アプローチが簡単になる!バンスを使った憧れのショットとは

最終更新日:2018/04/26

ダフリやトップで悩むアプローチをしているのであれば、バンスを利用したショットはいかがでしょう?

誰でも簡単に安心できる打ち方ですが、バンスについて理解しないと習得することができません。

そこでバンスについて、また打ち方や道具についても紹介します。

アプローチがミスショットになる人はバンスを利用しよう!

アプローチの時にダフリそうで心配になると、スイングが緩んでしまって本当にダフってしまうことがあります。

そのようにダフリを気にしているのにミスショットするのは、その本当の理由を分かっていないからなのかもしれません。

インパクトでフェースが合わないからダフるわけですが、合わすことができないのは、姿勢かスイングに原因があります。

しかしこの要因はたくさんあるため、すべてを潰しこむのは大変です。

そんな時は、新しいアプローチを身につけたほうが早い場合があるでしょう。

今までのスイングを修正していく手間はなくなり、しかも安心できる打ち方を覚えれば、プレッシャーのかかる場面でも「チャンス!」と思えるかもしれません。

まずアプローチが苦手な人の特徴は、スタンスをとってヘッドをボールの後ろにセットしたのに、ダウンスイングでヘッドを戻すことができていない点です。

フェース面でボールを捉えるという大原則が守られていないから、ダフることになってしまうわけです。

そんな時は、無理にスイングを直そうとせずに、元の位置に戻せないスイングに合わせたクラブを使えば問題は解決します。

つまりアイアンのバンスを使えば、簡単にボールを捉えることができるのです。

アプローチでバンスを使うとダフリの心配はなくなる

まずはアプローチのミスショットを防いでくれる、バンスについて確認しましょう。

ゴルフではバンスと良く呼ばれますが、一般的にはバウンスです。

バウンスは跳ねると言う意味で、通常はバンス角という角度で表すことになります。

フェースの先(刃)の部分を接地してシャフトを垂直にした時、ソールの張り出す部分がバンスで、どれだけ張り出したかは、リーディンエッジとバンスの最下部の角度によって表されます。

つまり、ソールの脹らみの角度がバンス角です。

アプローチショットで「バンスを使ったショットをする」と言うのは、アイアンのソールを滑らせるという意味で使われます。

リーディングエッジが芝の中に刺さることでダフリは起こっているのですから、刺さらないように上を向ければ良いだけです。

ただし問題なのは、リーディングエッジが浮くとトップになるということです。

そこでリーディンエッジは接地して、しかもダフリが起こらないようにするためにバンスを使うのです。

アプローチバンス

インパクトではリーディングエッジから入るのではなく、バンスを先に打ち込めばソールが滑ってリーディングエッジはボールの下に入っていきます。

つまり、バンスがストッパーになって、ザックリすることができなくなるわけです。

このバンスの特性を知っていれば、無理してボールの下にリーディングエッジを入れようとしなくても、手前から滑らせてインパクトすることができます。

結果的にスイングはダフリのままなのに、バンスを使えばアプローチができるということです。

このようにバンスを使えばダフらないのであれば、すべてのクラブに大きなバンス角をつければ問題はなくなると思いませんか?

ところが通常はサンドウェッジなど、一部のクラブしか大きなバンスを持っていません。

アプローチに使うウェッジでバンスが邪魔な2つの理由

一部のクラブしか大きなバンスを持たない理由は2つあります。

1つ目は、バンスが邪魔になるからです。

バンスから入るスイングでは、インパクトでバンスが気になることは少ないのですが、一方でロフト角に合わせると、ソールの膨らみが邪魔をしてリーディングエッジが浮いてしまうことがあります。

特にフェースを開いてショットする時には、ソールの膨らみによって完全に浮いてしまうために、トップする可能性が高くなるわけです。

2つ目は、バンスに影響されないクラブ(番手)だからです。

ハンドファーストでアイアンを構えると、リーディングエッジのみが接地します。

つまり大きなバンスがあったとしても、アプローチショットに影響を与えることはないのです。

ソール全面を接地するスイングではバンスが活かされます。

一方でリーディングウェッジの入りを主体にしたスイングでは、バンスは邪魔になるわけです。

その境界とされるのは、ロフト角とバンス角の兼ね合いによります。

アプローチに合わせたロフト角とバンス角

ウェッジを使ってアプローチをする時を想定します。

ロフト角の開きを利用して、ロブ系のショットを狙う場合には、フェースを寝かせるためにバンスが邪魔になります。

ライがフェアウェイのように短く刈り込んでいる時のロブショットは、ロフト角58度でバンス角は8度以下のウェッジを用意します。

そうすればバンスに邪魔をされずに、しかもダフることなくアプローチを打つことができます。

もしもライが悪くてラフの中で沈んでいる場合には、ロフト角を56度よりも小さなアプローチウェッジを選び、その代わりバンス角は12度で綺麗なロブを上げることができます。

もちろんターゲットまでの距離とスイングスピードによって、正しいバンス角は変わりますが、ここで大事なことはロフト角とバンス角は常に一定ではないと知っておくことです。

つまりアプローチ用で54度と58度を入れる場合には、バンス角の違うものを用意しないと、2本用意した意味がなくなると言うことです。

バンスを使ったアプローチショットで注意することとは?

バンスを使ったアプローチをする時は、グリップの握りをウィークグリップにしたほうが良いです。

またスイングの最下点でバンスから接地できるので、ハンドレイトの構えのほうが楽な気持ちでインパクトができるはずです。

このイメージでアプローチショットをすれば、だれでも簡単にフワっとしたボールを打ち出すことができます。

ただしソールを滑らせる感覚を養うことが必要です。

綺麗にインパクトをしようと思うとダフリやトップになりますが、意識的にダフリの軌道でスイングするのも実際難しいものです。

そこで、慣れるためにもっとも適しているのが練習場のマットです。

練習場のマットの多くは人工芝で、しかも人工芝の下は床材なので、ある程度の固さを持っています。

ボールの手前にヘッドが入っても、ソールが滑ってインパクトができる特性が備わっています。

そこでウィークグリップで、右体重にしてハンドレイトに構えます。

大きく弧を描くイメージでテークバックして、ゆったりとしたスイングでボールの手前にバンスを打ちつけます。

後は自然にフェースがボールを捉えて、柔らかい球筋で打ち出すことになるでしょう。

この時気をつける点は1つ、ダウンスイングで右腕を強くするとトップやシャンクになるので、両腕でスイングすることが大切です。

バンスを使ったアプローチでピンを攻める!

アプローチでバンスを使えるようになると、グリーン周りからの攻めの幅が広がります。

プロにしかできないと思っていたショットは、意外に簡単だということが実感できるはずです。

ただし、バンス角とロフト角の合っているものを用意することが絶対条件になります。