アプローチでミスショットが続くようなら、それはイップスかもしれません。
そんなイップスを直したい時には、症状を確認し、原因を探して、対策を立てて練習をすることです。
そこで症状や原因の見つけ方や対策法、そして究極のスイング法を紹介します。
原因不明のアプローチイップスを直したい
イップスになった人はその後悩み深きゴルフ人生を送ることになりますし、イップスを経験して人からすれば「大変なんだろうな」と思うくらいではないでしょうか。
イップスの原因ついてはいろいろと分析されていますが、本当のところは分かっていません。
原因が分かっていないのですから、特効薬的な治療法も分かっていなくて、それぞれの対処療法の中から、自分にあったものを取り入れて改善しているのが現状です。
そんなイップスで有名なのはパッティングですが、この他にもドライバーイップスやアプローチイップスなどがあります。
イップスの程度にもよりますが、直したいと思ってもずっと症状が続く場合もありますし、1晩寝たら翌日に直っていることもあります。
そこでイップスの直し方について考えていきます。
元々パッティングは、フォームなどの自由度が高いので、個々で対応が変わってきますし、ドライバーは年齢や性別によって打ち方に違いが大きいので、アプローチイップスを取上げていきます。
アプローチイップスを直したい時は症状を確認すること
アプローチイップスと言ってもいくつかの症状があります。
ウェッジをボールの後ろにセットしたら、身体が動かなくなるイップスは、「引けないイップス」と言われています。
中にはフルショットなら引けるのに、ハーフショットになると引けなくなることがあったり、グリーン周りだけ引けなくなることがあります。
またテークバックはできるのに、ダウンスイングを始めようとすると手が動かなくなるイップスもあります。
まるで見えない手でグリップを押さえられているように、ビクとも動かすことができません。
一見すると通常にアプローチショットしているのに、実際にはインパクトの手前でブレーキがかかり、しっかりミートすることができないことがあります。
これはインパクトの直前にスイングが緩むために起こる現象で、二度打ちなどの症状が出ることもあります。
そのようなアプローチイップスを直したい時には、まずは自分の症状を詳しく分析してみることが大切です。
アプローチイップスを直したい時は問題点を探すこと
アプローチイップスの症状を分析できたら、次はどこに問題があるのかを探しましょう。
まず症状が現れた時の失敗の状況を確認します。
引けなくなっても、そのままずっと同じ姿勢をとっていたわけではないでしょう。
どこかのタイミングで引くことはできて、不完全であってもダウンスイングをしているはずです。
このような時、本当はハーフスイングをしたかったのに、フルショット近くまで引き上げてしまったり、ものすごいスピードで引き上げてしまうことが多いようです。
そんな時は引けないのではなく、引くタイミングを掴めていないだけです。
アドレスを取って動けない時は、顎をほんの少し右側に動かしてみましょう。
そうすると右肩が動き、連動してグリップを握っている左手が右側に動き出します。
つまり、普通通りに引くことができ、イップスを気にすることがなくなるわけです。
他にも、視線を引く側に向けただけでも腕が動いたり、口笛を吹くようにグリップに向かって息を吹きかけるとグリップが動き出すことがあります。
直したい時は、そういったきっかけを掴むだけで引くことができるようになることもあります。
トップで始動できないアプローチイップスを直したい時
アプローチでダウンスイングの始動ができない時も、ずっとそのまま固まっているわけではありません。
振り下ろす時に、左肩にブレーキがかかって突っ込んだ状態になり、肩が沈んでいるのはまさにイップスの症状です。
左肩の沈みはダフリやトップの症状が現れるので、正しくミートすることができず、すぐにイップスだと分かるはずです。
もしもダウンスイングで止まったイップスを直したい時には、左サイドに上半身が傾いて右サイドの壁ができていないことが考えられます。
本来は右足の内側に体重が乗っているはずなのに、軸がズレているために右サイドに傾いています。
軸が右にズレている時にダウンスイングをしようとしても、身体がミスショットを止めようとして勝手に反応していることが考えられます。
そこでミスショットの原因となる右サイドの軸ズレを直します。
練習の際、右足裏の外側に雑誌を1冊挟んでアドレスすれば、軸の傾きは収まり、右足の内腿に体重がかかっていることを実感できます。
後はインパクトの前に右足の内腿の緊張を解くだけでイップスは直るはずです。
悩まずイップスを直したい時はパッティングアプローチをしよう
インパクトの手前でブレーキがかかるイップスの場合には、スイングの直線でグリップが緩む場合と、腕の振りが止まる場合があります。
どちらも普通にスイングしているのに、インパクトの寸前で勝手に身体が動いてしまうのでしょう。
この動きを止めているのは、繊細なフェースコントロールを考えているか、距離感を合わせようとした結果と考えられます。
繊細なタッチをしようとするあまり、リーディングエッジをボールの真下に入れようと意識しすぎています。
またテークバックはフルショット並みに引きながら、スイングスピードで距離を調整しようとすると、インパクトの直前で腕が止まってしまいます。
それを直したいのなら、すでに距離が少ないことから、アプローチの方法自体を変えたほうが、早く結果を得ることができます。
残り距離にもよりますが、アイアンをパターと同じ打ち方にしてみてください。
8番アイアンであれば飛距離1に対して、転がりが4です。
これがピッチングであれば1対1と、それぞれの番手で距離を把握すれば、イップスを気にせずにカップを狙ったアプローチができます。
イップスを直したい時は両足を揃えたアプローチ
一般的にはイップスは極度の緊張した経験が記憶の隅に残っていて、同じような場面になると身体にストップをかけると言われています。
ですから経験の浅い初心者はイップスにかかることなく、逆にプロゴルファーのように緊張が続くような場合にはイップスが多くなるようです。
プロの場合には「パット・イズ・マネー」と言われるように、パッティングでの緊張が大きいようです。
ただ海外ツアーに参戦すると、コースセッティングの難易度からなのか、ドライバーイップスにかかる選手が多いようです。
アマチュアゴルファーの場合にはアップローチイップスが散見されますが、それだけセカンドショットでグリーンオンできずに、寄せワンを狙う機会が多いからなのかもしれません。
もしもイップスを直したいと対策は立てたけれど、どうしようもないと思った時は、両足を揃えて踵同士を付けて、コマのように回りながらアプローチしてみてください。
ミスショットは少なく、しかも練習さえすれば方向性も安定してカップを狙えるはずです。
イップスを直したい時の究極のアプローチクラブ
ショートアプローチでイップスを直したいと考えるなら、超がつく簡単な方法があります。
その方法は、チッパーというアプローチに特化したクラブがあるので、それを購入するだけです。
ロフト角のあるパターのような形状で、まさにパッティングをするだけでアプローチできると言う優れものです。