでは当然ラインも変わることに気付きます。
この練習を繰り返すことで、ラインとタッチを一緒にイメージしやすくなるでしょう。
慣れてきたら、距離を変えながら同時に距離感も養ってください。
どっちのラインでも良いが下りのパットはなるべく避けよう
ラインの話の中で、アマチュアサイドとプロサイドの話をしました。
アマチュアゴルファーなので、アマチュアサイドに外すことが多いと言いましたが、ある程度経験を積み中級者以上になると、反対にラインを深読みしすぎてプロサイドに外してしまうと言う場合があります。
もちろんプロサイドに外すことは、返しのパッティングのラインも分かるので悪いことではありません。
しかし例えば、左からの傾斜でスライスラインを深読みした場合、外した時に下りのパッティングが残ることが多くなります。
上りと下りのパットはどちらが簡単かと言ったら、上りのパットになります。
下りのパットはプロでも1mのショートパットを外してしまうくらい難易度が高まります。
特にミドルパットやロングパットのような3パットの危険がある場合は、敢えてアマチュアサイドに外すと言うのも1つのテクニックになるのです。
同じ状況であれば、プロもアマチュアサイドに外すリスクマネジメントをする可能性があります。
ゴルフはドライバーやアイアンショット、アプローチだけでなくパッティングでも逆算することが大切です。
パッティングは1日も欠かさない練習が必要
パッティングはゴルフの肝と言いました。
それくらいゴルフスコアに直結する最も重要な1打なのです。
ドライバーやアイアンショットは、打ちっぱなし練習場へ行かなければ素振りくらいしか練習できません。
しかしパッティングは自宅のわずかなスペースでも練習することができます。
スコアアップしたいのであれば、1日数分でも良いのでパターが腕と一体化しているような感覚になるほど練習をがんばってみましょう。