ゴルフはラフからのアプローチができれば必ず上手くなる!

最終更新日:2017/12/08

ゴルフのスコアを作る時、グリーン周りでラフからのアプローチは大切です。

通常のラフでも難しい時もありますが、深いラフでしかもボールが沈んでいると、つい力が入ってトップしたり、ザックリでグリーンに乗らなかったりします。

そこで誰でも簡単にできるアプローチのコツを紹介します。

ラフからのアプローチはゴルフボールを転がすだけ?

グリーン周りのラフからのアプローチは、いくつかの方法があります。

ラフからの場合は、ライの状況や距離などによって打ち方を変えなければなりませんし、カップとボールの間隔やグリーンの形状によっても寄せ方に違いが出てきます。

そこで、まずはそのアプローチについて確認しましょう。

グリーン周りのアプローチとしては、ピッチエンドランやロブショットが代表的ですが、他にもアプローチの方法はあります。

1つ目は、ランニングアプローチです。
パターを打つようにクラブヘッドをスライドさせて、ゴルフボールを転がすようにストロークする方法です。
ミスがなく、しかも初心者でもカップを狙える便利な打ち方です。

ただし深いラフでボールが沈んでいるとヘッドの抜けが悪いか、もしくはボールとフェースの間に草が挟まりインパクトが弱まる可能性があります。
ラフと言えどもボールが芝に浮いている状態でないと、ランニングアプローチは難しいので、使えるライは限られることになります。

ラフからのアプローチはゴルフの常套手段でカップインを狙う

2つ目は、ピッチエンドランです。

ランニングアプローチよりも距離が長いときの打ち方で、ピッチ(飛球)に対してラン(転がり)は、使用するゴルフクラブによって転がる距離が変わります。

例えばロフト角が立っている9番アイアンの場合は1対4が目安になります。
1ヤードのキャリーに対してランは4ヤードですから、合計5ヤード先のカップを狙うことになります。
またピッチングウェッジであれば1対2、アプローチウェッジだと1対1というのが目安になります。

本来はエプロンやカラーなどの短い芝で使うアプローチですが、グリーン周りのラフからのアプローチでも、打ち方を練習すれば問題なく使うことができます。

ラフの場合には芝草の丈が邪魔をするので、ヘッドをスライドする打ち方は向いていません。
ソールを地面にぶつけるようにして打ち込むときに、ゴルフのボールを弾くようなイメージでショットします。
後はロフト角に合わせて飛び出していきます。

ゴルフトーナメントで良く見るラフからのアプローチ法

ラフからのアプローチの3つ目はロブショットです。
オープンスタンスで構えて、フェースを開き高い球筋でピンポイントに落とします。

ロブショットはスタンスを広くとり、ボールは左足内側のくるぶしの延長線上に置きます。
ゆったりと大きな軌道でスイングすることがロブショットのコツです。

ただし浮いているボールはヘッドが下をくぐる可能性があるので、ライとボールの状況を確認することが大切です。

またロブショットはプロトーナメントではよく見る打ち方ですが、一般プレイヤーのゴルフ場のコースセッティグから考えると必要性は少ないかもしれません。

ロブショットはカップとボールの間隔が狭く、しかもグリーンが硬くて下り傾斜になっているような時に使います。
しかし一般のゴルファーがプレーをするコースは、例えカップをオーバーしても止まらないほどの高速グリーンでもなければ、そんな端にピンを切っていることも少ないはずです。

リスクが高い割にカップを狙うことはできず、ミスショットになる可能性の高いのがロブショットです。

ゴルフ場の深いラフからのアプローチの仕方とは

ラフからのアプローチとして難易度が高く、上級者向きのショットになりますが、フェースを開く打ち方は他の場面でも使えますので、もう少し詳しく説明します。

オープンスタンスの構え方はバンカーショットと同じ形になります。
飛球線に対して30度から45度で左足を開きます。
普段のスタンスの幅よりも広めに取り、若干腰を落とすために膝を曲げます。

ハンドファーストで構えるのでグリップは左腿の前に置き、腕は真っ直ぐ下ろしてクラブを短めに握ります。
そうしてアップライトなスイングプレーンを意識して、テークバックとフォロースルーが同じ高さになるようにスイングします。

ここで大事なことは2点あります。
1つ目は、スイングアークでの力を均等にすることです。
トップの位置やインパクトで力むことなく、メトロノームでリズムを刻むようなスイングが理想系です。

2つ目は、トップで固めたコックをインパクトでもほどかないことです。
左腕を真っ直ぐに突き出して親指を立てたときの角度がコックですが、テークバックからトップになるまでにコックはできます。
インパクトの前でコックをほどくとラフの草に絡まり、ロブショットを打つこともできません。
コックを固めたままで打つことができれば、ゴルフ場の深いラフでもヘッドが抜けてロブショットになるはずです。

ゴルフ場の深いラフからのアプローチはパンチショット!

深いラフからのアプローチの場合、ボールが沈んでいて距離のコントロールが難しいことがあります。
そんな時は難しいことを考えずに、グリーンオンだけを狙います。

一般的なゴルフ場のグリーンの直径は30ヤードから40ヤードですから、およそフェアウェイ並みの幅があります。
グリーンのセンターを狙って打てばラフからの脱出はできるはずです。

問題はそのラフからのアプローチの打ち方です。
クラブはピッチングかアプローチを選択して、鋭角的なダウンスイングをイメージします。
本来は遠い位置から低い弾道でグリーンを狙う打ち方ですが、ラフからのアプローチとしても活用することができます。

昔はパンチショットで最近はスティンガーと呼ばれていますが、低いフィニッシュを取ってコントロールショットする「ライン出し」とも言われる打ち方です。
ロブショットと同じようにコックをほどかずに、ロフト角を立てて鋭角的なインパクトをすると、ボールは前に飛び出していきます。

ラフからのアプローチは手首の力を抜いてゴルフスイングする

ラフからのアプローチで大事なことは、スイングの力はいつも同じということを心掛けることです。

芝草の深い部分に沈んでいるゴルフボールを見ると、いつもよりも力を込めて打ち込んでしまうことがあります。
また逆目の芝でも、芝の抵抗に負けないようにと、フルスイング以上の力を出すことがあります。

ゴルフの練習場で普段以上の力でスイングすると、スイートスポットから外れ、もしかするとシャンクやチーピンになるかもしれません。
ラフからのアプローチでも力を入れすぎたことで、フェースの芯を外してしまうことがあります。

力を抜くためのコツは、手首を柔らかくすることです。
ラフの草に負けないようにとギュッと握ると手首が硬くなり、その硬さがスイングに悪影響が及ぼしてしまいます。

そのためにはヘッドの向きが変わらない程度の力でグリップを握り、テークバックでコックが固まるところを確認することです。
トップの位置でコックができていれば、後はそのままインパクトまで同じ形でスイングをすればミートできるはずです。

ゴルフ場のラフからのアプローチは優先順位が大事

ゴルフ場のラフからのアプローチはコツを覚えれば意外に簡単です。
ただカップインを狙うとか、ピンポイントに落とすのであれば相当な練習量が必要です。
ラフからショットは、まず脱出すること、次にグリーンオンすること、そしてピンそばにつけること、最後にカップインすることです。

技量を踏まえて優先順位を間違えなければ、ラフのショットは簡単なはずです。