グリーンで2パットは基準内ですが、3パットになるとガッカリです。
ロングパットであっても3パットは避けたいところですが、同時にショートパットは1パットでカップインしたいものです。
そこで今回は、パッティングが上手くなる上達法と、自己流のパッティング法について紹介します。
パッティングの上達法は姿勢から始まる!
プロの世界では「パット・イズ・マネー」と言われるほど重要視されているパッティングです。
ドライバーの飛距離30ヤードアップ以上に価値のあるワンパットのカップインですが、パッティングが上達するにはそれなりの練習を積まなければなりません。
そこでパッティングの上達法について考えていきます。
まずは基本の姿勢について確認します。
パッティングの構え方は自由というのが一般的な考え方です。
でも基本を知ってから自己流に崩したほうが、応用の利くパッティングができるようになるはずです。
まずボールの前に立ち、両足を揃えてグリップを握ります。
ボールの位置が身体の中心から1個分左側になるようにスタンスを広げます。
この時の上半身の前傾角度は身長とパターの長さによって変わりますが、基本的には左目の真下にボールあるように前傾します。
そこから背筋を伸ばし、頭と首と背中に1本の筋が入っているような姿勢をとります。
ボールを見る目がパッティングの上達法に繋がる
パッティングの時の構え方ができたら、ボールの見方について確認します。
どちらの目が「利き目」であっても、ボールは右目で見ます。
両目で見たボールが、利き目ではないほうで見るとボールは移動します。
両目でボールを見てから、左目だけで見て、次に右目だけで見てみてください。
そこで最初に左目を閉じて、右目だけでボールを見下ろしてから、その後両目で見ると違和感なく見えるはずです。
ボールを見る箇所はインパクトする側面です。
ボールは左目の真下にあるので、当然左目ではインパクトする部分は見えません。
こうするとテークバックの時に目でヘッドを追うことはなくなり、スムーズに引くことができるはずです。
注意しなければならないのは、ボールを覗き込むように右側に前傾しないことです。
あくまでも正しい姿勢をとることを意識してください。
ボールの側面が見えたら、それが正しい姿勢であるという証であり、パッティングの上達法になります。
パッティングの上達法は正しい姿勢にある?
パッティングの時に正しい姿勢で構えることができたら、次はヘッドの引き方です。
ほんのわずかですが、ボールは体の中心よりも左側にあるので、クラブヘッドを中心で構えればフェースはスクエアになっているはずです。
ただしインパクトの瞬間には、わずかにハンドレイトになっているので、引っかけを注意しなければなりません。
そこでわずかにハンドファーストにすることで、引っかけを抑えることができます。
ハンドレイトはボールよりも後方にグリップがある状態で、ハンドファーストはグリップがヘッドより前にある状態です。
どちらであってもヘッドを引くことに変わりはありません。
ただし真っ直ぐ後方に引こうとするなら、ハンドファーストのほうが引きやすくなります。
グリップが身体の左側にあると、多く場合には身体の枠内でグリップ移動が完結するからです。
ここで気をつけなければならないのは、グリップを左側に置くことでシャフトも斜めに傾き、連動してフェースも下向きになるので、ボールの転がりを読めることが上達法となります。
パッティングの上達法はテークバックにある?
ハンドファーストのパッティングは、グリップを引きやすいというメリットがあります。
一方でロフト角が変わるデメリットがあり、仮にロフト角が3度のパターであれば、0度になることもありえます。
そのためロングパットの時にはこのロフト角がなければ、順回転で転がらない可能性もあります。
一方でハンドレイトの構えは、ロフト角を活かしたパッティングが可能です。
ハンドレイトでもヘッドを引くテークバックも可能ですが、引っかけが気にあるようであれば、振り子のストロークにするとヘッドがスムーズに抜けます。
後方に引くハンドファーストと放物線上に引き上げるハンドレイトかの選択は、パッティングのスタイルも違い上達法も変わってくるので、自分に合ったものを見つけるためにも、まずは両方の打ち方を試してみる必要があるでしょう。
練習による上達法としては、スライドストロークは、練習グリーンにヘッドの前後のサイズに合わせて数本のティーを挿して、ティーにぶつかることなくストロークができるようにすることです。
一方で振り子のペンデュラムストロークは、グリップを動かすのではなく、ヘッドだけを動かすパッティングです。
首に仮想の支点を置いて、テークバックとフォロースルーが同じ幅になるように練習しましょう。
パッティングの上達法はグリーンで打ち切ること!
スライドストロークとペンデュラムストローク、どちらの一長一短はあります。
比較的、ショートのパッティングが多いようならスライドタイプ、ロングやミドルのパッティングが多ければ振り子タイプのほうが打ちやすいかもしれません。
ショートパットの場合には、カップの反対側に当てるくらい強めに打ちます。
ストレートラインでしっかり打つことができれば、良いパッティングができるようになります。
またロング・ミドルパットの場合には、カップを外しても30センチオーバーするように打ちます。
良く「カップを30センチ奥にあるように打つ」と表現しますが、現在のグリーン面は複雑なラインになっていることが多いので、あくまでもカップを越えるように打つことが大切です。
このロング・ミドルパットでも上達法としては、スライスラインもしくはフックラインの時に、仮に外れてもカップの手前で曲がらないようすることです。
手前で曲がると言うことは「打ち切れていない」ので、ストレートラインではショートしているのと同じことになります。
上達法は自分に合ったパッティングスタイルを見つけること
基本のパッティングが身について、もしも違和感があれば自己流に修正することになります。
ただし、意味のないスタイルにしても結果がついてきません。
例えばハンドファーストで構えて、振り子打法ができないことは、前述で理解できるでしょう。
スライドタイプのストロークであればスタンスを広げるとか狭める、振り子タイプならオープンスタンスやクローズドスタンスにするのが自己流です。
フェースを合わせること自体が難しいようなパッティングは避けたほうが良いと言えます。
何よりもパッティングで上達法を考える時は、アプローチの時の狙い目が結果に繋がります。
傾斜の下につけるのがワンパットをするための定石です。
またワンピン以内は当たり前ですが、できればワンクラブ以内につけられるようにしたいものです。
5メートルも10メートルもある距離をポンポン入れられたら、まさにプロ並みかそれ以上です。
そのためには、パッティングに入る前のポジション取りが上達法のカギとなります。
道理に合った自己流パッティングこそが上達法になる
パッティングの上達法は、自分に合ったパッティング法を見つけることです。
構えた時に「違和感がないこと」、つまりフィーリングが合っているのが目安になります。
自己流で変えていくことが結果に繋がるようなら、道理に合った中で自分のパッティング身につけていくと良いでしょう。