なぜかアイアンだけがフックする!その原因と対策法を知る

最終更新日:2018/05/02

ドライバーは大丈夫なのに、アイアンだけがフックするのは、グリップの握り方やスイングの仕方が間違っているかもしれません。

またアイアン独特のスイングイメージがフックになっている可能性もあります。

そこでアイアンだけがフックする原因とその対策について紹介していきます。

ショットがフックするとアイアンの役目を果たせない?

ドライバーは真っ直ぐに飛ぶのに、なぜかアイアンだけフックすることがあります。

それはまず、グリップの握り方やスイングアークの狂いが原因と考えられます。

フックは「上手くなった証拠」とも言われていて、ある程度の曲がりであれば、許容範囲と考えるかもしれませんが、正確な距離が必要なアイアンの場合にはスコアダウンの前触れにしかなりません。

フックがかかったボールは、左回転でありながら同時に順回転傾向にもなるので、着弾後ランが出て飛距離アップに繋がります。

本来は正確な距離が欲しいところですが、ゴルファーにとって飛距離アップはそれなりに嬉しいものです。

初期にフックを修正すれば悪化せずに済みますが、飛距離アップを喜んでいるうちに、徐々に曲がり具合がきつくなり、やがてコントロールが利かなくなります。

ましてショートアイアンまでフックすると、せっかくグリーンオンしたのに、オーバーしてこぼれてしまう可能性まで出てきます。

これでは、アイアンの役目を果たしていません。

そこでアイアンだけがフックするのであれば、まずはグリップの握り方を確認しましょう。

アイアンだけフック

最近はゴルフを始める時から、いわゆるフックグリップで握るゴルファーが増えてきています。

理由として、ゴルフクラブが軽量化されたことでスイングスピードが増して、結果的にヘッドが遅れてフェースが開いた状態でインパクトするのを防ぐためにフックグリップにしているようです。

実際にはゴルフを始めたばかりの初心者は、フックすることは少なく逆にスライスしてしまうはずです。

フックグリップであってもスライスするため、さらに極端なフックグリップで握り、フェース面をコントロールしようとします。

ところが、しばらく経つとスイングスピードは上がり、スライス防止のためのフックグリップが原因で、本当のフックボールが出るようになります。

ましてアイアンまで極端なフックグリップで握っていれば、フックが出ないことのほうが問題です。

アドレスで左手甲が上を向いていたら極端なフックフェースです。

一般的なフックグリップは、アドレスの状態で左手こぶしが2個半から3個見えるはずです。

このこぶしが2個見えるとスクエアグリップと言われています。

まずはアイアンだけでもグリップをスクエアに戻しましょう。

アイアンだけフックするのはダウンブローが原因

アイアンだけフックするのであれば、まずはグリップを確認し、問題がなければボールの飛び方を分析します。

打ち出しで左方向に飛び出して、そこから左側に曲がっていくフックの場合は、ヘッドが外から入っています。

アイアンでは多いタイプで、いわゆる縦振りのスイングが原因となっていると考えられます。

アイアンのスイングイメージを、上から下に振り下ろすダウンブローにしていると、縦振りになりやすいと言われています。

鋭角的にフェースを入射すると、バックスピンがかかり止まる球や戻ってくる球が打てるからと打ち込みます。

ところが思ったほどのバックスピンはかからず、想定していた戻る球どころか、止まる球にもなりません。

さらに強いダウンブローで打ち込もうとすると、身体を捻転するスイングではなく、腕を上げるだけの手振りになります。

そうして肩を回さずに腕だけを振り上げると、ヘッドの軌道はアウトサイドでトップを迎え、そこからインサイドへと振り抜き、ボールは左方向に打ち出すことになります。

しかもカット打ちなのでスライス回転がかかるため、左方向からのスライスになるわけです。

アイアンだけフックするのはインサイドアウトが原因

アイアンだけ左方向に打ち出して、そこから左に曲がるフックの場合、アウトサイドインのスイングアークが原因です。

逆に右方向に打ち出して、そこから左に曲がるようなら、インサイドアウトのスイングアークになっています。

インサイドからアウトサイドにヘッドを動かしてインパクトすると、ボールには左回転がかかります。

スイングとしては、コンパクトなテークバックから、クラブを放り投げるように打ち出すとインサイドアウトになるでしょう。

このスイングを取り入れるのは、決まってスライスを直そうとする時です。

ヒール側からスイングするアウトサイドインのスイングを矯正しようと、インサイドアウトに変えたわけです。

一般的には軽いドローボールになりますが、フェースが左側を向いていると強いフックボールになります。

しかも打ち出す方向が右側なので、フェース面を無理に修正しようとすると、今度はプッシュアウトで右方向に飛んでいってしまいます。

アイアンだけフックするのはヘッドの返しのタイミングが原因

アウトサイドインやインサイドアウトのスイングは、ヘッドが直線的な軌道をとります。

スイングを真上から見ると、アウトサイドインのヘッドは右上から左下に動きますし、インサイドアウトは右下から左上に直線的な動きをします。

そのため、どちらのスイングアークも円を描く本来のスイングではありません。

正しいスイングは、ヘッドが右サイドから振り出して、身体の正面でボールを捉えて、さらに左サイドへと移動する円の動きです。

このスイングはインサイドインと呼ばれるもので、ストレートボールはもちろんのこと、インテンショナルドローやフェードなども打ち分けることができるため、上級者になれば身につけるべきスイングアークです。

ただ打ち分けられると言うことは、ミスショットをすればフックやスライスが出ることになります。

インサイドインの場合は、身体の捻転でスイングをしているので、ヘッドが返ってフック回転がかかることのほうが多いようです。

球筋としては真っ直ぐに打ち出してから左に曲がっていくフックボールです。

最初に紹介した飛距離の出るドロー系の球筋ですが、ドライバーと違いアイアンだけは必要以上の飛距離を必要としません。

ヘッドの返しのタイミングが合っていないことが、アイアンだけフックする原因です。

アイアンだけがフックしたらグリップエンドの方向を意識して

アイアンだけがフックする場合、まずはグリップがスクエアであるかを確かめて、そのあとでスイングアークをチェックします。

アウトサイドインやインサイドアウトのスイングであれば、インサイドインに修正し、さらにインパクトで、フェース面がターゲットに対してスクエアになるようにします。

インサイドインのスイングは、フェース面が正しい方向でインパクトできれば、ストレートの球筋で飛ぶはずです。

インパクトの時に正しいフェース面にするためには、グリップエンドを自分のほうに向けます。

間隔を掴むまで、グリップエンドの空気穴にティーペグを挿して、その先端がベルトのバックルを指すようにしましょう。

もしも胸や顎を指すようなら、縦振りのスイングになっています。

またベルトよりも低い位置を指すようなら、ハンドダウンになってやはりフックになる可能性があります。

インサイドインのスイングで、グリップエンドが正しい位置を指していれば、アイアンだけがフックするようなことはなくなるはずです。

アイアンだけがフックするときは一旦リセットしよう!

グリップの握り方とヘッドの軌道が、主なフックの原因といえます。

特にアイアンだけがフックする場合は、それ以前にスライス対策をしていることが多いので、一旦リセットして基本に戻すだけでも症状が緩和できる場合があります。

正しいアドレス、正しいスイングによってフックは修正できるはずです。