60ヤード以内のアプローチの打ち方とクラブの選択方法

最終更新日:2018/04/06

60ヤード以内のアプローチが上手ければ、かなりスコアを縮めることができます。

上手くなるためには、たくさんの打ち方を覚えること、そして練習することです。

そこでアプローチの打ち方と上手く打つためのコツについて紹介します。

60ヤード以内のアプローチが上手くなればスコアアップする

一般的にアプローチショットの範囲は、ピンから100ヤード以内と言われています。

しかしプロの場合には170ヤードまでをアプローチと位置づける人もいるくらいですから、はっきりとした範囲はありません。

ただし「ピンを狙って打つ」ということなので、短いショットでもピンを狙わなければアプローチとは言わず、単に「ショット」と表すことが多いようです。

確かな規定もないのでアプローチに関するデータも、すべてが揃っているわけではありませんが、ハンディキャップ18でのパーオンの平均回数は2回と言われています。

これは極端な数値だとは思いますが、それでも多くのホールはショートアプローチでスコアを組み立てているようです。

そこで大事なことは、ショートアプローチの成功率です。

リカバリーショットが上手ければ、ワンパットでパーを拾うことができます。

一方でアプローチの難しさとは、距離をコントロールするショートアプローチのスイングにあります。

そこで60ヤード以内をカバーできるアプローチの仕方を紹介していきます。

60ヤード以内を確実にピンそばに寄せられるアプローチ

60ヤード以内のショートアプローチのコツは、ハーフスイングを基本にすることです。

そのためには、各クラブを使ったハーフスイングの距離を、事前に知っておく必要があります。

ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジだけではなく、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアンなども使用しますので、自分なりのハーフスイングの距離を確認しておきましょう。

まずは、もっとも簡単でミスのないパッティング方式のアプローチ法です。

グリーンの花道からピンを狙える時には、効果的なアプローチができます。

使用するクラブは、7番アイアンからピッチングウェッジまでが転がり度合いが良いようです。

パターと同じような長さになるように、それらクラブを短く握ります。

パッティングと同じスタイルでアドレスし、ヘッドの動きもパターヘッドと同じようにします。

クラブが持っているロフト角を変えることなくストロークしますが、距離は使用するクラブの番手と振り幅で調整するだけです。

パターと同じようにストロークすることから、余程のことがない限りトップやダフリはないはずです。

60ヤード以内で役に立つアプローチの打ち方とは

60ヤード以内のアプローチをする時、前方に深いラフやバンカーがあると、それを越えたところをターゲットポイントにしなければなりません。

ポンと打ち出して、グリーン面ではバックッスピンをかけて止まるようにアプローチが求められます。

これはかなり高度な打ち方のように感じると思いますが、もっとも基本的なアプローチなのでコツさえ掴めば誰でも打つことができます。

そんなピッチショットは、左肩を支点にして左腕を振り子のように動かしてください。

この時グリップを短く握ること、左足に体重をかけること、ボールを左足踵の延長線に置くようにします。

使用するクラブは、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジですが、残り距離によっては9番アイアンなども使っても良いでしょう。

バックスピンをかける打ち方をするのではなく、ロフト角を変えないように左腕を振り子のように動かせば、クラブが勝手にスピンをかけてくれます。

アドレスに入る前に何度か素振りをして、スイングの最下点を確認し、それをボールの最下部と合わせればスピンはかかります。

60ヤード以内でバックスピンの効いたアプローチの打ち方

60ヤード以内のアプローチでも最難間のショットといえばロブショットです。

フェースを開いてインパクトし、ボールは高く上がり、バックスピンでピタっと止まったり、逆回転して戻ってくることもあるショットです。

サンドウェッジでも打つことはできますが、サンドウェッジのフェースを開くと、ソールの膨らみであるバンスによってリーディングエッジが浮いてしまうので、ロブショット専用のウェッジを使ったほうが安心です。

ボールは左足の踵の前に置き、ロブウェッジを身体の中心で構えて、グリップはウィークグリップで、手首を柔らかくなるように軽く握ります。

ここで大事なことは2つあります。

1つ目は、フェースの開き方です。

高い球筋を意識しすぎてはいけません。

距離に見合うロフト角で合わせてインパクトするようにします。

最大は紙コップをフェース面に乗せられる角度ですが、通常はロブウェッジのロフト角か、それよりもわずかに開く程度で、後はスイングの幅で距離感を合わせていきます。

2つ目は、フォロースルーの大きさです。

フェース面を上に向けたままフォロースルーをとり、ヘッドを意識的に上げるようにします。

この2つができれば、バックスピンの効いたロブショットが打てるはずです。

チップショットは60ヤード以内で安全なアプローチ法

60ヤード以内のアプローチが常に難しい場面とは限りません。

ピンをデッドに狙った結果、わずかにこぼれてカラーに乗っていることは良くあることです。

しかしそんなカラーからのアプローチではパターを使うかウェッジを使うか、迷うことはないでしょうか。

もしもアプローチが得意でなければ、カラーの短い芝からウェッジで打つと、トップしそうな気がする人もいます。

これはインパクトの時、スイングアークと合っていないから起きる現象です。

ボールの接地部分とスイングの最下点さえ合っていれば、トップやダフることはありません。

ただ短い距離で振り子のようなスイングをすると、最下点が合致しないこともあります。

そこでヘッドを後方線に引き、フェースの高さを変えずにスライドしてインパクトするのがチップショットです。

そのままカップに入ればチップイン、多くのゴルファーが使うアプローチ法です。

実際には、同じ高さでテークバックはしません。

ただ芝面を擦るようにして、ボールを払うようなスイングをするとボールは転がってカップに向っていきます。

残り60ヤードのアプローチはサンドウェッジで

残り距離が60ヤードであれば、アプローチで使うクラブはサンドウェッジでしょう。

そんなサンドウェッジは他のクラブと少し違って、バンス角の大きいのが特徴です。

このバンス角をしっかり利用するとミスショットすることなく、確実なインパクトができます。

バンスとはソールの膨らみのことです。

他のクラブにバンスはありますが、サンドウェッジはバンカーの砂の上で使うため、少しでもダフるとリーディングエッジが刺さってしまうため、バンスがそれを防いでくれるよう設計されています。

つまりバンスがあればダフらないと言うことです。

そんなバンスを活かしたスイング法は、ハンドファーストで構えないことです。

リーディングエッジを立てると、バンスを活かすことはできません。

ハンドレイトで構えてボールの手前で芝面にバンスを打ちつけると、勝手にスライドして綺麗にボールの下にフェースを入れてくれます。

スイング自体はわざとダフらせることはありませんが、手前から入っても大丈夫という安心感があればミスショットは避けられるはずです。

残り60ヤードのアプローチは思い切ってスイングしましょう。

60ヤード以内のアプローチで大事なのはスイングの幅

60ヤード以内のアプローチが上手くなれば、スコアは今よりも数段良くなるはずです。

それには打ち方を覚えてひたすら練習し、実践で使う時に不安感のないものにしたいものです。

まずはハーフスイングを身体に覚えさせて、「距離感=振り幅」ができれば上手くなるはずです。