グリーン周りでのミス撲滅!アプローチをスタンスで改善する

最終更新日:2018/01/25

皆さん、アプローチの時のスタンスはアイアンのフルショットやドライバーと同じにしていませんか。

アプローチはショットと少し異なるスタンスであるのと同時に、出したい距離、球筋に合わせてスタンスを変えると格段に打ちやすくなるものです。

グリーン周りまで上手く運んできたのに、そこからミスを重ねて無駄な打数を積み重ねてしまっている方、スタンスを今一度チェックしましょう。

アプローチのスタンス、どうしている?

皆さん、アプローチの時のスタンスはどのようにしていますか?

改めて意識をして考えてみると、ショットと同じようなスタンスだったり、それよりも狭いスタンスにしていたり・・・。
そのスタンス、しっかり意識をするとアプローチが大きく変わるかもしれません。

特に、アプローチの練習をあまりしていないのか、いざやろうとすると思ったより大きくバックスイングしてしまい、打つ前に力を緩めてしまうゴルファーや、力んでざっくりとダフってしまうゴルファーは少しスタンスも見直してみた方が良いでしょう。

20ヤードや30ヤードの距離なのに、100ヤード以上のショットを打つのと大きく変わらないスタンスをとっているからバックスイングも大きくなってしまうのです。
近い距離なのですから、捻転差も必要なければ、スタンスを広くとってスエーしないように右足で踏ん張る力もあまり必要ないものです。

試しに両足を揃えてアプローチしてみると良く分かるはずです。
近い距離を打つなら広いスタンスは不要です。

アプローチは左足を軸にすると簡単

ドライバーやアイアンでのフルショットをする時の両足への体重の掛け方は、4:6もしくは3:7で右に掛けるように意識をする方が多いです。

それではアプローチではどうでしょうか。
5:5で体があまりブレないようにする方もいるでしょう。
4:6でやや右足に多く体重を掛けてショットと同じように打てるように意識している方もいるかと思います。

もちろん、問題なく思いのままにアプローチが打てているならそのままで構いません。

大切なのは体がブレず、思った通りのアプローチが打てることです。
それができずに悩んでいるのでしたら、オススメは左足に体重を乗せることです。

そもそもアプローチですから、バックスイングで右に体重がさらに掛かることはありません。
それならば、スタンスを取り、アドレスした時点で左足に体重を掛け、そのまま左足を軸にバックスイングしてしまえば、ダウンスイングの時に体重移動が必要なくなります。

飛ばす必要がないのですから、体重移動は小さく、体がブレないようにするための左足体重&左足を軸にしたスイングはアプローチにオススメと言えます。

スタンスとボールの位置でアプローチを制する

さて、アプローチでとても大切なスタンスですが、それと同じくらい大切なのがボールの位置です。

アプローチは距離感や方向がぴったりと合うことがとても大切ですが、どのようなボールを打ちたいかしっかりイメージをしてその通りに打つことが大切なのです。

例えば、長いラフでボールが沈んでいるようなら、転がすようなアプローチを打っても打ちたい距離感で打つことは難しいはずです。
その場合ラフからボールを上げるように打ち、距離感を合わせる必要があります。

では、球筋を打ち分けるにはどうすれば良いかというと、大切なのはスタンスに対してボールの位置を右に置くか、左に置くかです。
右に置けば自然とハンドファーストに打つわけですからボールは自然と転がります。
逆に左に置けばボールは上に上がりやすくなります。

練習の時にはスタンスに対してボールを右に置いたり左に置いたりして上がる球筋、転がる球筋のどちらも打てるように繰り返しましょう。
ボールの位置を変えるだけだから簡単と思いがちですが、それによって右に出やすくなったり左に出やすくなったりしますから、コースで思い通りのアプローチをするためには繰り返しの練習が必要です。

右に出る分、フェースをどのくらい被せるのか、もしくはどれだけ左を向くのかを覚えることも練習の目的となります。

パターみたいにアプローチする時はスタンスもパターのように

良くゴルフ雑誌などにも載っている「パッティングのようなアプローチ」ですが、この時はショットとは全く別で全てパターに合わせるようにしましょう。
ですからスタンスとアドレスも完全にパターのように行ってください。

パターの時にスタンスを広くしているのなら、アプローチをパターのように打つ時も同じ広さのスタンスに、狭くしているのなら狭いスタンスにするのです。
距離感もパターそのままのイメージで打ちます。

本来、パターのようなアプローチなので、インパクトを強くしたり、コックをしたりしません。
スタンスも含め、振り幅、コック、インパクトのすべてをパターと同じようにすることで簡単に転がすアプローチができるというのが、パターのようなアプローチのメリットです。

体重の掛け方とスタンスに十分に注意するだけでも、よりパターの打ち方に近くなりますから、是非試してみましょう。

傾斜に合わせてスタンスを取ろう

スタンスを取る時は傾斜を意識しましょう。

基本的には傾斜に沿って立つようにすることが大切です。
フルスイングのショットでも同様ですが、アプローチでも傾斜に沿ったスタンスとアドレスをしっかり意識することで、思うようにボールが打てるようになります。

傾斜に沿って立てば、基本的には平らなところに立つのと同じように考えられます。
スタンスの右側にボールを置けば、ハンドファーストとなり低い球筋が出ますし、左側に置けば高さのある球筋が出ます。

ゴルフコースは自然を活かした作りになっていることがほとんどのため、平らなところが少ないのは当たり前です。
グリーン周りも花道から逸れてしまえば傾斜からのアプローチになりますから、傾斜に沿ってスタンスを取るというのを基本として意識するようにしましょう。

また、高い球筋でスピンを掛ける場合は、クラブのフェースを開きスタンスは左に開くようにするというのも意識に加えると、アプローチの種類が増え、よりグリーン周りを楽に攻略することができます。

練習場でもスタンスを変えていろいろなアプローチを打とう

練習場は平らでとても芝も短く、コースのフェアウェイよりも遥かに打ちやすい状態です。
その状態でしっかりとショットができるというのはとても大切なことですが、反面、コースではそのような状況はほぼありません。

ですからアプローチの練習では、傾斜や球筋をイメージして、1球1球様々なスタンスに変えながら練習をしてみましょう。
アプローチの練習もいつも同じスタンスで行うのではなく、足を揃えてみたり、スタンスを狭くしてみたりすることで、実際のコースでも同じように状況に合わせて様々なスタンスでアプローチができるようになります。

また、少し距離があるアプローチでは敢えてスタンスを広くして練習をすることで、狭いスタンスでは不安定な場合や、しっかりとしたインパクトが必要なラフからのアプローチなどにも対応ができるようになります。

練習場では思った通りにショットが打てることも大切ですが、失敗を重ねることも必要です。
実際のコースでは同じような失敗をしないためにもいろいろなスタンスでアプローチをすることでご自身のプレーの際に使えるアプローチの種類をどんどん増やしていきましょう。

スタンスを知って楽にアプローチをしよう

自分にとって安定するスタンス、高い球筋にしやすいスタンス、転がす球筋を打ちやすいスタンスを知ることで、アプローチの引き出しは各段に増え、グリーン周りの精度が上がっていくことでしょう。

スタンスに決まりはないので、練習の際にいろいろなスタンスで打つ練習をたくさん行いましょう。