あなたはアプローチで上げる派?転がす派?上げて転がす派?

最終更新日:2018/02/27

アプローチはパッティングと同じくらいゴルフにとって大事で繊細なショットです。

状況によってアプローチを打ち分けるのが理想ではありますが、初心者にとってそれは難しいですし、中級者であってもなかなか全てを上手くと言うわけにはいかないでしょう。

しかしそうであっても「武器となるアプローチ」を1つ持っていれば、かなりの強みになります。

あなたの武器は、上げる?

転がす?

上げて転がす?

どれでしょうか。

上げるアプローチ

上げるアプローチは、「ピッチショット」や「ロブショット」になります。

ピッチショットは、グリーンそばからボールを打ち上げてグリーンに乗せるショットです。

池越えやバンカー越えなど目の前に障害物がある場合に使います。

またフェアウェイよりも高いところにグリーンがある場合にも使えます。

しかしスピンを掛けて止めるショットになるので、目標までキャリーでピタリと飛ばさなければなりません。

まずロブショットは、高い木など更に越えるのが難しい障害物の時に使います。

ピッチショットよりも難易度は高く、プロか相当な上級者でないと使いこなすことはできないでしょう。

またピッチショットでは、グリップを短く持ち、前傾姿勢は通常のスイングよりも深くします。

またスタンスは肩幅よりも狭くし、ボールは真ん中もしくは左寄りに置きます。

ピッチショットを武器にできれば、それは大きなことですが、難易度も高く、正確な距離飛ばす必要があるので、しっかりとした距離感を出せなければ武器にはなりません。

転がすアプローチ

転がすアプローチは、「チップショット」や「ランニングアプローチ」になります。

上げるアプローチに比べ難易度が低いと言われており、初心者ゴルファーやアプローチが苦手なゴルファーに薦められています。

チップショットは、ボールを最初から転がして寄せるアプローチです。

アプローチショットの中ではミスをする可能性も低く、大変使いやすいのですが、使える機会があまり多くないと言うのが欠点です。

ですからチップショットを武器にした時に、武器として活用できるかどうか微妙です。

使える状況とは、グリーンまでの距離が短く、しかしエッジからピンまでの距離は長く、芝の状況が良い、そして障害物がない場合です。

そう考えると結構絞られている状況ですよね。

打ち方は基本的にパターと同じで、手首を使わず身体の回転で打ちます。

ボールは右寄りに置き、スタンスはできるだけ狭めに取ります。

クラブ選択はウェッジよりも9番などのショートアイアンが良いでしょう。

武器にするには使用範囲が狭いですが、難易度は低いので使い分けの1つとして持っていると良いでしょう。

上げて転がすアプローチ

上げて転がすアプローチは、「ピッチエンドラン」になります。

ボールをある程度上げてグリーンに落とし、そこから転がしてカップに寄せるアプローチです。

ピッチショットとチップショットの良いとこ取りのアプローチです。

故にこのアプローチを武器にすればかなりの強みになるでしょう。

また上げる必要がある状況でも、転がす必要がある状況でも使え、多用する機会が非常に多いです。

距離や状況に応じて上げる高さ、転がす距離を調整して使い分けましょう。

スタンスは肩幅よりも狭めで、ボールの位置は真ん中もしくは左足より、体重は左6:右4くらいに意識します。

ピッチショットよりテークバックを少し大きめにします。

また転がす方向へ大きくフォローするのも方向性を出すのに重要です。

ピッチエンドランでは、距離感をスイングの速さやインパクトで調整するのではなく、振り幅とフィーリングで出していくことが大切です。

ピッチショットよりは難易度は低いですが、やはりそれなりの練習や経験、技術が必要なアプローチです。

上げるアプローチは強い武器になる

上げる、転がる、上げて転がす3種類のアプローチについてお話しました。

アプローチは転がす派と言う人が多いのではないでしょうか。

しかし難しいかもしれませんが、上げるアプローチもしくは上げて転がすアプローチを自分の武器するとかなりの強みになります。

例えば左右にガードバンカーがある場合で考えてみましょう。

上げるアプローチが苦手なゴルファーだったら、確実にグリーンに乗せてパーオンさせるか、狭い花道と次のショットがバンカー越えにならないバンカー手前のエリアと限定されてしまいます。

そうなるとピンを狙う事以上にガードバンカーを避ける事に重点を置かなければならないので、ショットにかなりのプレッシャーを感じてしまいミスショットの可能性が高まります。

しかし上げるアプローチが得意なら、落とせる範囲が広まる上に、バンカーも気にならないのでピンを狙うことだけに集中できます。

上げるアプローチを武器にしておくだけでショットへのプレッシャーも減り、ミスをより軽減することができます。

もちろん簡単なアプローチではないので、ボギー狙いでOKなゴルファーであれば重要ではありませんが、きっちりパーを狙うゴルファーであれば必須のアプローチ技術です。

上げるアプローチの練習法

上げるアプローチをあなたの武器にできるように、上げるアプローチの練習法を紹介します。

これは世界を制したこともある青木功プロも実践していた練習法なので是非試してみてください。

それは「片足立ちで行うスイング」です。

アプローチの名人と言われていた青木功プロは、ふくらはぎの筋肉が通常の人の倍くらいあるほどふくらはぎの強さとアプローチは大きく関係しているのです。

「片足立ち」をするだけでも、ふくらはぎの筋力とバランス感覚、柔軟性が無いと難しいです。

それでスイングをするのですから、できるようになればアプローチだけでなくゴルフスイング自身の安定感が養われます。

片足スイングの方法は以下の通りです。

①左右どちらかの片足で立つ

②ボールは立っている足の前に置く

③連続3球を片足のままで打てるように何度も練習する

この時に重要なのがスイング後にふらふらしてしまわないことです。

「上げるアプローチの練習ってそれだけでいいの!?」と思うかもしれませんが、片足だけで3球連続で上手く打てるようになるにも相当な練習が必要です。

そして10球連続で打てるようになった時は安定したアプローチを手に入れているでしょう。

アプローチは繊細なショットだからメンタル力!

ゴルフはメンタルのスポーツと言われますが、そのメンタルが一番大きく影響するのは、パッティングとアプローチです。

繊細なタッチを求められますし、少しのミスが大怪我に繋がってしまうからです。

そう言ったこともあって武器となるアプローチ技術が必要だと言うお話をしました。

また上げるアプローチを得意にすることで、人よりもプレッシャーを感じる場面が減ることも説明しました。

自信のあるショットを持っているとメンタル面に良い影響を与えます。

自信がないと経験したミスをいつまでも引っ張ってしまったり、ひどい場合はトラウマになってしまい「イップス」に陥る可能性もあります。

アプローチでダフってしまう時は、ダフることを避けようとしすぎて手が遅れ、インパクトのタイミングを外してしまいます。

アプローチは、ボールのあった位置にソールをザッとこするようにスイングできれば間違いありません。

ですから自信を持って「多少ダフってもいい」という気持ちで、必要以上にダフりを意識しないこともポイントになります。

ミスショットの不安から開放されれば、思い切りの良いアプローチができるようになるでしょう。

いきなりではなく順を追ってレベルアップ

ゴルフは今日明日で急に上手くなることはありません。

それはドライバーでもアイアンでもアプローチでもパッティングでもです。

初心者が毎日がんばってロブショットの練習をしても、上達するのには中級者の何倍もの時間と努力が必要になります。

下手をすると上手くなることはないかもしれません。

今自分ができること、必要なことをまずは考えてみましょう。