飛距離がなかなかでない女性ゴルファーの方でも、アプローチとなれば男性と同じ条件です。
パワーは要りませんし、練習量が物を言うからです。
だからこそ、上達を目指すアマチュア女性ゴルファーの皆さんにはアプローチを重視して欲しいです。
女性ゴルファーこそアプローチを練習しよう
アマチュアの女性ゴルファーのドライバーの飛距離と男性ゴルファーのドライバーの飛距離は、平均値をとると女性が175ヤード前後、男性が230ヤード前後と50~60ヤードの違いがあります。
フェアウェイウッドやアイアンも同じ番手なら、女性の方が男性より2割前後の距離がショートすることになります。
レディースティーが前にあるからといっても、セカンドショットの位置は男性とあまり変わらないことが多いでしょう。
その距離をどこで埋めるのか、ということを考えた時にアプローチの精度、安定感が必要となるのです。
男性の場合はウェッジで130ヤードくらいの飛距離の方もいますから、100ヤードくらいからコントロールショットとして挑むでしょう。
対して女性の場合は9番アイアンで100ヤード行くかどうかですので、100ヤードをコントロールするのは難しいかもしれませんが、80ヤードくらいからは方向性を安定させていきたいところです。
また、40ヤード以内くらいの距離で精度の高いアプローチが打てるようになると、ミドルホールでパーオンは無理でも、ベタピンのアプローチからの1パットでパーが狙えるようになります。
飛距離で勝負できないからこそ、女性ゴルファーはアプローチをしっかりと練習しておきたいですね。
アプローチは絶対に必要
女性ゴルファーの皆さん、18ホールのうちどれくらいアプローチを打っていますか?
すごく調子が良くて、ショートホールは必ずワンオンするような日でも、残りの14ホールで何回パーオンしていますか?
すべてオンというのは、なかなか難しいでしょう。
コースに出て、アプローチをしないで回ることなど、プロだってほとんどありません。
絶対にやらなくてはいけないのがアプローチだということです。
仮に14ホールすべてアプローチを打つとすると、コースに出た時のアプローチの回数はドライバーを打つ回数と変わらないと言えます。
ドライバーは飛距離が伸びるように、曲がらないように沢山練習するでしょう。
でも、そのドライバーのミスはセカンドショットやアプローチで取り返せます。
しかしアプローチのミスはその後のパターでしか取り返せないのです。
さらに、距離も様々、打つ場所だって傾斜していたり、ラフが手ごわかったりと同じ場所で打てることはまずありません。
短い距離だから簡単にとはいかないのがアプローチです。
そしてミスをしたら近い距離な分、すごくがっかりしてしまうこと。
ドライバー以上に大切に、そして練習量がものをいうのがアプローチです。
女性は飛距離を伸ばすよりアプローチの上達の方が簡単かも
アマチュアの女性ゴルファーがドライバーの飛距離を伸ばすといっても、200ヤードを超える飛距離の女性はごくわずかでしょう。
確かに始めたばかりの頃はどんどん飛距離が伸びていって目に見えて成長するのが楽しいのですが、やはり飛距離を伸ばすのには限界もあります。
最新ドライバーに変えたからといって必ず飛距離が伸びるとも限りません。
対して、アプローチはどうでしょうか。
50ヤードの飛距離だけなら、必ず飛ばせますよね。
しかし真っ直ぐ飛ばせるか、ピッチエンドランで思った通りに転がして飛距離が出せるか、高さを出して止めるように打つことができるか等々やることはいっぱいあります。
つまり絶対に飛ぶ距離だからこそ、練習すればするほど上達するのがアプローチなのです。
できるか分からない飛距離アップを狙うよりも、必ず飛ぶ距離の精度を上げる、というのは難しいかもしれませんが達成できることです。
そう考えるとアプローチ練習をしてゴルフの腕前が上達する方が、飛距離を高望みして達成できないかもしれない、ということより簡単ということになりますよね。
それに、飛距離は目標の飛距離に達成しなければ未達ですが、アプローチは理想通りにいかなくても80点ぐらいの出来栄えにできるという点でも、飛距離アップより少し簡単と捉えて楽しむことができるとも考えられます。
お手本は女子プロゴルファーのアプローチ
オフシーズンにゴルフ番組などで女子プロゴルファーがアプローチでゴミ箱にボールを入れたりする番組、やってますよね。
じっくり観ると下半身を大きく動かさず、上半身がシンプルに動くこと、インパクトで球筋が変わることが良く分かるでしょう。
お手本はまさにそれです。
アマチュアゴルファーにいきなりそのような技は難しいかもしれませんが、球の位置、ロフトの角度、距離感をしっかり考えることは大切なことです。
同じ距離を打つにしても、球の高さはどのくらいで、グリーンに落ちた後は転がるような球が良いのか、ピタッと止まるように打ちたいのか、バリエーションは沢山あります。
アプローチの練習をする時も、同じ距離を同じクラブで違う球筋で打てるようにする練習と、同じ距離を違うクラブで打つ練習、どちらもやってみましょう。
コースに出た時は練習場のように平坦なところではありませんから、練習場でも右足に体重を置いてみたり、左足に置いてみたりすることで傾斜にも対応できます。
ゴルフ番組やツアーの放送などで女子プロゴルファーのアプローチを参考にして、真似することからアプローチの練習をしてみてはいかがですか。
アプローチがうまくなるとパターが楽
アプローチが上達すると、パターは各段に楽になります。
今まで3パットすることが多かったというゴルファーは、アプローチ上達でパット数が減ってくるはずです。
女性は男性に比べパターが苦手な方も多いですが、ゴルフ歴が長くなってくるととてもパターの上手な方も多いです。
そういう方はパターだけでなく、アプローチも上手なはずです。
なぜならパターもアプローチも距離感が良いということが第一だからです。
3パットしたくないなら、アプローチで2パット以内で入れられるところを狙っていきましょう。
次の1打を考えられるようになればパッティングがぐっと楽になります。
今までグリーンに乗せることだけを考えているアプローチをしていた方は、近いのに下りに苦戦したり、思ったよりも距離が遠くなってしまってパターを打つのが大変だったかもしれません。
パターをする前からパターのことを考えてアプローチをすると、今までよりずっと楽にグリーンを攻略できるようになります。
実はすごく楽しいアプローチ練習
アプローチの練習は楽しく行いましょう。
打ちっぱなしのゴルフ練習場などには距離の目安となる看板や旗、グリーンなどがあります。
それを目標にぶつけるような練習をしてみたり、1球目の球を2球目の球は5ヤード遠くに飛ばすと決めて練習してみたりと、目標物やルールを決めて練習すると1人での練習でも結構楽しく練習できるのではないでしょうか。
また友人と練習する時にも目標となるものを見つけて、誰がよりその目標に寄せたかなどと競い合って練習するとかなり楽しめること間違い無しです。
飛距離を競うわけではありませんから、女性同士の練習でも充分ゲーム性があって楽しい練習になります。
短い距離を練習場で練習するのは勿体無いと思われがちですが、ウォーミングアップやフルスイングに疲れてしまった時、気分転換としてもアプローチ練習を挟むと楽しい練習時間が過ごせます。
女性ゴルファーにとってアプローチこそチャンス!
飛距離で勝負することが難しい女性ゴルファーにとってアプローチはチャンスを引き寄せる1打となるはずです。
ドライバーやセカンドショットのミスを挽回するアプローチ、パッティングを決めるチャンスを作るアプローチを習得すべく練習を積みましょう。