スイングプレーンに乗せてクラブを振れると、アドレスと同じ姿勢でインパクトできるようになります。
そうするとミート率も上がり、ボールも真っすぐ遠くへ打てるようになります。
今回はそのために毎日自宅でできる練習方法を紹介します。
スイングプレーンに乗せるとは
そもそもスイングプレーンとはどんなものであり、そしてそれに乗せるとは何なのでしょうか。
スイングプレーンとは、あのベン・ホーガンがゴルフにプレーン(面)の概念を持ち込んだことが始まりです。
それは、仮想のプレーン上をヘッドが動くようにスイングすることです。
そしてスイングプレーンに乗せるとは、ターゲットに対して後ろからスイングを見た際に、クラブがアドレスの時のシャフト、ボール、そして首の付け根を結んだライン上に収まることです。
スマホで使える「Kizuki」と言うアプリがあるのですが、そのアプリを使うと自分のスイングにラインを引いて、スイングプレーンに乗っているかを確認することができます。
スイングプレーンに乗せてクラブを振れるようになると、スイングの再現性が高くなります。
なぜならクラブが同じ軌道を通るようになるので、インパクトの瞬間のフェース面も安定し、ボールの弾道も毎回同じように揃います。
このようにショットが安定することは、ゴルフにおいて何よりも大切なことです。
故に、スイングプレーンに乗せることはとても重要なのです。
それを手に入れるための練習方法を次から紹介していきましょう。
地味だけど効果的なスイングプレーンに乗せる練習方法①
自宅でできる練習方法は、手軽で毎日できますが、地味なものが多いのが実情です。
それでも信じて地道に続けていれば、必ずその努力は実るのでがんばりましょう。
その中でも最も地味なスイングプレーンに乗せる練習方法から紹介していきます。
それは「シャドースイング」での練習です。
シャドーボクシングは聞いたことがあると思いますが、シャドースイングとは、クラブを持たないで、クラブを持ったイメージで素振りを行うことです。
シャドースイングなので、当然何も持たずにまずはアドレスを取ります。
次にゴルフクラブを持っているのと同じ要領で素振りをします。
この際にただブンブンと素振りをするのではなく、しっかりとスイングの形、そしてスイングプレーンに乗せることを意識して行ってください。
バックスイングは肩と手を結んだ線に向かい、肩を平行に回すように意識します。
そしてダウンスイングは、その線上にしっかりとクラブを振り下ろしてください。
実際にクラブを持っていないので、手に力が入ってしまいやすいのですが、そうなると手打ちになってしまうので気をつけてください。
クラブを持ったイメージで素振りをするからこそ、いろいろなところを同時に意識することができます。
地味だけど効果的なスイングプレーンに乗せる練習方法②
次は、プロや研修生、ジュニアゴルファーなどが実際に取り入れているスイングプレーンに乗せる練習方法です。
スイングプレーンに乗せるには、まずはその感覚を掴むことが大事です。
そのための練習では、両腕に挟んでも違和感がないくらいの大きさのゴムボールを両腕で挟みます。
挟んだまま、そのボールを落とさないようにクラブを振ります。
自宅でこの練習をしたい場合に、通常のクラブを振るスペースがない人は、ジュニア用のクラブや、練習用の短いクラブを使うと良いでしょう。
この練習では、スイングプレーンに乗せるために必要な、正しい腕や肘、そして下半身の使い方を身につけることができます。
もし手打ちが癖づいてしまっている人は、ボールを挟んだままバックスイングすらできないでしょう。
これは、ボディーターンでスイングする練習にもなります。
この練習での注意点は、テークバックで右肘をたたみ、バックスイングでは左肘をたたむことを意識することです。
またこの時にたたんでいない方は、肘が伸びているようにクラブを振ってください。
最初はゆっくりスイングで感覚をしっかりと掴むようにしましょう。
地味だけど効果的なスイングプレーンに乗せる練習方法③
スイングプレーンに乗せるために最も重要なのは、テークバックです。
ゴルフスイングの全てを決めるのは、アドレスとテークバックです。
アドレスは練習と言うよりも、毎回しっかりと確認することで正しいアドレスを身につけるしかありません。
テークバックは正しいテークバックを身につけるまで繰り返し練習するのみです。
練習場や自宅で鏡を前に、テークバックでクラブがどの方向へ上がっているかを何度も確認してください。
そしてバックスイング始動で、クラブがどの方向へ向かって上がっているかを確認します。
テークバックでアウトサイドに振り上げれば、クラブはダウンスイングでインサイドを通って降りてきやすいです。
その逆でインサイドに振り上げれば、ダウンスイングでアウトサイドを通って降りてきやすくなるものなのです。
正しいテークバックを身につけるため、毎回確認しながら何度もテークバックだけを繰り返すゆっくり素振りの練習をしてください。
正しいテークバックができれば、スイングプレーンには必ず乗るようになります。
地味だけど効果的なスイングプレーンに乗せる練習方法④
最後に紹介するスイングプレーンに乗せる練習方法は、十分スイングできるスペースが確保できるのなら自宅でもできますが、そうでなければ練習場で挑戦してみてください。
まずアドレスをしたら、テークバックを意識しながらトップまでクラブを持っていきます。
そこから頭をわざと残し、後ろを見ながら下半身リードでダウンスイングをしていきます。
これは実際に行うと分かりますが、頭を残したままダウンスイングをすると上半身を開こうと思ってもなかなか開くことができないことが実感できるはずです。
ですから下半身をしっかりと使わないとインパクトまでクラブを振ることができません。
これがスイングプレーンに乗せることができる練習方法です。
この練習は可能な限り鏡の前で行うようにしてください。
トップから鏡の中の自分を見てスイングすることで、頭を残すことができます。
注意してほしいのは、頭がトップの位置から離れないようにすることです。
当然最初は頭がどうしても動いてしまうので、ゆっくりスイングでしっかりと頭を残すように意識して行うのがポイントです。
慣れてきたらスイングスピードを徐々に速めると良いでしょう。
自分のスイングを理解することが大事
スイングプレーンに乗せるための練習方法は様々ありますが、どの練習を採用するにしても、まずは自分のスイングの特徴をしっかりと理解することが大切です。
その上で自分が打ちやすい球筋を意識していく方がプラスに働くこともあります。
スイングプレーンに乗せることは大切ですが、自分のスイングの特徴を崩してしまうと、逆に悪化してしまうことも考えられます。
特にゴルフ中級者から上級者になると、自分なりのスイングスタイルと言うのがすでにできあがっています。
そこから100%スイングを変えることは無謀とも言えるでしょう。
まずは自分のスイングがどのようなスイングなのか、人に解説できるくらいに理解することが大切です。
そしてその中から良い部分を見つけ出し少しずつ修正していけば、自分の理想とするスイングに近づけることができるでしょう。
ゴルフスイングには基本はありますが、決まりはないと言うことを覚えておきましょう。
何が良くて、何が悪いのかを判断する力もゴルフ上達には必要なのです。
スイングプレーンに乗せたければ日々の努力が必要
スイングプレーンに乗せると、ゴルフに必要なすべてを手に入れることになります。
言い換えれば、それだけ難しいことにもなります。
練習場へ足しげく通い、たくさんのボールを打つことも時には必要ですが、スイングプレーンに乗せれるようになるには、スイングチェックを日課のように行うことが必要です。