狙えベタピン!アプローチで上手にピッチングを使う方法

最終更新日:2018/03/12

ウェッジには種類がありますが、バンカーで使うサンドウェッジ、100ヤード以内に使うアプローチウェッジ、そして今回紹介するピッチングウェッジが代表的です。

ピッチングウェッジは、アプローチでやりがちなシャンクやダフりのミスを減らし、ピッチエンドランやランニングの形で打つことが多いです。

上手くできればスコアを大きく縮められるのに結構難しいのがアプローチ。

今回はそのピッチングを上手に使う方法を紹介します。

ピッチングウェッジの特徴

ピッチングウェッジの特徴は、通常ロフト角が45~47度の間で、狙う距離は100ヤード程度になります。

2度のロフト角の差がありますが、45度に近づくほど飛距離が伸びます。

自分の飛距離に合わせてロフト角を選ぶと良いでしょう。

その目安は、100ヤードくらい飛び、持っているウェッジの中でもピッチングウェッジが一番飛ぶクラブになるようにします。

ピッチングウェッジの飛距離よりも短い80ヤード以上90ヤード以内を狙うのに使うのは、アプローチウェッジが良いでしょう。

またそれ以下の距離を狙うのはサンドウェッジが良いと言えます。

ピッチングウェッジは、グリーンやピンなど、狙う場所まで100ヤード程度の場面が最適なクラブです。

最近のアイアンセットを購入する際は、ピッチングウェッジまでしか入っていません。

それ以外に必要なウェッジは基本的にバラ売りの別購入になります。

アイアンは、飛距離がロフト角の間隔によって変わるので、別購入するウェッジを選ぶ際にはピッチングのロフト角を基準に考えましょう。

ピッチングを使うアプローチでのダフりを減らす

ピッチングウェッジでのアプローチは、シャンクとダフりのミスが出やすいです。

ピッチングに限らず、全てのウェッジはバウンスが地面に刺さりやすいです。

クラブが地面に刺さるとシャンクやダフりのミスが出てしまいます。

そんなダフりのミスは、「ボールを上げよう」と言う意識から、すくい打ちになってしまうことで起きます。

そんな意識はない。と思う人もいるかもしれませんが、「無意識」にそういった気持ちが働き、身体を動かしている場合もあります。

すくい上げて打つまいと考えると、腕を伸ばしてしまいます。

そうして腕を伸ばした状態で打ってしまうと、脇が開きやすくなり、芯を捉えることが難しくなります。

ですから腕を少し曲げて、力を抜いて打つと良いでしょう。

意識して腕を曲げずとも、力を抜いて打てば自然に腕は曲がります。

腕が少し曲がることで脇を締めやすく、ミート率も上がります。

またアドレスで肘が地面を向いているようにすると、脇がしっかりと締ります。

まずはボールを上げることを意識せず、力を抜いて打つようにしてください。

ピッチングを使うアプローチでのシャンクを減らす

次はピッチングで起こしたくないアプローチでのシャンクのミスを減らす方法です。

シャンクは、一般的にボールを芯で捉えられず、ネックに当たってしまうことで右側にボールが飛んでしまうミスです。

このシャンクのミスは、スイング軌道が「アウントサイドイン軌道」になっていることが原因です。

ですから「インサイドイン軌道」になるように意識することが大事です。

・アウトサイドインとはクラブを外から内側へのスイング軌道
・インサイドインとはクラブを内から内側へのスイング軌道

アプローチではシャンクになりますが、ウッドやアイアンショットだとスライスの原因にもなり得ます。

まずはインサイドイン軌道にすることでシャンクのミスを減らせるだけでなく、アプローチに絶対必要な芯を捉えること、そして飛距離のコントロールまでしやすくなります。

一度ゆっくりスイングをし、自身のアプローチのスイング軌道を確認してみると良いでしょう。

もしアウトサイドイン軌道であれば、インサイドイン軌道のスイングを繰り返し行い、しっかりと身体に覚えさせるようにしてください。

ピッチエンドランアプローチのコツ①

アプローチで最も最適で、最も寄せやすいのが「ピッチエンドラン」です。

ピッチエンドランとは、きれいにボールを上げ、グリーンに落とし、ピンそばまで寄せるアプローチの中で、ゴルファーに一番使われているアプローチです。

まずはグリップ方法です。

アプローチショットでは、グリップする位置はいつもよりも若干短く握りましょう。

両手がグリップの真ん中になるぐらいの位置で握ると良いです。

特にピッチングウェッジは他のウェッジよりも長いので、グリップの位置に注意してください。

またグリップの短さは身長も関係します。

身長の低い人はより短めに、逆に身長の高い人はあまり短く持ちすぎないように気をつけてください。

ピッチエンドランで最も重要なのは、ボールをコントロールすることです。

グリップを短く持つことでクラブの重心が安定するので、ボールがコントロールしやすくなります。

またスイングもアプローチに適したコンパクトなものになりますし、コンパクトになることでスイング軌道も確認しやすくなります。

ピッチエンドランアプローチのコツ②

アプローチショットで絶対守らなければならないのが、体重移動をしないことです。

あくまでも目安ですが、右足に4割、左足に6割の体重をかけると良いです。

それ以上が駄目ということはありません。

アプローチはスイングがコンパクトなので、体重移動をしてしまうとスイングも左右へブレてしまいます。

スイングを安定させるためにも最初から左足に体重をかけておき、スイング中は体重移動をしないことが大切です。

特にピッチングウェッジは他のウェッジよりもロフト角が立っていますし、若干長めなので体重移動をしてしまいスイングがブレると、グリーンをオーバーするような大きなミスになってしまう可能性があります。

ここで気をつけて欲しいのが、体重移動をしないだけであって、下半身を固定するわけではないと言うことです。

スイングの際には下半身は多少自然に動くものです。

そこを動かさないようにすると、逆にダフったり、トップしたりとミスショットを出してしまいます。

ですから下半身を意識するのではなく、足の裏を意識すると良いでしょう。

アプローチは全てハンドファーストで

ピッチエンドランだけでなく全てのアプローチの場面で、そしてピッチングウェッジだけでなく全てのウェッジで、手首は打ち出す方向に先行したハンドファーストで打つようにしましょう。

ハンドファーストで打つことでボールは確実にコントロールしやすくなります。

アイアンショットでもハンドファーストで打つと良いのは知っていますよね。

ハンドファーストで打てるようになると、フェースが少し立った状態になります。

フェースが少し立つことでボールをしっかりと捕まえることができます。

ボールをしっかりと捕まえると安定した距離を出せるだけでなく、強い弾道でボールを飛ばすことができるので、ピッチエンドランに必要な「ボールをきれいに上げる」ができます。

そんなハンドファーストで上手く打つには、トップを作ってから、手をターゲットの方へ出して振ることです。

手元を左足の外側に押し出すよう意識して打つとよりやりやすいでしょう。

しかし何においても言えることなのですが、やりすぎはダメです。

ハンドファーストにしすぎると、ダフリやトップといったミスが出るので気をつけてください。

アプローチウェッジよりも使えるピッチング

アプローチだからとアプローチウェッジを使いたがるゴルファーが多いですが、実はピッチングウェッジの方が色々と打ち分けることができるので使いやすいです。

初心者に薦められるランニングアプローチも、ピッチングウェッジを使うことが多いです。

アプローチは、パッティングに次ぐ、スコアに大きく影響するショット。

練習を重ね、様々なクラブを使い分けて、状況に応じたアプローチができるようにがんばりましょう。